『仮面ライダー THE FIRST』(かめんライダー ザ ファースト)は、仮面ライダーが登場する劇場用特撮ヒーロー映画であり、初代『仮面ライダー』のリメイク作品である。2005年11月5日公開。テレビシリーズ第1作『仮面ライダー』同様仮面ライダー1号こと本郷猛と仮面ライダー2号こと一文字隼人が主人公として活躍する映画作品ではあるが、従来のテレビシリーズの続編や番外編ではなく、石森章太郎(石ノ森章太郎)が、1作目放送当時に執筆した漫画版をベースとして製作されている。例えば、しかしまた一方では、等、昭和のテレビシリーズを意識した場面や設定も多く、昭和テレビ作品のリメイク的要素も含まれている。仮面ライダーをはじめとしたキャラクターデザインや設定などは、オリジナルをベースに現代風アレンジが加えられている。監督はテレビシリーズ第1作で助監督として携わった長石多可男が担当。恋愛ドラマ的要素もあり、これに関してプロデューサーである白倉伸一郎は「仮面ライダーで冬ソナをやる」という発言をはじめ、原作で放置されていた、本郷猛と緑川ルリ子のエピソードを補完したかったと語っている。本作は、劇場にて単独公開された初の仮面ライダー映画であるが、東映系列の主要映画館では配給されず、公開初日に上映した劇場は20館のみである。2006年4月30日放送の『仮面ライダーカブト』には、本作で本郷猛を演じた黄川田将也がワンシーンのみゲスト出演した。服装やバイクなどは正に「本郷猛」そのものであるが、クレジットは「特別出演」とあり「本郷猛」とは明言されていない。2007年10月27日より、続編にあたる『仮面ライダー THE NEXT』が公開された。仮面ライダーシリーズのファンとされる辺土名一茶が、ショッカー幹部役で出演。『仮面ライダーストロンガー』以来30年ぶりに復活した立花藤兵衛役は、『仮面ライダーV3』で風見志郎を演じた宮内洋が務めた。石橋蓮司や本田博太郎といった実力派俳優が出演しており、彼らは別の役で平成仮面ライダーシリーズにも出演している。水の結晶を研究する大学院生の本郷猛は取材を通じて知り合った雑誌記者・緑川あすかと惹かれ合っていた。だが、あすかには同僚で将来を誓い合った矢野克彦という婚約者がいた。ある日、帰宅途中で猛は謎の集団に襲われる。社会の裏に暗躍する、謎の秘密組織ショッカー。彼らは猛の才能に目をつけ、組織の一員とするべく拉致し改造手術を施す。一方、あすかは襲撃事件の現場で度々目撃される怪人の影を追っていた。寒い冬の日、怪人の目撃者を尾行していたあすかと矢野は殺人事件に遭遇する。それはショッカーの改造人間・スパイダーの手によるものだった。スパイダーの攻撃で気を失うあすか。そして、矢野の前に現れたのは洗脳され改造人間“ホッパー”となり果てた本郷猛であった。スパイダーの指示で矢野をその手にかけようとした猛は降り出した雪を見たことで自我を取り戻す。矢野にとどめを刺そうとしていたスパイダーを攻撃した猛は“裏切り者”の烙印を押される。矢野を介抱しようとした猛はその現場を目を覚ましたあすかに目撃される。矢野が亡くなったことを知り、自らの体がもはや普通でないことを思い知らされた猛は人知れず苦悩するが、猛を婚約者の仇と思うあすかは厳しく叱責する。真実を語ることの出来ない猛に出来ることは目撃者としてショッカーに狙われるあすかを影から見守ることだけだった。そんな二人の前に死んだ矢野に瓜二つの謎の男・一文字隼人が現れる。男の正体は本郷抹殺の為にショッカーが送り込んだ“刺客”であり、第2のホッパーであった。猛と隼人は激しい戦いを繰り広げる。だが、隼人は抹殺のため近付いたあすかに猛の影を見たことで激しい嫉妬と執着を抱くようになる。本来なら定期的な施術(インジェクション)を受けなければ死に至る筈の猛が健在であることに焦りを感じたショッカーの幹部たちは、隼人の出した「本郷猛抹殺の報酬としてあすかを自分のものにする」という条件を受け入れる。一方、海沿いの病院で入院生活を送る三田村晴彦は見舞いに訪れる人もなく、孤独のうちに死を迎えることに恐怖しながら殻に閉じこもり、自ら命を絶とうとするなど精神的に追い詰められていた。そんな彼の枕元に人知れず花を飾る者がいた。それは病院のボランティアを名乗る少女・原田美代子だった。明るく天真爛漫に振る舞う美代子に苛立ちを隠さない晴彦。だが、病院を抜け出しても他に行く場所がない“絶望”を救われたことで晴彦は美代子に自らの抱える不安を打ち明ける。美代子に誘い出された晴彦は“恋人同士”のような束の間の楽しい一時を過ごすのだが、その途中で美代子は意識を失い病院に搬送される。美代子の正体は晴彦よりも重い病を抱え、死を間近にした患者の一人だった……。二人の仮面ライダー、そして二組の運命が激しく交錯する。「Sacred Hegemony Of Cycle Kindred Evolutional Realm」(直訳: 同種の血統による全体の、神聖なる支配権)、称して「SHOCKER」。全世界を裏から支配しようとする秘密結社。改造人間を製造する技術を有し、目的の邪魔となる者全てを容赦なく抹殺する。改造の対象として選ばれた人間に「おめでとう」と言いながら花束を渡すなど、改造人間になることを名誉と考えていることを窺わせる。ショッカーの最上位に立つと思われる者たち。以下の3人で構成されており、巨大なモニターから改造人間たちに指示を出す。首領や幹部の命令で動く怪人。彼らも本郷達と同じく元は普通の人間であり、スパイダーや『THE NEXT』のシザーズジャガーのように、改造後も普段は人間社会に溶け込んで生活している者もいるが、任務を遂行する際は、仮面を装着することにより、正体と感情を隠すことが義務付けられている。リジェクション発生を抑えるためにショッカー施設にて定期的な血液交換を必要とする。便宜上、“ライダー”と“怪人”としているが、裏切る前のライダーもショッカーのバッタ怪人・“ホッパー”であった。登場する改造人間達は、いずれも旧作『仮面ライダー』に登場した怪人達のリメイクであり、生物的であった旧作に比べて全体的にサイボーグのイメージが強いメカニカルなデザインになっているのが特徴。これによって、同じ組織で生み出された改造人間である仮面ライダー(ホッパー)との違和感がほぼ無くなっており、旧作が「改造人間vs怪人」であったのに対し、本作では「改造人間同士の戦い」というイメージが濃くなっている。「レッツゴー!! ライダーキック」作詞:石ノ森章太郎/作曲、編曲:菊池俊輔/歌:藤浩一、メール・ハーモニー(日本コロムビア)テレビシリーズからの流用。タイトル画面の直前にわずかに使用され、本作オリジナルのテーマ曲「MAIN THEME for THE FIRST」とクロスフェードする。「Bright! our Future」作詞:ISSA/作曲:ISSA & YUKINARI/編曲:YUKINARI & 棚橋UNA信二/歌:DA PUMP(avex tune)本作のための新曲。2006年4月21日発売。『特撮エース』に江川達也作で連載。下描き同然の線にほとんど白紙の背景という乱雑な作画、映画版とかけ離れた構成などを、漫画家の島本和彦は自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『島本和彦のマンガチックにいこう!』の2006年2月11日第227回放送でこの漫画を「描きたくねえなら描くなって感じですよ」と作者のモチベーションの低さを批判した上、知人編集者の「僕がこの原稿を貰ったら机をひっくり返して受け取らないで帰ってきます」というコメントを引用し、作者の怠慢を許した編集側も厳しく批判した。2016年現在、未単行本化。
出典:wikipedia
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