ポスタル(英題:Postal)は、アメリカの「Running With Scissors(ランニングウィズシザース)」により制作されたアクションシューティングゲーム、または主人公の名前(ポスタル・デュード)である。日本における販売はツクダシナジーやコンピュータ・ウェーブ(発売はマイクロマウス株式会社)などが行っていたが、倒産した為現在は株式会社ドライブが行っている。無差別に他人を殺害して回るなどの残虐性の高さから残酷ゲームと評され、アメリカやニュージーランドで発売禁止になったことで注目を集めた。シリーズ化がされており、現在は3作品がそれらと関連するパワーアップキットと合わせて発売されている。ゲーム名の「ポスタル(郵便局)」は、発狂して殺人事件を起こす・またはブチ切れるという意味であるアメリカ英語のスラング「」(あるいは「Go postal」)に使われている。これは1986年8月20日に米国オクラホマ州エドモンドの郵便局員パトリック・ヘンリー・シェリルが職場で起こした銃乱射事件に由来する。しかし、同ゲームに関しては米郵政公社と何ら関係が無い。2000年に米郵政公社側はこの不名誉なスラング及びゲーム名によるイメージダウンを避けるため、「郵政公社の仕事と無差別殺人に因果関係は認められない」とするレポートを提出。発売元に対して同タイトルの使用中止を求める訴えを起こしたが、米国特許商標庁商標審判部は2003年に訴えを棄却した。1997年にMacintosh、Windows両対応(ダブルプラットフォーム版)として発売。ただ街中で人々を殺していくアクション・シューティングゲームである。クォータービューで箱庭的な町が再現されており、その中で主人公を操作し、武器を使って所定数の犠牲者を出すことでクリアとなる。主人公は銃を持ち、街に生活する市民を、無差別に・また無慈悲に殺害して行くという内容で、武器には連射の利くサブマシンガンや爆発するロケット砲、広範囲にダメージを与え、相手を火達磨にして被害を拡大させる火炎瓶などが用意されている。また、「自殺」コマンドが用意されており、これを入力すると主人公は銃を口にくわえて発砲、自殺する。ステージには警官隊に包囲された民家の他、夜の住宅街・パレードが行われている市街地・賑やかな商店街など、到底人が銃を乱射して欲しくは無いような場所である。警官や無頼漢は銃で武装しているため攻撃してくるが、その一方で市民の大半は非武装である。各ステージをクリアするためにはこの非武装市民を含めて殺戮を行う。特に行進しているマーチングバンドを虐殺するシーンは有名で、日本ではテレビブロスなどで取り上げられた。なお登場キャラクターらであるが、銃撃を受けると負傷し、ケガを庇いながら逃げる、命乞いをする、他に助けを求める、何とか逃げようと這ってでも移動しようとするなどの行動を取る。しかしゲームには「止めを刺す」というコマンドが存在し、それらを射殺することが出来るようになっている。登場キャラクターらは声優によって充てられた悲痛なセリフをしゃべるため、人によっては「聞くだけで」不快感を催す可能性がある。のちに、下記のパワーアップキットが発売された。なお、パワーアップキットはMacintosh版には対応していない。他に本体とこれらパワーアップキットを1本に収録した「ポスタル プレミアムパック」がマイクロマウスより日本でのみ発売された。同ゲームに感化されたと見られる事件も発生している。コロンバイン高校銃乱射事件では、犯人少年(事件直後に自殺)らが同ゲームに耽溺していたとする話がある一方、ゲーム内容に酷似した行動を取っている点が取り沙汰されている(詳細は残酷ゲーム#関連する事象を参照)。同事件以降、このゲームの発売が禁止された。アメリカで発売されてからまもなく、日本でもマイクロマウスより輸入版が日本語解説書付で発売された。発売当初、購入に関する年齢制限を設けていなかったが、暴力的なテレビゲームが国内においても問題視されるようになりはじめたことから、18歳未満購入禁止に変更された。なお、販売・発売元はコンピュータソフトウェア倫理機構やCEROには加盟していないため、年齢制限はあくまでも自主規制として販売をしている。後に発売元であるマイクロマウスが消滅。その後日本国内での販売がドライブに移り、2005年7月から8月頃より再発売された。過激なゲーム内容がゲーム単行本「超クソゲー」にて紹介された。その後、日本でのみ販売のパワーアップキットも発売された。また2007年9月5日、大阪府の条例によりパソコンゲームとして初めて有害図書として指定された。『ポスタル2コンプリートパック』および『ポスタル2 ロシアより愛をこめて』(共に日本国内発売元はドライブ)の2製品が有害図書指定をうけている。前述のとおり米国やニュージーランドで規制がされているが、2010年現在の時点で日本国内では、対象年齢18歳以上の指定があるものの一般に販売されている。2003年発売。前作とは違い、Unrealの3Dエンジンを採用したことにより、主観視点であるFPSタイプのゲームとなっている。日本では、マイクロマウスより他国に先駆けて発売された。月曜日~金曜日の毎日、妻から頼まれたおつかいをこなしていくゲーム。おつかい自体は、妻から頼まれた物を買ってきたりなど単純。ただし、おつかいの間は何をしても構わないが、日常的な「ムカツク事件」が起こるようになっており、それらの事件のどさくさにまぎれて事態を悪化させるも、ひたすら我慢してお使いをこなすも自由という。この内容により、喧嘩をしても逃げたりして殺害せずに無事に生きるのも、喧嘩を買いまくり、殺戮、悪逆非道と大暴れするもユーザーの自由選択に委ねるという、些か奇妙なジレンマを表現している。もっとも、「ムカツク事件」は主にお使い中に武装市民の抗争に巻き込まれるというもので、戦わない場合の難易度は跳ね上がる。主人公はポスタル・デュードという、近所のスーパーマーケットにお使いに行くにも常に銃を持ち歩くような「イカれた人物」となっている。共演として、ゲーリー・コールマンが出ている他、社長のヴィンスや著名なテロリストも出演している。また、警察施設内にアンソニー・ホプキンス演ずるレクター博士の独房がなぜか存在する。ゲーム内の世界には、思想・信条・宗教・職業等で結託した幾つかの団体や組織が存在しており、ストーリーの進行上主人公はそれらの団体や組織と敵対関係となる。一度敵対関係になると、道を歩いている時に出会っただけでも、その団体・組織の構成員から攻撃を受けるようになる。なお、本作にも登場するこのゲームの制作会社RWSの社員は、攻撃しなければ主人公を援護してくれる。ゲーム中に「小便をする」というコマンドが存在する。ノーチートでゲームをクリアすると、新しいモードが出現し、そのモードでは可燃性の小便が出せる。このゲームはHip Hop / Rap グループのブラック・アイド・ピーズのアルバム「Elephunk」収録の”Where is the Love"のミュージックビデオにも登場した。ポスタル2の主人公は、まさにやりたい放題の様々な非人道的な行動が可能となっている。また、非人道的なことをせずにプレイすることもできるが、組織と敵対することもあるため、常に「人道的」でいられるのは難しい。ゲームの舞台となる街の住人達も非常にリアルなアクションを見せる。2004年に「ポスタル2」のパワーアップキット2004年に「ポスタル2」のパワーアップキットとして発売。前作には無かった土曜・日曜日を描き、各編に登場する人物から頼まれたおつかい(ミッション)をこなしていくゲーム。主人公はデュード。今回からは狂牛病ゾンビという新キャラクターが登場する。内容は非力な一般市民よりもゾンビや武装集団(軍隊やテロリスト)が多く登場し、これらを巧みに倒しながら進むという形式を取っており、自由度は低く一本道である。比較的難易度も高く、アクション性も求められる。新武器のマシエト(ナタ)、スレッジハンマー、サイズ(大鎌)が登場し、ポスタル2と比べてキャラクターがバラバラになるなど、より残虐なアクションが可能となっている。2005年12月に公開。海外ポスタルユーザーのKamekが製作。通常のポスタル2を改良したもの。ポスタル2とウィークエンドを繋ぎ合わせ、月曜日から日曜日までの一週間を描く。2005年にテスト版として公開された、Apocalypse Weekend7(AW7)を改良した無料追加MOD。後述のED同様、海外サイトで無料ダウンロード可能だが、ポスタル・ファッジパックにも収録されている。刃物や銃の種類が増え、多種多様な武器が使用可能となった。登場する市民が眼鏡を着用していたり、帽子を被っていたりと変化があり、また一部の武器でドアが破壊できる。人や動物を攻撃した際に目玉や歯、臓器などと飛び散る物がより細かくなっているなど、残虐度もさらにパワーアップしている。そのため非常に動作が遅く、高スペックでも落ちることが多い。EDの武器も数個登場している(チートでしか入手できない)。2006年10月にパワーアップキットではなく、単品として発売される。舞台はロシアで、主人公のデュードは奪われた自分のナニを取り戻し、自分をこんな目に合わせた奴にも仕返しをするために、月曜日~木曜日のおつかい(ミッション)をこなしていくゲーム。タイトルは『007 ロシアより愛をこめて』から。新武器として、パチンコ、悪臭ソックス、フライパンが登場する。2006年11月に公開。Resurrection Studiosというチームが製作した無料追加MOD。ポスタル・ファッジパックに収録。三度も公開が延期された。内容はポスタル2とは異なり、主人公はジョンというキャラクターに変更された。本作にはゾンビが主に登場し、前作の狂牛病ゾンビよりもグロテスクで本格的な仕様となっている。ホラー要素が加わり、内容はとても不気味となり、バイオハザードを彷彿とさせるものとなっている。また、自由度はあまり無く、一本道である。新武器(バットやチェーンソー)が追加され、パンチ攻撃が可能になった。AWPよりわずかに動作は軽いが武器が多いため、MODをダウンロード、インストールするとなると、低スペックの場合、時間がかかってしまう。製作者の公式サイトではサウンドトラックが無料で公開されている。(開発名Postal 3: Catharsis)Windowsとマッキントッシュ版がリリース予定である。2010年発売予定だったが、2010年のE3で展示された時点では発売時期未定。開発者のインタビューによればグラフィックエンジンはハーフライフ2と同じSource engineが使用される。ポスタル2はFPSだったがポスタル3ではTPSの視点になった。2005年の発表からRunning With Scissorsが開発していたが、2007年になってロシアのゲームメーカー Akellaに全面委託された。Running With Scissorsは監修のみ。2010年E3では以前のような派手なイベントもなく、ノートPCでのデモ展示のみとなった。このプレイアブルデモは2007年に公開されたプレイ動画から特に進化は見られず、ロシアでの開発が難航しているのが伺える。PC、Xbox 360のプラットホームでの発売予定も発表されていたが、2010年E3ではそのことに触れられていない。2011年12月10日アメリカで発売。コンソール版については、いまだ不明。なお、日本語マニュアル付英語版が2012年1月27日サイバーフロントより発売、完全日本語版が2012年7月20日サイバーフロントよりから発売された。2007年8月18日公開(ドイツ)、2008年5月23日公開(米国)、日本では未公開。 残酷コメディ映画。監督、脚本、演出はザ・ハウス・オブ・ザ・デッド、アローン・イン・ザ・ダークなどコンピュータゲームの映画化を手がけたウーヴェ・ボル。主演:ザック・ウォード(Dude役)、ヴァーン・J・トロイヤー。ゲームの主題に同じく非常に暴力的な演出になるためアメリカではR指定になる。
出典:wikipedia
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