偽装サークル(ぎそうサークル)とは、主に大学のサークルにおいて、表向きに掲げる活動内容はほとんど行わず、それとは別の目的のために組織され活動しているサークルである。多くの大学では新入生に対し騙されないように強く注意を呼びかけている。合格発表や健康診断などの新入生が多く集まる日に、少人数で歩いている新入生に対し半ば強引に勧誘するのがこれらサークルの常套手段である。主な類型としては、次のようなものが見られる。大学祭などの行事で、良い展示場所を確保する(=信者獲得の機会を増やす)目的を持つものも多い。また、実態を隠して学生をサークルに加入させ、社会的に問題のある宗教団体へ勧誘する信者獲得手法を、大学側では、「カルト商法」と呼び、警戒している。40代の元オウム信者によると、偽装サークルは、必ず監視下におかれて効率が悪い勧誘方法であるという(偽装サークルよりも街頭キャッチなどに力を入れている)。政治思想団体や宗教団体が主に大学内で本来の目的を隠して活動のために結成もしくはこれらの団体構成員によって組織運営の主導権が握られた団体で、多くの場合は表向き大学非公認の有志による活動と言う形を取っているが、実際には各団体からの指示に基づいて行動している事が多い。元々、正常に活動していた団体が人数不足等になり、部室やサークル連合での議決権というサークル資産を目当てに異なる活動をしていた集団に乗っ取られた団体である。これまでの活動で得られた資産を引き継げるため、活動する分野が隣接する活動を行っている集団が引き継ぐことが多い。偽装とされるかどうかは、各大学内によって異なる。議決権や予算を得るために設立する団体であり、書類上の要件等しか満たしていないサークルである。学生自治会などの規約が想定する「サークル」(学生団体)は、学内における文化的・体育的な活動等を目的に恒常的に活動を行っているものであるが、名義的に設立された団体は、学内における学生自治に関与しようとすること以外の活動は原則的に行わない。このため、多くの大学において名義的に設立された団体は、ほかの文化的・体育的なサークル(学生団体)から「偽装サークル」とされ、議決権や予算受給などを排除するための働きかけがされることも多い。日本の大学では、宗教学者や、大学の学生課等により、該当団体からの勧誘に対する注意喚起が行われている。北海道大学教授(宗教社会学)の櫻井義秀は、大学側の対策の重要性を強調する一方で、ある西日本の大学が学内勧誘を禁止して違反学生の実名を掲示板で公開した実例を挙げ、「どんな宗教団体にも信教の自由や布教の自由はある。問題は、相手をだまそうとする布教の仕方だ。ここを間違えると裁判で争う場合、教育機関側にも非があると認定されかねない。慎重に対応すべきだ」と行きすぎた対策についての懸念を述べている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。