伊号第十二潜水艦(いごうだいじゅうにせんすいかん)は、大日本帝国海軍の潜水艦。計画名は巡潜甲型改一(じゅんせんこうがたかいいち)で、海軍省が定めた公式類別では伊九型潜水艦の4番艦。通商破壊戦に従事し、貨物船1隻を撃沈したが、1945年1月15日、マーシャル諸島近辺で消息不明となった。1942年(昭和17年)のマル追計画で潜水艦甲、仮称艦名第620号艦として計画され建造された巡潜甲型の1隻。戦時急造のため計画番号をS35Bと改めて製作が容易だか低出力の主機が搭載された。そのために水上速力は17.7ノットに低下している。同様にモーターの出力も1,200馬力から600馬力となり、水中速力は6.2ノットに低下した。反面巡潜甲型に比べて燃料搭載量が50t程度増えており、航続力は増大している。竣工が昭和19年であることから22号電探を装備していたと推定されるが、図面と写真が現存しておらず確認不能である。1944年(昭和19年)5月25日に竣工した本艦は就役訓練の後、通商破壊戦のために呉を出港し、北米大陸西岸、ハワイ、タヒチ、マーシャル諸島方面へ向かった。10月30日にの東部太平洋にて米貨物船「ジョン・A・ジョンソン」(John A. Johnson、7,176総トン)を撃沈したが、その後ボートで漂流中の生存者を銃撃している。このため、在任中の残虐行為として伊8のジョン・ニコレット事件とともに豊田副武連合艦隊司令長官は東京裁判で起訴されたが、無罪となった。1945年1月15日、のマーシャル諸島北方での連絡ののちに消息不明となる。アメリカ側にも記録がなくその最後は不明である。艦長以下114名全員戦死。撃沈隻数は1隻で、撃沈総トン数は7,176総トンである。
出典:wikipedia
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