ドラえもんのひみつ道具 (む) では、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』、『大長編ドラえもん』(VOL.1〜17)、藤子・F・不二雄のその他の著作に登場するひみつ道具のうち 、読みが「む」で始まるものを列挙する。ムードスタンドは、「ドラえもんとドラミちゃん」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第4巻に収録)に登場する。ドラミの道具。ハートマークが描かれた電気スタンド。これを灯すと周囲が柔らかな灯りに包まれ、静かな音楽が奏でられ、最高のムードとなる。ムードもりあげ楽団(ムードもりあげがくだん)は、「ムードもりあげ楽団登場!」(てんとう虫コミックス第14巻に収録)、「ジャイアンテレビにでる!」(てんとう虫コミックス第30巻に収録)、『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』に登場する。小さい卵形のロボット3体(『のび太の海底鬼岩城』では4体(映画では8体)、映画『ドラえもん のび太とロボット王国』では10体)がセットとなっており、それぞれバイオリン、太鼓、トランペットなどの楽器を持っている。この楽団を人に付け回させることで、その場の状況・付けている人の気分に合わせた音楽を演奏し、場のムードを盛り上げる。ムシスカンあるいは虫スカン(むしスカン)は、「ニクメナイン」(てんとう虫コミックス第8巻に収録、ムシスカン表記)、「しずちゃんさようなら」(てんとう虫コミックス第32巻に収録、虫スカン表記)に登場する。錠剤の一種。これを1粒飲むと「ふゆかい放射能」というものを身体から発し、しばらくの間だれからも嫌われる。憎まれない人柄となる「ニクメナイン」の逆の効果を持つ薬だが、外見はほぼ同じのためまぎらわしい。「ムシスカン」と「虫スカン」では効果に微妙な違いがある。のび太が「ニクメナイン」と間違えて大量に飲んだとき、「ニクメナイン」では本来の嫌われる効果だけで副作用らしきものは見られなかったが、「しずちゃんさようなら」では副作用で瀕死に陥った(自殺でもするのではないかと心配していたしずかが、ふゆかい放射能を突っ切って介抱し吐かせて助けた)。テレビアニメ第2作第1期「のび太はニクメない?」(1992年12月4日放送、ビデオソフト未収録)では名称は同じだが、「ニクメナイン」と同じくビンに入っているドリンクとして登場した。のび太は「ニクメナイン」と間違えて飲んでしまい、母の玉子やジャイアン達、さらにはドラえもんやジャイ子まで嫌われる羽目になった。テレビアニメ第2作第2期「しずかちゃんさようなら」(2005年7月8日と2012年2月3日の2回放送)では薬液とされ、体に1、2滴かけて使用する。かけた部分を水で洗い落とせば薬の効果がなくなる。似た効力の道具にスカンタコがある。虫の声の素(むしのこえのもと)は、「月の光と虫の声」(てんとう虫コミックス第4巻に収録)に登場する。外見は花の咲いた草のようで、花の露を虫にかけると、たとえ発声器官を持たない虫でもマツムシ、スズムシ、コオロギ、ウマオイなどのように美しい声で鳴くようになる(作中ではゴキブリにかけた)。この道具は作中では名称不明。『ドラえもん全百科(ドラえもんオールひゃっか)』(1979年7月発行)を始めとするひみつ道具の事典では一様に「虫の声の素」としている。ムシャクシャタイマーは、「ムシャクシャカーッとしたら」(てんとう虫コミックス第44巻に収録)に登場する。砂時計を象った道具。この道具はストレスが溜まっているとき、何か物を壊して発散したいとき、この道具をセットして物を壊す。そしてタイマーをひっくり返すと、壊れた物がタイマーをセットした時点の状態に戻る。たとえば、タイマーをセットした状態でイスを投げて窓ガラスを割り、タイマーをひっくり返すと、イスが元の位置に戻り、割れたガラスの破片も元に戻る。ただし4回までしか使うことのできない使い捨てタイプであり、それ以降はひっくり返しても壊れたものは元に戻らない。テレビアニメ第2作第1期「ムシャクシャタイマー」(1993年3月12日放送)では効果が5回までになった。虫の知らせアラーム(むしのしらせアラーム)は、『ドラえもん のび太の魔界大冒険』に登場する。ドラミの道具。ハチのような虫の形をしたアラームで、仲間に危機が訪れると鳴って知らせてくれる。無視虫(むしむし)は、「無視虫」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第5巻に収録)に登場する。虫かごに虫型の道具が何匹も入っている。誰かを無視している人にこの虫をとりつかせておくと、虫の付いた者が無視している相手に話しかけた際、この虫が体を刺す。涙目でひっくり返るほどの痛みがあるらしい。作中ではジャイアンとスネ夫が「のび太を無視しろ」と友人達を扇動し、のび太を孤立させた。それを知ったドラえもんは無視虫をジャイアン達にとりつかせ、「のび太から嫌がらせを受けても、のび太を無視しなければならない」という手段を取った。むしめがねは、「むしめがねでへんしん」(藤子・F・不二雄大全集第5巻に収録)に登場する。この虫眼鏡を覗くと、体が昆虫に変身する。反対側から覗くと元の姿に戻る。これによりのび太はトンボ、ドラえもんはテントウムシ、しずかはチョウ、スネ夫はハチに変身したが、どのように虫の種類を指定するかは作中では描かれていない。またジャイアンは「ちゃわんむし」に変身してしまった。無重力ネット(むじゅうりょくネット)は、『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』に登場する。作中では投石器による石弾攻撃を防ぐために用いられた道具。大長編と映画では外見、使用法および効果がいずれも異なる。虫よせボード(むしよせボード)は、「虫よせボード」(てんとう虫コミックス第44巻に収録)に登場する。草や木や花が描かれたボード。これを壁などに掛けて飾っておくと、自然に虫が寄ってくる。タンポポ、木の幹、切り取った竹などがある。寄ってくる虫は、アゲハチョウ、セミ、クワガタムシ、カブトムシ、トンボ、ミツバチなど様々である。描かれている光景は見せかけではなく、ボードの中に実際に別空間が存在し、本当に植物などが植えられている。寄ってきた虫がボードの中に住み着いたり、中に産みつけられた卵が、孵って成長したりする。無人境ドリンク(むじんきょうドリンク)は、「無人境ドリンク」(てんとう虫コミックス第38巻に収録)に登場する。ドリンクがビンに入っている道具である。ビンのラベルには「NO BODY」という文字が見える。このドリンクを飲むと人(ドラえもんも含む)に決して出会うことはない。効果は数時間続く。出会うことがないといっても偶然出会わないだけである。無人たんさロケット(むじんたんさロケット)は、「宇宙人の家?」(てんとう虫コミックス第14巻に収録)に登場する。人間が行けないような場所を詳しく調査するための道具。レーダーを搭載しているので障害物を避けながら自動で移動することができ、周囲の写真を撮って転送することも可能。むすびの糸(むすびのいと)は、「むすびの糸」(てんとう虫コミックス第31巻に収録)に登場する。この糸を2人の人間(もしくは物)に結びつけると、2人がひとりでに引き寄せられ、ピタッとくっついて10分間離れない。無生物さいみんメガホン(むせいぶつさいみんメガホン)は、「ドライブはそうじ機に乗って」(「無生物さいみんメガフォン」表記。てんとう虫コミックス第18巻に収録)、「魔女っ子しずちゃん」(てんとう虫コミックス第26巻に収録)、「空とぶマンガ本」(てんとう虫コミックス第40巻に収録)に登場する。無生物、つまり生命を持たない物体に催眠術をかける道具。このメガホンで物に向かって「君は――だ」と呼びかけると、その物体がその呼び掛けた言葉のものになりきって動き出す。たとえば掃除機に向かって「君はスーパーカーだ」と言えば、掃除機がスーパーカーのように高速度で走り出す。物によっては催眠術にかかりにくいものもあるらしく、効果が現れにくい場合もある。催眠術で空想上の物(ほうきを「空飛ぶほうき」にするなど)にすることもできる。無生物しきぼう(むせいぶつしきぼう)は、「無生物しきぼう」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもん カラー作品集』第3巻に収録)に登場する。音楽の指揮棒のような道具で、無生物に向かってこの棒を指揮棒のようにふるって言葉で命令すると、意のままに動かすことができる。オーケストラを指揮するかのように、複数の物を同時に動かすこともできる。むだ時間とりもどしポンプ(むだじかんとりもどしポンプ)は、「『時』はゴウゴウと流れる」(てんとう虫コミックス第34巻に収録)に登場する。過去に過ごした無駄な時間を取り戻し、また使うことのできる道具。ペダルを足で踏むと、無駄な時間の分だけ機械に取り付けられている「時間風船」と呼ばれる風船が膨らんでゆく。適当なところでコックを捻ると、その時間の分だけ全世界の時間が止まった状態になり、ポンプを踏んだ本人だけが動き回ることができる。なお、時間は古くなるほど重くなり、ペダルを踏むにも力が要るため、取り戻せる時間には相応の限界がある。のび太が挑んだときは3日分の無駄時間、約10時間が限界だった。夢中機(むちゅうき)は、「夢中機を探せ」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第2巻に収録)に登場する。この機械を使うとなんでも夢中になれるという。作中ではドラえもんがこの道具の存在を示唆しているが、登場していない。無敵砲台(むてきほうだい)は、「スネ夫の無敵砲台」(てんとう虫コミックス第38巻に収録)に登場する。ドラえもんがポケットから出したものではなく、ジャイアンに泣かされるスネ夫が、のび太から未来デパートのカタログを譲ってもらって買ったもの。部屋ほどの大きさもある砲台で、どこかにセットしておき、誰かを指差して「発射!」と合図すると、思いのままにいつでも誰でも砲撃できる。威力は相手が黒焦げになって倒れるほどだが、砲撃から逃れることも、砲撃を防ぐことも一切不可能。のび太がスネ夫に買ってあげたことが判明した際、ドラえもんがひっくり返って驚くほどの恐ろしい兵器である。砲台の機能を停止できるのはセットした本人のみ。本人以外が停止させるには砲台を破壊するしか手段はないが、砲台に接近した者はレーダーによって探知され、たちどころに迎撃されるため、破壊は殆ど不可能と言える。ただし、レーダーは外見しか判断できない様であり、別の人物がセットした本人(例としてトッカエバーでスネ夫の体になったのび太)に成りすましていた場合、砲台はその人物を本人と見なしてしまう。テレビアニメ第2作第2期では、破壊しなくとも正面に設置されたスイッチ(OFFとかかれている)を押すことで砲台を停止させることができる事、ヒラリマントなど何らかの手段によって砲撃を逃れようとした者に向けては、防ぎきれないほどの多数の砲台を出してでも砲撃をしてくるという設定が追加された。ロールプレイングゲーム『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』では、複数の敵すべてを攻撃する戦闘用アイテムとして登場する。無敵ホコとタテ全自動式(むてきホコとタテぜんじどうしき)は、『ドラえもん のび太の創世日記』に登場する。鋼鉄を貫く矛と、あらゆる攻撃を防ぐ盾のセット。弥生時代の青銅器を思わせる古風な外観が特徴的。名前に反して必ずしも無敵というわけではなく、作中で新地球の大ムカデとの戦いに使った際、盾は毒液を受け止めたものの、矛は甲殻を貫けなかった。「鋼鉄は貫けても、鋼鉄のように硬い皮膚は無理」とのこと。無敵メンコレータム(むてきメンコレータム)は、「メンコプリンター・無敵メンコレータム」(藤子・F・不二雄大全集第14巻に収録)に登場する。メンソレータムに似たチューブ入りの塗り薬で、これをめんこに塗るととても強いめんこになる。叩きつければ強力な風を巻き起こし、たちどころに他のめんこを吹き飛ばしてしまうし、置いた状態では他のめんこの攻撃にもびくともしない。めんこ遊びではほんの少し塗るだけで充分だが、量をたっぷりと塗れば、めんこの巻き起こす風で人を吹き飛ばすこともできる。ムユウボウは、「夜の世界の王さまだ!」(てんとう虫コミックス第6巻に収録)に登場する。眠っている人にこの棒で指示を出すと、夢遊病者のように眠ったまま実行させることができる。ただし命令がうまく伝わらないことがある。たとえばのび太が、母親にラーメンを作るよう指示をしたところ、ラーメンを作ったものの自分で食べてしまった。ムユウボウで操られている間のことは夢として認識される。テレビアニメ第2作第1期「ネッシーがくる!」で使われた際は、操っている相手に命令して完全に目覚めさせることもできている。似た道具に「夢ふうりん」があるが、こちらは命令を正しく聞いてくれる。夢遊ぼうは「雪山遭難を助けろ」(藤子・F・不二雄大全集第3巻に収録)に登場する棒状の道具。眠っている相手を棒で触ると、棒を持っている人の命令を聞いてくれる。道具の効果としては「夢ふうりん」に似ているが、眠りながらでも体力を消耗してしまう描写がある。前述のムユウボウとは形状が異なり、また命令は確実に伝わる違いがある。また「ムユウボウ」と「夢ふうりん」の相違点として、眠った相手の行動は本人の記憶には残らず夢として認識されない。ムリヤリキャッシュカードは、「ムリヤリキャッシュカード」(てんとう虫コミックス第35巻に収録)に登場する。他人から無理やりお金を取り上げることのできるカード。外観は普通のキャッシュカードのようだが、中央に穴が開いている。前もって4桁の数字による暗証番号を決め、カード右下に記されている黒丸を指先で抑えて口で暗証番号を唱えれば準備完了。カードの穴から誰かを覗きながら、暗証番号と金額を口で唱えれば、カードからその分の現金が出てくる。取り上げた分の現金は当然、相手の手持ちの現金の中から消えるが、手持ちのない場合は、その者の未来の収入を取り上げる。たとえば50円を取り上げた後、その者が百円玉を手に入れると、その百円玉が一瞬にして五十円玉に変わる。むりやりちょきんばこは、「むりやりちょきんばこ」(藤子・F・不二雄大全集第10巻に収録)に登場する。タコの形をした貯金箱。後頭部にあるメーターで貯めたい金額を指定すると、使用者がお金を持っていると無理矢理取り上げ、指定された金額が満たされるまで決して開かない。小遣いなどの金を持っているときはもちろんのこと、親のおつかいでお金を持たされたときや、友人が落とした財布を拾ってあげたときまでお金を取り上げるといった融通の利かなさが難点。無理に貯金箱を開けようとすると、タコのように墨を吹き付けられてしまう。指定した金額が満ちると、「パンパカパーン」とファンファーレが鳴ってタコの頭部が開き、貯まったお金が飛び出す。ムリヤリトレパンは、「ムリヤリトレパン」(てんとう虫コミックス第17巻に収録)に登場する。次々と事件を起こし、履いた人を強制的に走らせてしまうトレーニングパンツ(トレパン)。履いた本人に走る意志がまったくなくても、警官から逃走中の強盗、酒気帯び運転の車、蜂や転がる土管に追われるといった偶然の状況が続き、強制的に走らざるを得なくなくなる。少なくとも10キロメートルは走らないと止まらない(テレビアニメ第2作第1期では5キロメートルとなっている)。飽きっぽい人や運動不足の人のために作られた。テレビアニメ第2作第1期「ジャイアンは天才少年」(1994年4月29日放送)では、トレパンを履くと足が勝手に動き出し、強制的に走らされるという設定になっている(ただし、これはのび太の夢の中での出来事であり、実際はどうなのかは不明)。無料ハンバーガー製造機(むりょうハンバーガーせいぞうき)は、「のら犬『イチ』の国」(てんとう虫コミックス第22巻に収録)に登場する。水と空気でクロレラを培養して人造肉を作り出す。パンで挟んだハンバーガーが作られるような描写はない(英語ではハンバーガーはハンバーグを差して呼ぶ場合もあるので、人造肉がハンバーグ状であると思われる)。のび太が母親に内緒でイヌやネコを飼い、その餌の工面のため、ドラえもんが苦心の末に購入に成功した。そしてそのイヌやネコ達を数億年前に住まわせる際、(イヌやネコを機械が操作できるよう進化させて)彼らの食料源として置いて行った。本エピソードを原案にした『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』では「無料フード製造機」と呼ばれ、単に肉を作るだけではなく、イヌやネコの好みに合った餌を作る機械とされていた。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。