『がんばれ元気』(がんばれげんき)は、小山ゆうによる日本の漫画。ボクシングを題材にしている。1976年から1981年にかけて『週刊少年サンデー』(小学館)に連載された。単行本は、小学館少年サンデーコミックスより全28巻、ワイド版が全12巻刊行されている。第22回小学館漫画賞少年少女部門受賞作品。『あしたのジョー』と並んでボクシング漫画の名作に挙げられる作品である。かつて『あしたのジョー』に感銘を受けた小山ゆうが、戦いの中で成長する物語を描きたいとして、これまで用いていたギャグは一切使わずに、連載を開始した。当時のボクシング漫画が、歴史的大ヒット作となった『あしたのジョー』の影響から脱しきれない中、ジョーを意識しつつも全く異なる主人公像や境遇を描ききり、ボクシング漫画における新機軸を打ち出した。作者は本作について、『あしたのジョー』とは全て逆の物語にしようと考えて執筆したことを語っている。漫画評論家の米沢嘉博は、『あしたのジョー』で死を描くまでにエスカレートしたスポ根路線のスポーツ漫画が、1970年代も後半になると再びかつての明るく元気なスポーツを描くようになったとし、その例として『がんばれ元気』を挙げている。同じく漫画評論家の村上知彦も、ヒロイックさやドラマチックさをなるべく描かない等身大の少年による日常的な作品として本作を挙げた。また、ボクシング解説者郡司信夫は、本作の試合場面描写のリアリティについて「ルールを守った正しい打ち方でルール違反はひとつもありません。違反なしにボクシングの技術を描くことは大変難しいことです。」と絶賛している。ドサ回りのボクサー・シャーク堀口は、5歳になる一人息子の元気と共に、各地を転々としながら生活を送っていた。そんなある日、父のプロボクサー復帰が決定。慣れないフェザー級での試合ながら連勝を飾るが、天才ボクサー・関拳児との死闘の末、帰らぬ人となってしまう。やがて時が経ち、世界チャンピオンとなった関は、不敗の王者としてボクシング界に君臨。元気は母方の祖父母に引き取られ、田舎で何ひとつ不自由のない生活を送っていたが、志半ばで倒れた父の夢を実現するため、中学卒業と同時に単身上京、関を倒すべくプロボクサーを目指す。声優はテレビアニメ版のもの。テレビアニメは1980年7月16日から1981年4月1日まで全35話、東映動画(現・東映アニメーション)の制作によりフジテレビ系にて放送。りんたろう、小松原一男、椋尾篁というアニメ映画『銀河鉄道999』のスタッフの布陣で挑み、雪室俊一が1人で全脚本を執筆して、長期シリーズになることが期待された。ヒットして長期放送となることを見据えて、原作に追いつかないように、アニメオリジナルエピソードも実際に盛り込まれている。りんたろうと小松原一男は元気の子供時代をじっくりと描きたかったが、スポンサー等の意見で途中で中学生に成長させ、その時点で小松原は降板し、キャラクター設計と作画監督は香西隆男に交代。三島栄司の死のエピソードまで進行したところで、放送は終了となった。本作の後番組となった『Dr.スランプ アラレちゃん』は大ヒットとなり、2001年3月21日放送の『ONE PIECE』第62話&第63話まで、この枠では約21年間東映アニメーション作品が続くこととなる。本作の制作に関わった雪室俊一、岸本松司、花井正明、二宮健治、宮下滋、椋尾篁、花井正明、佐野禎史は、後番組『Dr.スランプ アラレちゃん』にも参加している。クレジット表記は、東映動画作品では珍しく縦書きだった。(1980年7月、日本コロムビアより発売/オリコン最高位3位)※放送日時は1981年3月中旬 - 4月終了時点、放送系列は放送当時のものとする。1977年5月24日、ニッポン放送にて『オールナイトニッポン』特別番組として本作のラジオドラマが放送された。4時間ぶっ通し生放送のラジオドラマ第3弾。スタジオにはリングやサンドバッグも設けられていたという。(1977年5月21日、CBSソニーより発売)ラジオドラマに続いて少年サンデー創刊1000号記念として、主演太川陽介で本作が舞台化された。会場は砂防会館で、1977年8月29日~31日の3日間、1日2回公演であった。脚本は折戸伸弘、演出は福沢富夫。太川は舞台を前に協栄ジムに通い、当時WBA世界ジュニアフライ級チャンピオンであった具志堅用高の特訓を受けたという。
出典:wikipedia
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