『マッピー』(MAPPY)は、1981年にマイクロマウス大会の為開発されたロボットである。1980年にマイクロキャット大会のデモンストレーション用に作られたロボットであるニャームコと共に下記ゲームのキャラクターとなっている。アーケードゲームとして開発されたMAPPYは、1983年にナムコ(後のバンダイナムコゲームス)よりリリースされ、稼動していた。1984年11月14日にはファミリーコンピュータに移植され、その後も様々な機種に移植されている。アメリカ合衆国ではミッドウェイ社(後のミッドウェイゲームズ)がナムコのゲームをライセンス生産及び販売していた。双方とも本稿で扱う。「ニャームコ」は、1980年に第1回マイクロキャット大会のデモンストレーション用に作られたロボット。身長65cm、重量は27kgで、入り口で、ヒゲ、尻尾、首を動かしてから迷路に挑戦する。袋小路に来ると首を左右に振り、目を白黒させて「ニャンダ? ドウシタンダニャ?」とつぶやくモーションが組み込まれている。小沢純子が入社の動機としてあげているのはこの「ニャームコ」である。「マッピー」は1981年に開かれた第2回全日本マイクロマウス大会(財団法人ニューテクノロジー振興財団主催)にナムコから参加したロボットである。ニャームコの進化モデルとしてマイクロキャット大会よりも条件が厳しいマイクロマウス大会のために開発され、小型化のため壁から3mmの位置にフォトセンサーが設置されている。車体部分は当時の一般的なマイクロマウスと同様のものだが、上半身はキャラクター然とした外観となっていた。当時2,000万円以上した高さ41cm、重量4.3Kgの精密ロボットである。後に設計が整理され、1983年に「マッピーキット」として78000円で発売されている。実際のデモンストレーションでは、ニャームコの描かれた風船がゴールとして設定され、それを尻尾に付いた針で割った後、サイレンを鳴らしながら最短コースで戻ってくるという動作が行われていた。1983年に放映された科学教養アニメ『ミームいろいろ夢の旅』では、第35回の「ロボットを作ろう(全4回)-1-」にて、マイクロマウス用ロボットのマッピーが作中に登場した。マッピーという名前は「マップ」に警察官を指す隠語である「マッポ」に由来する。また、新正工業から「それゆけ!MAPPY」が発売されており、商品はマッピー本体、迷路の壁とそれを固定する土台、ゴールとなるニャームコの看板で構成されている。こちらは左の壁沿いに進み続けることで添付のニャームコの看板にたどり着く玩具である。ニューテクノロジー振興財団の発起人はナムコ創業者の中村雅哉で、現在も財団の所在地はバンダイナムコゲームス本社と同じである。全日本マイクロマウス大会には2013年現在もバンダイナムコグループが特別協力している。2006年に行われた「第27回全日本マイクロマウス大会」では、上記のニャームコとマッピーが動画と共に展示された。主人公であるネズミの警官・マッピーを操り、トランポリンやパワードアを上手く使って泥棒猫・ニャームコとその手下・ミューキーズを避けながらステージに点在する盗品の数々を取り返していく面クリア型アクションゲーム。ゲームデザイナーは佐藤英治。ゲーム内で使われている音楽は大野木宣幸によるもので、すぎやまこういちは「ゲームセンターで初めて気に入った音楽が『マッピー』だった」と語っている。主人公であるマッピーを2方向レバーで左右に動かし、ボタンでマッピーが居るフロアのレバーが入っている方向のドアを開閉する。舞台はニャームコ達のアジトである洋館である。画面は、建物を真横から見た形で、アーケード版では6階建ての建物となっている。中盤以降は屋上に行けるようになり、階数+1フロア分を移動できる。屋上は屋根の奥にキャラクターが描画されるため、見通しが悪くなっている。キャラクターは床の上を左右に移動できるが、上下の階へ移動する際は床の切れ目にあるトランポリンを使用する。敵のネコ達をかわして全ての盗品を回収すると1ステージクリアとなる。ステージ開始後、一定時間が経過すると"HURRY UP!"と表示され、音楽のテンポが上がると同時にミューキーズが追加され、ネコ達の動きも早くなる。さらに一定時間経過するとご先祖様が登場する。3ステージ(ゲーム開始後は2ステージ)クリアごとにチャレンジステージ(ボーナスステージ)となる。ステージが進むごとにネコの移動速度が速くなり、最終的にはマッピーの倍以上にまで達する。その上、"HURRY UP!"の警告までの時間が短くなるため、ステージが進むにつれて高得点重視からクリアまでの時間短縮を重視する戦略が必要とされる。ミスとなる条件は以下の通り。なお、チャレンジステージではミスにはならず、ステージが終了する。尚、本作には自キャラ・マッピーにしても敵キャラ・ニャームコ、ミューキーズにしてもミス(相手に倒される)=死、という概念は存在しない。ニャームコにしてもミューキーズにしてもドアに弾き飛ばされる=気絶、衝撃波に連れ去られる=屋敷の外に連れ出され、しばらくすると戻って来るという仕様であって、倒される=死ぬ訳では無い。また、マッピーにしてもトランポリンが破けて下に落ちる、敵に捕まる=気絶するだけ、であり、死ぬ(殺される)訳では無い。1ステージに付き盗品は全て10個あり、5種類の盗品が2個ずつとなっている。1つ盗品を回収するともう1つが点滅し、その点滅している盗品を回収すると得点が2倍、3倍とアップ(2個目の盗品のみで、1個目は通常の点数)していく。全てを点数の低い順番(ラジカセ→ラジカセ→テレビ→テレビ→マイコン→マイコン→モナリザ→モナリザ→金庫→金庫)で回収すると8,500点となる。ニャームコが盗品に隠れている状態で回収した場合はミスにならずボーナス点(+1,000点)がもらえる。この1,000点を多く取るパターンの場合は盗品の順番は適度に入れ替えたほうが良い場合もある。ゲーム中では、チャレンジングステージと表示されるステージで、画面上に散りばめられた風船を、音楽が鳴っている間に割る。赤い風船15個とニャームコ入りの大風船1個を割っていくのだが、このステージには床がなく、すべてトランポリンと壁のみで構成されている。途中でトランポリンを破って画面外に落ちたり、音楽が終了したり、ニャームコ入りの大風船を割るとラウンド終了となり、結果が表示される。このステージでミスをしてもマッピーの数は減らない。赤い風船は1個200点、ニャームコ入りの大風船は1個2,000点、パーフェクトの場合は5,000点のボーナスが加わり、最高で10,000点となっている。ボーナスラウンドの風船配置は4パターンで、風船の回収順序を覚えてしまえばパーフェクトを取ることは容易である。3パターン目では大風船直上の2つのうちの上側の風船、4パターン目では大風船の右上の風船を、大風船を割って飛び出すニャームコに割らせる必要があり、順番に割って進めてしまうと大風船に辿り着くまでに音楽が終了し、パーフェクトを取ることができない。本作は家庭用ゲーム機のほか、80年代半ばに8ビットパソコンの移植作品が主に電波新聞社によって次々に開発、販売された。ゲームギア版には、通信ケーブルを使用した対戦モードが用意されていた。それぞれのプレイヤーが独立したフィールドでプレイし、先に全ての盗品を回収するか、相手がミスをすると勝ちとなる。パワードアを使って追い出した敵キャラは、相手方のフィールドへ送り込むことが出来る。iOS版には落とし穴ステージをベースとした90秒のタイムアタックであるスクランブルモードが新たに収録された。パワードア、落とし穴、アイテム(新アイテムで、対には用意されておらず1個だけ)はしばらく経つと復活する。2013年より配信のWebアニメ。全編英語で公式サイトでは日本語字幕がつく。2014年9月30日にShiftyLook閉鎖により配信終了。
出典:wikipedia
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