ホンオフェ(洪魚膾、こうぎょかい、)は韓国料理のひとつ。ガンギエイ(洪魚:ホンオ、こうぎょ、)の刺身、あるいは切り身を壷などに入れて発酵を促進させたものである。朝鮮半島南部ではカオリフェとも呼ばれる。エイの肉を壺等に入れて冷暗所に置き、10日ほど発酵させるとエイの持つ尿素などが加水分解されてアンモニアが発生し、ホンオフェが出来上がる。韓国全羅南道の港町である木浦地域の郷土料理で、ガンギエイの切り身を壷に入れ、4日ほど発酵させたものである。発酵させればさせるほど身が柔らかくなり、美味とされる。プサン、ソウルなどでも食べることはできるが、全羅南道以外で供されるものの多くはエイの切り身(フェ、刺身)であり、身に軟骨が付いていてコリコリとした食感を楽しみ、さっぱりとしたものが多い。全羅南道木浦の本場ものは凄まじいアンモニア臭がし、涙を流しながら食べることになる。口に入れた後にマッコリで流し込むのが通の楽しみかたとされる。マッコリはタクチュ(濁酒、だくしゅ、どぶろく)ともいい、熟成させたホンオフェとマッコリの相性が良いため、一緒に食べるのが通とされ、ホンタク(洪濁、こうだく)と呼ばれるようになった。また、ホンオフェと豚肉、キムチを一緒に包んで食べることをサマプ(三合、さんごう)という。長く口の中に入れておくとアンモニアによって口内粘膜がただれてしまうこともあるので注意が必要である。そのアンモニア臭から外国人や初心者には敬遠されるが、韓国では高級食品のひとつであり、朝鮮半島南部のホンオフェの本場では結婚式など冠婚葬祭に欠かせないごちそうである。ホンオフェに類似したアンモニア臭が強い発酵食品としては、アイスランドで作られる(Hákarl)が存在し、これはニシオンデンザメやウバザメの肉を数か月間熟成させたものである。ホンオフェの強烈な臭いは世界有数、アジア最大とされており、口に入れた状態で深呼吸すると失神寸前になるといわれている。また、臭いの強さは納豆の14倍、キビヤックの5倍であるとされる。近来の日本で製作されるバラエティ番組で「臭い食品」を取り扱う際に、シュールストレミングにも匹敵するアジアの臭い食品としてしばしば登場する。日本テレビ制作のバラエティ番組『ワールド☆レコーズ』2004年7月4日放送分では取材陣が木浦に赴き、宴席でふるまわれたホンオフェを喜んで口に入れた現地の男性が、涙を流しながら食べている様子を描写し、「食べた人にしかわからない爽快な刺激があるのだというが」と説明している。実食したウッチャンナンチャンの内村光良はその臭いを「小便だよ、小便」と形容していた。2010年3月29日(初回)の放送の『DON!』で「世界一臭い刺身」として出題され、レギュラー陣はトイレの臭いがするなどと発言した。韓国人の95%はガンギエイの刺身を食べられないと知られている。ホンオの特産地フクサンド(黒山島、こくさんとう)の販売業者は、発酵のさせ方を以下のように説明している。日本語サイトの間で「ホンオフェの発酵促進に用いる堆肥は人糞である」旨の事実無根の誤解が広まったことがあるが、これはインターネット上の韓国語-日本語間の自動翻訳サービスによる機械的な誤訳が原因である可能性が指摘されている。
出典:wikipedia
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