スレイヴ・トゥ・ザ・リズム（原題:Slave To The Rhythm）はマイケル・ジャクソンの楽曲。彼の没後に発表された『Xscape』の5曲目に収録されている。この楽曲はシングルカットされていないにも関わらず、デジタルダウンロードによって複数の音楽チャートに登場している。また、アルバムに収録されて発表される以前に、ソニーモバイルはこの楽曲を自社のスマートフォンXperia Z2広告で先行して使用している。2014年のビルボード・ミュージック・アワードでは、ペッパーズ・ゴーストの技法を用いてステージに再現されたマイケルの生前の姿によるこの楽曲のパフォーマンスが披露され、大きな話題となった。もともと、この曲の原型はアルバム『Dangerous』のレコーディングセッションの間に録音され、1998年の段階で完成形にいたったが、しかし、アルバム『Invincible』の収録曲の最終候補としては外されてしまった2010年にはトリッキー・ステュアートによるリミックス版がインターネット上に流出した。また、2013年の8月にはジャクソンのヴォーカルをフィーチャーする形で録音されたジャスティン・ビーバーとのデュエット版が流出している。この流出したバージョンの楽曲に対して、マイケル・ジャクソン・エステートは正式なものとは認めず、YouTubeをはじめとした様々なサイトにおいて可能な限りの削除を行った。2014年2月、ソニーとマイケル・ジャクソン・エステートはパートナーシップを結び、アルバムに収録されるためにJ-Rocとティンバーランドによって新たにリミックスされたこの楽曲を用いた広告を展開することが発表された。こうしてソニーモバイルのXperia Z2のCMでこの曲が使われ、また、Xperiaのいくつかの機種においてアルバム『Xscape』のダウンロードプレゼントキャンペーンが展開されている。2014年5月18日のビルボードミュージックアワード2014にてこの楽曲を用いたパフォーマンスが行われたが、このパフォーマンスではペーパーズ・ゴースト の技法が用いられ、このトリックにより、生身のマイケルが実際にパフォーマンスしているかのような様子が再現された。2014年のビルボードアワードでこの曲がパフォーマンされることは、2013年の年末ごろには決まっていた。このパフォーマンスのための映像の準備は、1995年のMTV ビデオ・ミュージック・アワードからマイケルと共に仕事をしており、1997年のヒストリーツアーでも振り付けを担当した、リッチ&トーン・タローガの兄弟により年始早々に始まり、彼らによってマイケル・ジャクソン、およびその他のダンサーが躍る様子がフィルム上に描かれていった。そして、ジェイミー・キングを監督として、パルス・エヴォリューション社とトリサイクル・ロジック社の手により映像が制作された。なお、このパフォーマンスはVEVOのYouTubeのページにて公式にアップロードされている。

出典:wikipedia