神奈川中央交通多摩営業所(かながわちゅうおうこうつうたまえいぎょうしょ 英:Kanagawa Chuo Kotsu Tama Dep.)は、東京都八王子市南大沢3-19-1に位置する神奈川中央交通の営業所の一つ。営業所の略号は「た」。八王子市、多摩市、町田市北西部と西南部、神奈川県相模原市の一部の路線バスを管轄する。別称は神奈中多摩車庫であるが、これは京王バス南および当営業所管轄の停留所に京王多摩車庫前(多摩市南野)が存在するため。主に多摩ニュータウン・町田市北西部の路線を中心としている。神奈中の営業所では最も新しく開設された。町田に次いで2番目の東京都内の営業所である。開所に際して、町田と相模原が担当していた路線を多摩に移管させた。多摩営業所では定期券・バス共通カード・高速バス乗車券のほか、東京都シルバーパスの発行も行われている。町田バスセンターは「町田BC」、町田ターミナルは「町田TM」と略記する。町30は、毎時1本の町60と合わせて毎時4本程度運行され、町田市西部の常盤町・小山町地区へのアクセスのほか、町田営業所担当の町26などとともに町田BC - 市民病院・根岸方面の主力を担う。長距離路線であるが終日利用客が多く、遠距離利用も多い。1990年代前半まで町田・相模原・津久井の3営業所による共管路線だったが、町田市内の渋滞が激しさを増すと、津久井営業所の路線で広範囲に渡ってはダイヤの乱れが波及する事となり、津久井・町田が当路線から撤退し相模原に一本化された後に、新規開設された多摩に移管された。町田TM発着で運行されるのは、TM発着時刻9時 - 20時の便。町60は、坂本橋 - 田端で町田街道(都道47号)を離れ、多摩ニュータウン通りを経由して多摩境駅へ至り、再び町田街道へ戻る。町62は町30の出入庫系統で、町田BC - 横土手は町30と同一経路。車庫発は早朝、車庫行きは休日の最終便のみである。町62はこのことから全便がBC始発着となっている。町29は多摩単独所管である。町田担当の町17が境川団地・町田総合高校経由で同区間を結んでおり、所要時間は町17のほうが短いが、本数は町29のほうが多い。なお、全便が町田BC始発着である。町27は町田との共管であり、根岸から町田街道を離れて小山田に向かう(詳細は町田を参照)。町30・町60は日中はすべて町田TMまで足を伸ばすのに対し、町27は日中でも一部町田BC折り返しが存在する。この系統のみ後述の経路変更は行われず、多摩営業所管轄で森野交番前交差点を右折し、第四小学校前に停車する唯一の系統となった。2015年1月より、多摩営業所が単独で担当する町29・30・60・62の4系統に限り、国道16号鵜野森交差点を先頭に発生する鎌倉街道の渋滞を避ける目的で、町田BC - 森野三丁目の経路を、森野一丁目・町田市役所東および保健所入口(合同庁舎前)を経由するルートに変更した(町27および町田営業所担当の市民病院経由路線は変更されていない)。但し、この区間にあり、町田駅21・22のりば発の路線が停車する「森野二丁目」停留所は、交差点左折直後で停車が困難なため通過する。なお、朝9時59分までに町田BCに到着する便は、町30・60を除き、前乗り中降りの申告制運賃前払いになる。平日の鶴川駅発最終便は南野二丁目止まりで、南野二丁目からは南多摩尾根幹線(東京都道158号小山乞田線)経由で多摩車庫へ回送される。鶴川第一小学校などの通学輸送と混雑緩和をかねて、平日朝に南野二丁目→鶴川駅行きが運行されている。なお、2014年3月まで、多摩営業所が担当する鶴川駅発着のバスは、町田営業所や小田急バスとは異なり駅東側のロータリーでの乗降はできず、駅西側の道路上にある鶴川駅5番のりば(乗車)および鶴川駅西口降車所(終点)での乗降となっていた。古くから五反田方面の路線のみ、駅東側ロータリーから離れた場所(現在の5番乗り場付近の広場)での発着だった名残。西口の降車所についても、町田営業所は「鶴川駅西口」、多摩営業所は「鶴川駅(終点)」として案内していた。2014年4月1日からは、鶴川駅行の降車に限り、鶴川駅ロータリーへの延長運行を開始している(乗車は5番乗り場始発のまま変更なし)。永65は、永山駅と多摩センター駅を、貝取・豊ヶ丘・落合の各団地を経由して結ぶ路線。多04が鶴川駅発着、多03および永66は出入庫などを兼ねた途中止まりである。なお、これら4つの系統以外にも、京王が桜46・多01(多摩センター駅 - 豊ヶ丘四丁目 - 聖蹟桜ヶ丘駅および京王多摩車庫)も運行しており、多摩センター駅側では高い頻度での運行が維持されている。多摩センター駅と鶴牧団地を結ぶ路線。神奈中は循環路線のほか、早朝に存在する奈良原公園始発便を担当している。なお、夜間に運行される入庫便(富士見通り下止まり)および、日中に運行される聖蹟桜ヶ丘駅発着便(桜63)は京王のみの担当。桜24・鶴31系統は、聖蹟桜ヶ丘駅・永山駅と鶴川駅を、多摩ニュータウン諏訪永山団地を経由して結ぶ路線。桜23・永13系統は途中の永山五丁目発着となる。桜22・永12は、従来まで循環せずに全便が諏訪四丁目発着だったが、2005年6月20日から出入庫を除いて諏訪三丁目を経由する諏訪四丁目循環に変更された。その後も出入庫を兼ねた便は諏訪四丁目始発・終着で運行されていたが、2011年10月16日からは諏訪四丁目始発(出庫)・諏訪三丁目止まり(終着)へと変更されている。これら系統は基本的に聖蹟桜ヶ丘駅発着として運行され、永山駅発着は朝夕の混雑時などを中心に運行される。なお、2006年までは京王バスも永13・桜23・桜24を担当していたが、永14・桜25(聖蹟桜ヶ丘駅・永山駅 - 永山五丁目 - 京王多摩車庫)に変更して撤退している。京王バスとの共同運行区間では、交互運行とはせずに、基本的に30分単位で運行時間帯を分担している。(例として聖蹟桜ヶ丘駅平日出発便では、毎時00分〜14分が京王バス、毎時15分〜44分が神奈中、毎時45分〜59分が京王バス)多摩市内乗り入れ路線では唯一の運賃後払い路線。以前は相模原駅南口発着だったが、相模原担当時代に駅北口乗り場が供用開始されて北口発着となった。多摩ニュータウンの造成進展により、沼入口 - 坂上 - 清水入谷戸付近は、複数回にわたって経路が変更されている。ちなみに、運行本数は少なく1日6往復。午前の3往復は京王バス南が担当し、午後の3往復は神奈中の担当。完全に町田営業所のエリア内で、町15の枝線のような路線。以前は町田単独担当だったが、町田・相模原の共管を経て多摩単独所管となった。他の多摩所管系統とは停留所で一切接続しておらず(交差点では町29・町30・町60・町62と交差する)、また全区間が多摩車庫から遠く離れており、運用の前後には長距離回送を伴う。運行のダイヤは少々特殊で、平日はどちらの系統も毎時1本づつが運行されているが、土曜の昼は古03が運行されず古02のみとなり、休日は古02がほとんど運行されず古03がメインで運行される(古02・古03を併せて毎時1本程度となる)。末端を除く給水塔前までのほぼ全線で同じ経路だが、共管・移管の時期が古02と古03では若干異なるため、運用や古淵発の時刻表は別々となっている。淵21は以前は小山田止まりであった系統を、小山田はなみずきの丘周辺の宅地造成に伴い、延長したもの。淵23は、鶴37(鶴川駅 - 淵野辺駅)および淵24(淵野辺駅 - 鶴川駅 - 登戸)の区間便だが、鶴37は平日1往復のみ、淵24は休日1往復のみであるため、実質的には淵野辺駅と図師・野津田車庫方面を結ぶ唯一の路線である。なお、鶴37は多摩開設時に相模原から移管された路線だが、2006年4月3日に町田へ戻され、さらに2014年9月1日から多摩営業所に一本化にされた。淵67は、淵30の平日・土曜の日中帯の便を日大三高まで延長したもので、小山田桜台を一周する経路となっており、日大三高構内へ乗り入れる神奈中路線では唯一急行運転をしない系統。なお、淵30・67では、「桜美林学園」が付く停留所に3箇所停車し、淵野辺駅方面から、「桜美林学園前」→「桜美林学園東」→「桜美林学園」(旧・リサイクルセンター入口)の順に停車する。橋76は多摩境駅方面への主要系統であり、多摩車庫への出入を兼ねている。橋73は区間便にあたり、多摩営業所開設前は相模原が担当していた。なお、橋73は橋76開設時に一旦廃止されたが、多摩境通りの渋滞悪化による大幅な遅延への対策として、土曜・休日の多摩境駅発のみ復活した。橋75は橋本駅と多摩美術大学を最短距離で結ぶ通学路線。橋78は小田急不動産が新規造成したリーフィア町田小山ヶ丘を経由する。朝夕のみ運行される橋80は、先述の町30・町60の区間便を兼ねた出入庫路線、橋本駅発の深夜バスも存在する。2012年4月に橋70・八71・八72の3系統を統合する形で新設された。八王子駅と橋本駅との間を国道16号および片倉台経由で結ぶ。発足時は町田から16台、相模原から59台、伊勢原から1台転属させたほか、新車5台を導入して81台で営業開始した。所属車両はほとんどが三菱ふそう製で、2013年現在は全ての路線車が大型車(エアロスターシリーズ)に統一され、西日本車体工業製のエアロスターSが一部在籍するほかは全て三菱ふそうバス製造製の車体である。町田営業所の所属車両と同様に、バリアフリー化の補助金の関係からノンステップバスで占められ、ツーステップバスは既に全廃、ワンステップバスもノンステップバス増備の度に他営業所への転出が進められた結果、2013年9月時点でた82「かなちゃん号」の1台のみになった。なお、町田と異なりノンステップバスは全長11m級(M尺)で導入されていたが、2015年3月の新車導入より、町田と同様全長10m級(K尺)で導入されている。かつて多摩営業所発足時には、町田からいすゞ製バス3台が転入していたが、いずれも2011年にエアロスターに置き換えられている(津久井に転属し、2012年2月までに廃車済)。2015年3月の新車投入によりでた82「かなちゃん号」は教習車扱いとなり全車ノンステップバス化となりワンステップバスは消滅した。CNG車の大型車は、神奈中では本営業所のみの配置となっていたが(小型車のCNG車は町田・大和に配置されている)、2015年7月には廃車済。特定輸送用の車両は三菱ふそう製のほか、いすゞ自動車製・日野自動車製の車両もある。特筆すべき車両として、た11号車はLKG-MP系の初号車である。「多摩」営業所ではあるが、使用の本拠となる車庫所在地が八王子市であり、車両の登録番号(ナンバー)も「八王子」ナンバーである。
出典:wikipedia
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