『テレビマガジン』は、講談社より発行されている両性(主に男子)児童向けのテレビ雑誌。通常毎月1日発売(刊号は翌月)。通称はテレマガ。日本初の児童向けテレビ情報誌。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い。「両性児童向け」をうたったテレビ雑誌ではあるが、女児向け作品はテレマガには掲載されない場合もあり、載ったとしても東映アニメーション制作作品くらいで、さらにここ30年はアニメ作品は一部を除いて表紙のメインを飾っていない。近年のタイアップは、玩具面ではこれまでは「ミクロマン」「ダイアクロン」「トランスフォーマー」のタカラトミー(旧タカラ)中心だったが、現在は「VOOV」をはじめとするバンダイのオリジナル玩具が中心になっており、音楽面では、日本コロムビアが多い。関連書籍では、1986年発行の「仮面ライダー大全集」に単を発した特別編集シリーズがその資料性の高さから好調な売れ行きをマークし、近年では1作品につき1冊というペースで刊行されるようになった。創刊からの増刊も含めた通巻ナンバーが表紙に記載されておらず、そのため「創刊○○○号記念号」と銘打った記念号がまだ一度も刊行されていない(競合誌でも『てれびくん』では創刊300号が、『テレビランド』では創刊100号の記念号があった)。小学館の『てれびくん』が現在唯一の競合雑誌だが、部数は後塵を拝している。また、作品の情報も『てれびくん』に比べて遅い。『仮面ライダー』を全面的に取り上げることを目的とし、講談社の第三編集局長だった取締役の牧野武朗と局次長の石森俊夫が、『週刊少年マガジン』編集部員の田中利雄にもちかけて創刊した。命名は牧野による。準備を始めたのが1971年6月だったので、11月2日発売の創刊号(1971年12月号)までは実質的に3か月ほどしかなかったという。当初は巻頭に「少年マガジンコミックス」と掲げてあるとおり、編集長の宮原照夫以下、『週刊少年マガジン』の編集部員4名がスタッフを担当していたが、宮原は前編集長から引き継ぎされたばかりであったこともあり、実務には田中利雄と加賀博義が当たっていた。田中は1960年代には同誌のグラビア班としてウルトラシリーズに携わっており、特写スチールの扱いに長けていた。当初は幼児絵本のようなカラー口絵に2色刷り画報という装丁で、創刊号は実売13万部と低迷した。そこで1971年3月号から誌面刷新を図り、イラスト主体から新着スチールを多用したグラフ主体に移行した。このリニューアルは功を奏し、1972年4月号では実売率90パーセント代後半にまで達した。以降も毎月3万部ずつを積み増し、1973年6月号では発行部数最高68万部というピークを迎えた。『仮面ライダーシリーズ』や『マジンガーシリーズ』といった人気番組の企画会議に編集者が積極的に参加し、番組の進行に沿って雑誌上で特集を組むことにより、子供たちから絶大な支持を受けることになる。特に特定のヒーロー作品に関する100の秘密事項を取り上げた「ひみつ100」特集などは好評を呼んだ。テレビマガジンの創刊後、1972年に秋田書店の漫画雑誌『冒険王』が『仮面ライダー』を中心とした内容に転換し、1973年には黒崎出版から同種の『テレビランド』が創刊されるなど、追随する競合誌とともに新たなジャンルを築いていった。しかし1970年代後期に入ると『仮面ライダーシリーズ』『マジンガーシリーズ』の終了や『てれびくん』の創刊によって当時の主力特撮・アニメ作品の大半の掲載権を『てれびくん』を発行する小学館に独占され(講談社と小学館はライバル関係。特に『ウルトラマン』など円谷プロダクション作品は暫く、小学館の独占契約になった)ラインナップの面で不利を強いられた本誌は打開策としてオリジナルまんが企画や『ミクロマン』・ラジコンなどのホビー情報や、仮面ライダーやゴジラのリバイバル特集などの試行錯誤で凌ぎ続けた。1979-80年以降は、復活した『ウルトラマンシリーズ』『仮面ライダーシリーズ』や新たに『スーパー戦隊シリーズ』や『メタルヒーローシリーズ』がメインを飾り、特撮作品の記事が誌の大半以上を占めるようになった。ホビー関連の記事は、兄弟誌の『コミックボンボン』に受け継がれている(後に『ボンボン』が休刊となり、同誌の漫画部分の雰囲気を持った増刊「テレまんがヒーローズ」が発行された。現在、ホビー関連記事は本誌で掲載している)。誌名ロゴが現在の一世代前のものになった1984年1月号から、サイズをそれまでのB5からA4変に変更した。1990年代に入るとそれまで掲載していなかった過去の特撮作品を取り上げるようになるなど、緩和的な部分が強調された。近年では、深夜アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』など高年層読者向けの情報も取り上げるようになり、2006年9月号から対談企画を中心とした親読者向け企画「ようこそ!!テレマガcafe」をスタートさせた。テレビマガジンの公式ホームページは2011年2月まであったが、2011年3月からは「講談社こども倶楽部」という児童誌総合サイトを開設。テレビマガジンもそのサイトに統合された。また、本誌の記事情報と付録の詳細は、講談社が運営するYouTubeチャンネル『キッズボンボン』で配信している。こうしたコミカライズ作品を広く扱った初のムック『まんが秘宝 ぶっちぎりヒーロー道』(洋泉社、1997年)には、すがやや桜多のほか、田中利雄編集長(在任は創刊から1986年まで)と加賀博義副編集長(同じく創刊から1987年まで)のインタビューが掲載されており、黎明期を中心とした貴重なこぼれ話を読むことが出来る。※()内は掲載期間を表す。※☆はメインに取り扱っている作品。▲は不定期掲載。■は短期集中連載。
出典:wikipedia
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