アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール=サウード(、1924年4月1日 - 2015年1月23日)は、第6代サウジアラビア国王(2005年8月1日 - 2015年1月23日)。初代国王イブン・サウードの37人の息子の一人で、第5代国王ファハドの異母弟。日本では「アブドラ国王」と表記されることが多い。ワッハーブ派イマームとしてはアブドゥッラー3世と呼ばれる。サウジアラビアで発行されている5種類のリヤール紙幣に肖像が使用されている。アブドゥッラーは、イブン・サウードの第8夫人(の出身)の子としてリヤドで生まれた。ファハダは以前、の第10代当主で、1920年に殺害されたサウード()と結婚していたことがある。アブドゥッラーは、サウード家のために設けられた学校で宗教上の権威者と知識人から前半生の教育を受けた。1963年に国家警備隊司令官に就任し、1975年に第3代国王ファイサルが暗殺され第4代国王ハーリドが即位すると、国家警備隊司令官と兼任する形で第二副首相に任命された。1982年6月に第4代国王ハーリドが死去し第5代国王ファハドが即位すると、皇太子兼副首相に昇格、国家警備隊司令官の地位にも留任した。第5代国王ファハドが1995年に脳卒中で倒れて以来、皇太子の地位にあったアブドゥッラーは事実上の摂政として国政の実権を握ってきた。2005年8月1日、第5代国王ファハドが死去し第6代国王に即位した。首相を兼任し国家警備隊司令官の地位にも留任した。2008年にキング・ファイサル国際賞イスラーム奉仕部門を受賞した。2010年11月17日、37年以上務めていた国家警備隊司令官の座を息子のムタイブ・ビン・アブドゥッラー王子に譲った。2015年1月23日死去。5人の妻を持ち、7人の息子と15人の娘がいた。アブドゥッラーは映画館の解禁や女性の登用などサウジアラビアの近代化に努力しており、サウジアラビア初の高層ビルであるアブラージュ・アル・ベイト・タワーズはアブドゥルアズィーズ王寄贈事業の一環として建設された。一方、サウジアラビアの王室は世界中のマドラサに出資しており、サウジアラビアはアフガニスタンのターリバーンの、主要な支援者でもあった。2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件のあと、サウジアラビアとアラブ首長国連邦はターリバーン政権の承認を取り下げた。2002年にはいわゆるを提唱した。これは当時サウジアラビアがイスラエルに対する、和平の最初の試みであると受け止められた。この計画はイスラエルに対し、パレスチナ自治政府に占領地区のほとんど全部を返還し、パレスチナ自治政府を承認するよう呼びかけたものであった。それと引き換えに、アブドゥッラーは前例の無い譲歩を申し出た。これには、アラブとイスラエルの衝突を終わらせイスラエルと和平条約を結ぶことや、イスラエル国を承認すること(1947年に国連による分割案が国連総会で承認されているにもかかわらず)、およびアラブとイスラエル間の国交正常化の成立といったものが掲げられた。これは先代のファハド国王が提案し、イスラエルの生存権を事実上黙認したフェズ憲章を踏襲したものとされる。この計画は、フェズ憲章と同じようにアラブ連盟の首脳会議が全会一致で可決し、イスラム諸国会議機構全加盟国の支持も受け、当時のイスラエル国防大臣だったも「シオニズム運動史上最大の成果」と歓迎したものの、具体的な交渉で頓挫した。2007年のリヤドで開かれたアラブ連盟首脳会議でもイニシアチブが再確認され、ヤセル・アラファトの後を継いだマフムード・アッバースも「ヌアクショットからインドネシアまで全アラブ・イスラム諸国がイスラエルと平和を築く」としてイニシアチブの受け入れの要求をイスラエルの各主要新聞で大々的に宣伝した。一方、ガザ政府のハマースはイスラエルの承認になることからイニシアチブに否定的であり、拒否する姿勢を示した。アラブの春に際しては、シリアの友人たちの一員としてシリア騒乱に介入し、2011年バーレーン騒乱では湾岸協力会議の盟主として軍をおくった。安全保障面ではバンダル・ビン・スルターンを側近として重用していた。敬虔なムスリムで、サラフィー主義に従っている。サウジアラビアの宗教権威の指導者と毎週会合し、助言と指導を仰いでいると言われている。2005年1月3日に、リヤドのアブドゥルアズィーズ国王医療センターで執刀された2人のポーランド人の結合双生児の手術費用を負担した。アブドゥッラーはこの双子のことをインターネットで情報を知った医師から知らされたのだという。14ヶ月児のダリアとオルガは15時間にわたる外科手術の後、無事分離された。アメリカ合衆国を何度も訪れている。2003年9月11日、アメリカ同時多発テロ2周年のとき、当時王太子だったアブドゥッラーはアメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュ宛に書簡を送っている。その書簡の末尾は次の通りである。
出典:wikipedia
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