


『総務部総務課山口六平太』(そうむぶそうむかやまぐちろっぺいた)は小学館の雑誌「ビッグコミック」に連載の漫画。作・林律雄、画・高井研一郎。いつしか“サラリーマンの応援歌”という副題がつけられるようになった。1986年、「ビッグコミック」にて連載開始し、2015年現在も連載中。休載はなく2007年7号で500回を迎えた。架空の自動車会社・大日自動車の総務部総務課を舞台に“スーパー総務マン”山口六平太の日常を描き続ける作品で、単行本の発行部数は1100万部を超える(2005年に出た単行本第50巻は、記念として表紙の題字が金色であった)。番外編(スピンオフ作品)として「ビッグコミック増刊号」で連載中の『総務部総務課有馬係長』(そうむぶそうむかありまかかりちょう)、2006年までに一度だけ『総務部総務課今西課長』(そうむぶそうむかいまにしかちょう)がある(内容は有馬係長や今西課長が主役で六平太は出てこないことが多い、「六平太」と同じ日常のお話)。架空の自動車会社・大日自動車株式会社の総務部総務課で起きる様々な問題を、29歳・独身の山口六平太とその同僚たちが解決する一話完結タイプ。ただし、複数話に渡って完結する場合もある(単行本第28巻では六平太が仙台支社へと転勤となり、そこの独身寮「青葉寮」で起こる出来事のみで構成されている)。総務は会社の女房役の為、持ち込まれるトラブルも千差万別。ライバル社員同士のいがみあい、衝突、福利厚生問題、時には社長夫妻の喧嘩の仲裁もやった事がある。連載も10年を超えたあたりからスローフード問題、成果主義導入問題などを取り上げ、サラリーマン社会において問題提起しているのも斬新と言える。尚、作品に年代の経過や新たな登場人物、登場人物の作中の結婚とその後の子供の誕生や成長等はあるが、登場人物の年齢はそれらのエピソードが描かれて年齢が語られない限りは、ほぼ進まない。全員のフルネームは単行本第22巻の中での金田総務部長の手帳や連載500回の口上で判明。総務課とは別室にいる。共通の特徴として、フロントフェイスのヘッドライト間にグリルがあいておらず、代わりに左側(向かって右側)に真円状の穴がアクセントとして入っている、所謂“鉄仮面”デザインを採用していることが多い。1980年代後半に流行ったスタイルだが、本作が連載を開始した頃は再びグリルデザインに回帰していた時期であり、その垢抜けなさ(つまりダサい)がダイニチ車の特徴だと劇中世界では言われていた。
しかし、「サザン」をきっかけにした車種拡充方針と、現実世界における衝突安全基準の強化で不利になり採用しづらくなったこととから、2000年代に入ってからは鉄仮面デザインを廃し、同時に全体的にも保守的なデザインから脱却しつつある。しかし旧くからのダイニチユーザーからは「あのダサさが良かった」と言われているようである。作中には『社会の人たり誇りに生きん 大日 大日』のフレーズが書かれているだけである。テレビドラマ『総務部総務課山口六平太』は、1988年7月25日から8月12日までの全15回、NHK総合テレビにて「銀河テレビ小説」枠で放送された。続編の制作が期待されたが、主演の堤大二郎が『軽井沢シンドローム』の撮影中の事故により、長期活動停止を余儀なくされた(共演の林家こぶ平もこの事故で負傷した)ことから頓挫し、結局第1シリーズのみの放送となった。なお、連載当時の漫画では使われなかった真弓と京子の姓がそれぞれ「小山」「三井」となったのはこのドラマで採用されてからである。また、有馬係長の息子の名前が、双子の「太郎」「次郎」ではなく「正」「勇」となっており、有馬係長の妻・光子は桃子と同期入社という設定になっている。宮本は有馬と同い年で高卒のため先に入社した先輩という設定。更に、江戸っ子である片岡がドラマでは関西弁を喋る設定となっており、原作との違いが大きく出ている。このテレビドラマのキャストで、北野常務が「加藤常務」で記載されている。これは演じた俳優の名前であり、劇中では北野常務であり完全なる誤植である。2007年法務省により、裁判員制度に関する広報アニメが作られた。六平太の上司である有馬係長が裁判員候補として選ばれ、殺人未遂事件の裁判を経て、裁判員を終えるというストーリー。アニメDVDは10万本製作され、地検の説明会や同省のホームページでも閲覧可能である。
出典:wikipedia
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