スコティッシュ・プレミアシップ (Scottish Premiership) は、スコットランドのサッカーリーグである。スコットランドの最上位に位置するサッカーリーグであり、現在12のクラブで構成されている。1997年、当時のスコットランドのトップ10クラブは、スコティッシュ・フットボールリーグから脱退し、新リーグを設立すると発表。これより数年前に設立されたイングランドのプレミアリーグを参考に、数ヶ月の調整・交渉を経て、1998年8月1日、スコットランドの新たなサッカーリーグ、スコティッシュ・プレミアリーグが開幕した。その後、2000-01シーズンにクラブ数を12に増やし、現在に至っている。2013年6月27日、スコティッシュ・プレミアリーグはスコティッシュ・フットボールリーグと再び統合され、スコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグの最上位リーグとなった。このリーグ再編に伴い、プレミアリーグの名は『プレミアシップ』と改称された。プレミアリーグの名称は、1975年よりトップリーグをプレミアディビジョンと呼んでいたためで、イングランドの名称を真似たわけではない。また、イングランドが正式名称を『プレミアシップ』としたのは、当時スコットランドのトップリーグをプレミアディビジョンと呼び、プレミアリーグの名称を使っていたために、区別するためと言われている。毎年8月に開幕し、翌年4月までにかけて全38節、計228試合が行われる。「スプリット・システム」と呼ばれる特殊な対戦方式を用い、第1節から第33節までは(予選ラウンド)3回総当たりで戦い、上位6クラブと下位6クラブの2つのグループに分けて第34節以降(決勝ラウンド)は各グループ内で1回の総当たり戦を行う。順位は、全38試合の合計の勝ち点によって決定するが、第34節以降、上位グループと下位グループとの間で順位が入れ替わることはない。そのため、7位のチームが6位のチームの勝ち点を上回ることも起こる。シーズン終了後、最下位のクラブは下部リーグであるスコティッシュ・チャンピオンシップに降格、11位のクラブは入れ替え戦に進む。スコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグは、スコティッシュ・プレミアシップを最高峰に、スコティッシュ・チャンピオンシップ、スコティッシュ・リーグ1、スコティッシュ・リーグ2が下部リーグとして存在する(ちなみに下部リーグはそれぞれ10チーム、計30チーム)。スコットランドのサッカーリーグは1890年に創設され、イングランドに次いで、世界で2番目に古い歴史を持つ。なお、第一次世界大戦中、戦争による被害が少なかったため、スコットランドリーグは中断されることはなく規模を縮小した以外は通常通り開催されていた。そのため、開催数ではイングランドより多い。かつては、サッカーの母国、イングランドのライバルとして高い人気を誇った。しかし、20世紀後期に入るとイギリス以外のヨーロッパ各国リーグの発展・向上や経済力で上回るイングランドリーグとの差が広まるなどの影響を受け、次第に海外からの人気・評価に翳りが見え始めた。1966-67シーズンに、セルティックがUEFAチャンピオンズカップ(現:UEFAチャンピオンズリーグ)を制し、イギリス勢では初となるビッグイヤーを獲得し、人気の低下に歯止めをかけた(なお、このことはセルティックファンおよびスコットランドの誇りとされている)。しかし、イギリス経済が不況に陥ると、スコットランドサッカーにも影響が及び、各クラブも財政難になり運営が難しくなるという状況になってしまう。その後、スコットランド経済は立ち直るも、クラブの貧富の格差は広がった。また、優勝争いのマンネリ、他国リーグへの人気選手の移籍、欧州における同リーグの低迷などの要因も絡み、スコティッシュ・プレミアリーグは打撃を一挙に受けて低迷し、かつての面影は見られなくなってしまう。しかし、21世紀に入ると、UEFAチャンピオンズリーグで、レンジャーズ、セルティックの両クラブが徐々に存在感を出し始め、それぞれのクラブが東欧、南欧、アフリカ、アジアなどから積極的に選手を獲得。更にハーツを中心にハイバーニアン、アバディーンなども国内で復調の兆しを見せ、徐々にだが人気・評価ともに見直されつつある。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。