インディアン座ε星(インディアンざイプシロンせい、Epsilon Indi, ε Ind / ε Indi)は、インディアン座の方向にある5等級のK型主系列星である。インディアン座ε星は太陽の0.762倍の質量と0.732倍の半径を持つ、太陽より小ぶりな恒星である。年齢は13億年と太陽よりかなり若い。地球からの距離は11.82光年と近く、地球から17番目に近い恒星である。インディアン座ε星の位置から見ると、太陽は北斗七星のカップの部分(おおぐま座α星からおおぐま座δ星の部分)の方向にある2等級の恒星として見えるはずである。インディアン座ε星は肉眼で観測できる恒星のうち2番目に固有運動が大きい恒星でもある(最も速いのははくちょう座61番星)。しかし、非常に条件が良く暗い夜空であるとすると、6.4等星のグルームブリッジ1830が加わるために実質的には3番目に固有運動が大きい恒星となる。2003年1月、インディアン座ε星の周囲を公転する褐色矮星を発見したと発表された。さらに8月、その褐色矮星と別の褐色矮星が発見された。これら二つの褐色矮星はそれぞれインディアン座ε星Ba、インディアン座ε星Bbと名付けられている。当時発見されていた中では最も近い褐色矮星であった。インディアン座ε星Baは当初、木星の47±10倍の質量を持つとされたが、2009年にarXivに投稿された論文では木星の67.6倍から69.1倍となっている。半径は太陽の0.08倍(木星の約0.78倍)である。スペクトルではT1V型に分類される。インディアン座ε星Aからは約1500天文単位離れている。インディアン座ε星Bbは当初、木星の28±7倍の質量を持つとされたが、先述の論文で木星の50倍から54.5倍になっている。質量はBaより小さいが、半径はBaよりやや大きく、木星の約0.8倍である。スペクトルではT6V型に分類される。表面温度はBaより380Kも低い。2.65天文単位離れているBaと連星系を成しており、お互いを公転しながらインディアン座ε星Aを長い時間かけて公転しているとされている。
出典:wikipedia
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