山下駅(やましたえき)は、兵庫県川西市見野にある能勢電鉄の駅である。駅番号はNS10。能勢電鉄の二つの路線が接続する結節点である。線路は当駅の前後では複線だが、妙見線については次の笹部駅直前から単線になる。両線をまたいで利用する乗客向けに、当駅発着の区間列車が終日にわたって運行されており、その多くが川西能勢口発着の列車と接続する。島式1面2線と外側に相対式2面2線のホームを持つ高架駅。中央の島式ホームはV字型になっている。駅は3階建てで、1階に改札口と助役室やトイレ(車椅子用も併設)、2階に乗り換え用のコンコース、3階にホームがある。エレベーターはすべてのホームに設置されているが、1階の改札口とホームを直接結んでいるのは中央の2・3号線ホームに設置されたものだけで、残りの2つのホームのものは2階と3階の間だけを結んでいるため、2階で中央のエレベーターに乗り換えることになる。エスカレーターは設置されていないが、すべての階段に2段式手摺が設置されている。かつては1階改札口前に売店があったが、現在は営業していない。各ホームの有効長は、1・2号線が8両編成、3号線が6両編成、4号線が4両編成分。すべてのホームの中程に待合室が設置されている。なお、当駅 - 妙見口系統の区間列車は、3号線に直接入線して折り返す。当駅の妙見口方には渡り線がないため、これらの列車は笹部駅を出ると当駅まで下り線を右側走行する。このような形態は単線並列と呼ばれ、日本国内では珍しい。ただし、当駅 - 笹部駅間は400mしか離れておらず(全路線内で最短)、かつ単線並列となる区間もその半分の200mほどに過ぎない。特筆すべき点として、日生線の当駅 - 日生中央駅間の区間運転列車の運行形態が挙げられる。日生中央からの当駅止まりの列車は、まず2号線に入線する。ここで、対面にある3号線に停車した川西能勢口発妙見口行きからの乗り換え客を乗せた後、日生中央行きとなる列車は一旦川西能勢口方に引き上げ、妙見線と日生線の分岐部のダブルスリップを過ぎた所で停車する。すると運転士が反対側の運転台へ移り、先程と逆の方向(日生中央方面)に進んで当駅の1号線に入線し、当駅からの乗客を乗せて日生中央へ向かう。結果として、回送を経ずに路線上でのスイッチバック運転を行うこととなり、これを初めて経験する乗客が、この動作に一瞬驚いてしまうことも珍しくない。この一連の流れは乗り換え客の便宜を考慮したものであるが、運用の面では乗客を乗せたまま円滑に日生中央方に折り返すための苦肉の策でもある。かつては当駅で日生中央方面に折り返す列車のために、2号線から直接日生中央方面へと接続する渡り線が存在していたが、日生エクスプレスの運転開始に伴い1・2号線の有効長が8両編成分に延長されたことと、当駅を出ると線路がカーブを描いている上に下りの勾配もかかっているといった線形の問題から、止むなく撤去された経緯がある。日生中央からの区間列車が2号線に到着する際、ホームの行先案内板には「1号線経由の日生中央行きです」と表示され、発車時刻は表示されない。駅の西側に阪急バスの西能勢線・多田グリーンハイツ線・大和団地線が乗り入れている。停留所名は「山下駅前」。
出典:wikipedia
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