


大蔵氏(おおくらうじ)は、「大蔵」を氏の名とする氏族。渡来氏族の東漢氏・秦氏のうち、国庫である「大蔵」の管理・出納を務めた者がその職名を氏の名として称したという。東漢氏の一族で、壬申の乱の功臣である大蔵広隅を祖とする。姓は直のち忌寸・宿禰・朝臣。大蔵氏の名は大蔵に仕えたことに由来するが、。平安時代前期には、学者として菅原道真と双璧を為した善行や、承平天慶の乱で藤原純友の追討に功のあった春実を輩出した。また、大蔵氏は春実以降、代々大宰府府官を務め、子孫は九州の原田氏・秋月氏・波多江氏・三原氏・田尻氏・高橋氏の祖となって繁茂し、大蔵党一族と呼ばれる。また幕末の尊皇攘夷の志士で福岡藩士の平野国臣(大蔵種徳)は、春実の三男種季の子孫という。「大蔵系図」(『続群書類従』巻第186所収)に、大蔵氏の出自として以下の記述がある。ただし内容は創作だと思われる。また、阿多倍が日本に帰化した後、播磨国明石郡明石郷大蔵谷(現明石市大蔵谷地区)に居住したために、子孫が大蔵姓を称したとする史書もある。秦氏の内で大蔵の出納を務めた者が大蔵を称した。雄略朝において初めて大蔵官員を設置し、秦酒を以て長官としたという。氏姓は大蔵秦公のち秦大蔵造。
出典:wikipedia
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