大湊地方隊(おおみなとちほうたい、英称:Ominato District)は、海上自衛隊の地方隊の一つ。主要部隊は青森県むつ市大湊町にある大湊基地に配備されている。日本の北端部における防衛警備、特に宗谷海峡と津軽海峡という、2つの重要な国際海峡の防備を担当する。北海道及び青森県以北の海域(太平洋・日本海・オホーツク海)における防衛警備・災害派遣を始め、艦船及び他自衛隊に対する支援、民生協力等を任務としている。警備区は、日本海側・太平洋側ともに青森県以北の北方(北海道及び青森県の区域並びに青森県と秋田県の境界線が海岸線と交わる点から270度に引いた線と青森県と岩手県の境界線が海岸線と交わる点から90度に引いた線の北側にある北海道及び青森県の周辺海域及び内陸)であり、日本の北端部の海域・地域にあたる。宗谷海峡と津軽海峡も担任区域内にあり、津軽海峡については、大湊地方隊隷下の松前警備所・竜飛警備所を中心に監視し、宗谷海峡については稚内基地分遣隊に加え、冬季を除いて艦船を派遣し監視にあたっている。ロシア海軍の海峡通行について、関心を持ち、監視を行なっている。大湊へ最初に海軍が配備されたのは、1899年(明治35年)に日本海軍大湊水雷団が配備されたことである。もともと北海道室蘭市に「室蘭鎮守府」が設置される予定であったが、ロシアの脅威が差し迫っており、津軽海峡の防備を重視するために、大湊に変更されたといわれている。戦前は「大湊警備府」が置かれた。この大湊警備府は第二次世界大戦の敗戦により、廃止されている。1952年(昭和27年)保安庁警備隊が創設されると、日本における海上軍事力の再整備も本格化し、1953年(昭和28年)に大湊地方隊が編成された。1954年(昭和29年)海上自衛隊への改組とともに大湊地方隊に改称された。海上自衛隊にある5つの地方総監部のうち唯一鎮守府に由来せず、教育隊を有していない。北海道及び青森県岸の太平洋・日本海・オホーツク海。国際海峡である宗谷海峡と津軽海峡を含む。※ 平成24年4月時点2006年2月、北海道室蘭市では、市議が発起人となり、室蘭港への海上自衛隊基地誘致を目指す「防災拠点港実現に向けて海上自衛艦を誘致する会」が発足している。室蘭港に耐震構造の防災埠頭を作り、災害発生時の物資輸送、避難・救助活動の拠点港にしようというものであり、海上自衛隊の自衛艦を誘致することで、防災拠点としての実効性が高まり、さらなる港湾整備に弾みがつくという設立趣旨である。防衛省も、北海道への新たな海上自衛隊基地建設に関心があるとされ、室蘭港を有望な候補先としていると言われる。実際に2004年2月には、自衛隊イラク派遣のため、室蘭港からおおすみ型輸送艦を使って装甲車両などの機材搬出を行っており、海上自衛隊艦船の寄港も多い。設立総会には、大湊地方隊函館基地隊司令が招待された。ただし、平成23年12月7日の室蘭市議会では、平成10年の自衛艦入港数が15隻あったのが、平成21年には1隻に減少したことが指摘されたが、市側は自衛隊との連携は自衛艦の室蘭港入港促進への積極的な誘致策を行なっていないと答弁している。2011年 北海道釧路港に大規模な兵站部を設置する計画が急浮上した。釧路は米国に近く全長10㎞にも及ぶ北海道最大の国際港湾が整備され米軍との連携に便利であるという理由である。
出典:wikipedia
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