『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』(げきじょうばん かめんライダーブレイド ミッシングエース)は、2004年9月11日より東映系で公開された日本の映画作品。特撮ヒーロー番組「仮面ライダーシリーズ」『仮面ライダー剣』の映画化作品である。同時上映は『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』。キャッチコピーは「物語は未来へ―。最終戦闘を目撃せよ!」。『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』以来3年ぶりに9月公開となった。時間軸としては、剣崎達仮面ライダーの活躍により全てのアンデッドが封印されてから4年後の、栗原天音の14歳の誕生日前後が舞台となっている。テレビシリーズでの戦いが終結した4年後を描いたストーリーとされていたが、その後に放映されたテレビシリーズ最終話は、当劇場版には繋がらない結末を迎えている。脚本を務めた井上敏樹は、戦いの後日譚とした理由について、本作執筆時点では『剣』テレビシリーズを、自身がほとんど書いておらず内容をよく知らなかったため、一から書いた方が早かったからであったとしている。キャスト面では、新世代ライダーの3人には、映画『学校』で日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞した黒田勇樹、グラビアアイドルで女優の三津谷葉子、『ウルトラマンコスモス』の主人公春野ムサシ役で知られる杉浦太陽の弟である杉浦太雄を起用した。14歳に成長した設定となっている栗原天音は石田未来が演じ、テレビ本編での天音役の梶原ひかりも本作内の天音の幼少時代という形で出演している。特撮OB・OGからは、前作『仮面ライダー555』より泉政行、村井克行、唐橋充が出演した。特に泉と村井は役名や同じ会社の役員という役柄など『555』での役柄を彷彿とさせる設定となっている。また、テレビ本編に第1話にのみ出演した松金よね子が同じ役柄で出演した他、主題歌を担当したRIDER CHIPSのメンバーもゲスト出演を果たしている。スタッフ面では、テレビ本編でパイロットを手掛けた石田秀範が映画初演出。脚本は劇場版『555』同様井上敏樹による。メインカメラマンは、石田同様に平成仮面ライダーシリーズ劇場版では初めてとなる、いのくままさおが『超力戦隊オーレンジャー』以来、9年振りに映画の現場に復帰した。テレビ本編に先駆けて仮面ライダーブレイド キングフォームやジョーカー、ギラファアンデッド(怪人態のみ)が登場する。前述のようにテレビシリーズでの戦いが終結した4年後を描いたストーリーを文句にしていたが、テレビシリーズ最終話と本作劇場版の導入は繋がらない(「テレビシリーズの結末が劇場版に繋がる」とは明言しておらず、「すべてのアンデッドが封印されてから4年後」が劇場版の導入である)。しかし、劇場版公開後のテレビシリーズにて、劇場版に繋がる要素がいくつか見られる。生物の始祖的存在である不死の生命体・アンデッドは人類を巻き込んだ戦いを繰り広げていた。それを食い止める為、人類基盤史研究所(以下“ BOARD ”)が作り出した戦士・仮面ライダーはアンデッドを封印し続けていた。やがて大半のアンデッドは封印され、最後に残ったのは相川始と名乗るヒトに化けていたジョーカー、またの名を仮面ライダーカリス。剣崎一真 / 仮面ライダーブレイドは始 / カリスとの死闘の果てに彼を封印し、長き戦いは幕を下ろしたはずであった。その4年後(西暦2008年)。清掃員として働いていた剣崎の元に、仮面ライダーとアンデッドの戦いを記した本の出版で財を成した、かつての仲間である白井虎太郎が現れる。虎太郎の姪である栗原天音の14歳の誕生日を、昔の仲間で祝おうと言うのだ。虎太郎と共に仲間たちに会いに行く剣崎だが、就職活動で忙しい上城睦月 / 仮面ライダーレンゲルや、結婚を控えた広瀬栞の反応は冷たい。四年間の空白で生じた溝にショックを受ける剣崎たちの前に、封印したはずのアンデッドが多数出現する。生身で応戦する剣崎だが、当然敵わない。そんな時、三人の仮面ライダーが突然現れ、瞬く間にアンデッドを封印していった。声をかける剣崎だったが、生身で戦ったことで夏美に平手打ちされ、聞こうとするも志村に止められ、三人は剣崎を無視してその場を後にした。そのしばらく後、天音の家でパーティーの準備をする剣崎たちの前に、再び3人の仮面ライダー・志村純一 / グレイブ、三輪夏美 / ラルク、禍木慎 / ランスが現れる。先日の戦いで剣崎が拾ったラウズカードを回収しに来ただけ、という彼らは、剣崎たちを「あなたたちの時代は終わった」となじる。その場を去る3人を追い掛ける剣崎たちを迎えたのは、すっかり雰囲気が変わった橘朔也 / 仮面ライダーギャレンだった。橘は、ジョーカー封印の直後、未知のアンデッド・アルビノジョーカーによってアンデッドの封印が再度解かれたことを剣崎たちに告げる。協力を申し出る剣崎たちだったが、ライダーへの変身に必要なラウズカードに封印されるべきアンデッドは、未だ解放されたまま。志村たち3人は、足手まといは要らない、先輩面されちゃたまらないと、協力を拒むのだった。そんな時、天音がデパートで万引きをして警察に捕まったと連絡が入った。天音は、信頼していた始がいなくなったことで、すっかり心を閉ざしてしまっていたのだ。釈放されて叱責する母・遥香から逃げ出す天音を追った剣崎の前に、アンデッドと白い怪人・アルビローチの群れが現れる。改心した睦月や、駆け付けた志村たちの協力で、天音を守りながら逃げる剣崎たち。そして変身した橘がスパイダーアンデッドを封印したことで、睦月もライダーへの変身が可能になり、戦況はライダー側に傾き、アンデッドの残党は退散していった。橘は、アルビノジョーカーの目的は、アンデッド同士の戦い=バトルファイトに勝利することで得られる「万能の力」であるという推測を、剣崎たちに語る。睦月が変身できるようになったことで、再度協力を申し出る剣崎たちだったが、それでも志村たちは「チームワークが乱れる」と拒否。仕方なく、剣崎たちは独自に動くことを決意する。結婚式を控えて忙しい栞も、アンデッドを見つけるためのソフトウェアを貸すという形で協力してくれた。そして剣崎たちは、剣崎が変身するためのカードに封印しなければならない、ビートルアンデッドと遭遇。睦月がこれを撃破し、剣崎は変身できるようになった。それが気に食わない夏美と禍木は、レンゲルを攻撃、剣崎はブレイドに変身し、止めようとするも、志村が剣崎の力を試そうと襲いかかって来る。ライダー同士の戦いの最中、新手のアンデッドが乱入。それを封印したことで、志村は剣崎の実力を認めたが、夏美と禍木はそれを認めなかった。しかしその後、夏美と禍木は何者かに殺される。犯人はアルビノジョーカーなのか…。アルビノジョーカーの襲撃を警戒する一方、剣崎は天音を励まそうと彼女の下を訪れる。好意を拒絶する天音だが、再びアルビローチの大群が二人を襲撃。駆け付けたライダーたちとアルビローチによる混戦の中、橘は天音に、彼女こそが「万能の力」を手に入れるために必要な「生贄」であり、そのためにアルビノジョーカーがアルビローチで襲ってくることを明かす。そして、夏美らの残したダイイングメッセージの正体とは…。志村純一をリーダーとする3人の新世代ライダー達。三輪と禍木の2人は、志村によってスカウトされている。本作に登場する仮面ライダーは、新世代ライダーと旧世代ライダーの2つに分類される。新世代ライダーとは、アンデッド復活を受けて、橘朔也が開発したライダーシステムを装着した適合者を指す。彼らに対して、剣崎達が変身するライダーは旧世代ライダーと呼ぶ。旧世代ライダーのうち、ブレイドとレンゲルは、作中序盤で変身に必要なスペードとクラブのカテゴリーAであるビートルアンデッドとスパイダーアンデッドが解放されていたため、剣崎と睦月は変身ができない状態だった。これらの呼称はマスメディアで主に使われ、劇中では呼称されない。本作にのみ登場した仮面ライダーたち。再び解放されたアンデッドの脅威に対抗するために橘が製作した、新たなライダーシステムによって変身した仮面ライダー。システムとしては最後期型であったレンゲルクロスをベースとして開発されており、変身方式もレンゲルと同じオープンアップ方式をとる。変身・戦闘においてはアンデッドを封印したカードを使っていた旧世代と異なり、アンデッドの力を擬似的にデータ再現したワイルドベスタを使う点が最大の特徴(カードの絵柄はTVシリーズに登場したケルベロスの色違い)。使用する武器自体も旧世代と共通する部分も多い。また、彼らが移動手段として使用するバイクは(少なくとも外見は)市販のものであるようである。志村純一が橘の制作した新たなライダーシステム・グレイブアーマーを装着して変身する、劇場版のみに登場した仮面ライダー。外観はアルファベットの“A”をモチーフとしており、基本カラーは黄。複眼の色は赤。専用武器・グレイブラウザーを用いた剣術を得意とし、新世代ライダー3人の中でリーダー的役割を果たす。三輪夏美が橘の制作した新たなライダーシステム・ラルクアーマーを装着して変身する、劇場版のみに登場した仮面ライダー。外観はグレイブをやや簡略化したようなもので、基本カラーは赤。複眼の色は緑。身軽な動きを活かした高速戦法を得意とし、専用武器・ラルクラウザーを用いて近・遠距離どちらにも対応できる。禍木慎が橘の制作した新たなライダーシステム・ランスアーマーを装着して変身する、劇場版のみに登場した仮面ライダー。外観は基本カラーが緑、複眼の色がオレンジであることを除けばラルクとほぼ同様。常に正面から敵に挑むパワフルな戦法を得意としており、専用武器・ランスラウザーを用いた連続技で敵をなぎ倒していく。
出典:wikipedia
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