メルセデス・ベンツ・CLSクラス("Mercedes-Benz CLS-Class" )は、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで展開しているEクラスをベースにした乗用車である。Eセグメントに属する。4ドアハードトップ(サッシュレス)セダンおよびステーションワゴン型の乗用車であり、メルセデス・ベンツではこれを「4ドアクーペ」、および「シューティングブレーク」と呼称している。セダンながらクーペのようなエクステリアを特徴としており、サッシュレス4ドアが採用されている。先代Eクラスセダン(W211型)からの派生車両であり、シャーシおよび内装の基本部分を同車と共有する。全長と全幅は同車よりも大きいが、後部座席は2名用であり、乗車定員は4人である。モデル名の「CLS」は、CLクラスとSクラスを掛け合わせたものである。CLSの登場は、欧州の自動車メーカーからアウディ・A7、フォルクスワーゲン・CCやポルシェ・パナメーラ、BMW・X6、BMW・6シリーズグランクーペといった追従モデルを生んだ。2004年のサロン・アンテルナショナル・ド・ロトで量産型が発表された。欧州市場では2004年秋に発売開始となり、下記の日本導入モデルに加えて、3.0L V6ディーゼルエンジンを積む「CLS320 CDI」がある。2006年2月、時計メーカーのIWCとのコラボレーションモデルである「CLS55 AMG IWC INGENIEUR」を世界限定165台で発売した。塗装や内装が特別仕様となり、オーナーにはオリジナルの腕時計がプレゼントされる。メルセデス・ベンツ専門のチューニングメーカー、ブラバスがCLSをベースにBRABUS CLS-V12S ROCKETを開発、発売した。この車輌はブラバス特製のV型12気筒ツインターボエンジンやブレーキなどを搭載し、最大出力730PS/5,100rpm、最大トルク110kg・m/2,100rpm〜2,900rpmを発生する。0-100Km/h加速が4.0秒、最高速度は365.71km/hという記録によって、世界最速の4ドア車としてギネスブックに登録されている。2005年2月から販売が始まり、まず「CLS350」「CLS500」「CLS55 AMG」が導入された。AMGモデルである「CLS55 AMG」にはAMG製の強化ブレーキや、専用のエアサスペンションが装備されていた。2006年9月、マイナーチェンジ。「CLS500」「CLS55 AMG」が消失し、「CLS550」「CLS63 AMG」が新たに設定された。全車が7速AT(7G-TRONIC)である。「CLS63 AMG」にはAMGが独自開発した6.3L V8エンジンが搭載され、強化ブレーキ、専用のエアサスペンション、パドルシフトが装備された。また、「CLS63 AMG」には専用デザインのアルミホイールや本革ステアリングが装着される「パフォーマンスパッケージ」が、「CLS550」「CLS350」にはAMG製のエアロパーツ、アルミホイールやパドルシフト(加えて「CLS350」には「CLS550」に標準装備のエアサスペンション)を装備する「スポーツパッケージ」が存在する。2010年8月、メルセデスベンツは2代目CLSクラスを発表した。デザインは3代目SLKクラスからの新しいメルセデスベンツのデザインの方向性にそったものとなる。ドイツでは4気筒および6気筒のディーゼル版と6気筒のガソリン版が発売され、追って8気筒ガソリン版(CLS 500/550)およびAMG版(63 AMG)が追加された。2012年6月29日、シリーズ初のステーションワゴンモデルとしてCLSシューティングブレークを発表した。テールランプのデザイン上、開口部は狭くなるが荷室容量は最大1550Lの容量を得ている。シューティングブレークの特徴の一つである荷室の木製の床は、桜の木を使用したオプションの「デジーノウッドフロア」仕様。2011年2月から販売が始まり、まず「CLS350 ブルーエフィシェンシー」と「CLS63 AMG」が導入された。なお、「CLS350 ブルーエフィシェンシー」は2011年5月に型式取得され、日本国内初の「平成21年度排出ガス基準+75%(☆☆☆☆)」を達成。あわせて、「平成22年度燃費基準+15%」も同時に達成した(なお、ガラス・スライディングルーフかAMGスポーツパッケージを装着した場合「平成22年度燃費基準+25%」達成となる)。同年10月24日には新たに「CLS550 ブルーエフィシェンシー」を追加。エンジンは従来の5.5Lから4.7Lにダウンサイジングしつつ、最先端テクノロジーを駆使することで最高出力・最大トルク共に向上。さらに、7速AT「7G-TRONIC PLUS」やECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)も備えることで燃費も上昇した。2012年1月16日に、2代目モデルの日本発売から1周年を記念して、「CLS350 ブルーエフィシェンシー」をベースに、最上位モデルの「CLS63 AMG」に設定されているdesignoレザーを特別設定するとともに、人気の高いAMGスポーツパッケージとガラス・スライディングルーフを標準装備した特別仕様車「CLS350 ブルーエフィシェンシー designo Limited」を発売。同年2月15日受注分までの期間限定販売となる。同年8月22日に一部改良を実施。安全支援システム「レーダーセーフティーパッケージ」とリアシートヒーターを新たに標準装備し、「CLS350 ブルーエフィシェンシー」、「CLS550 ブルーエフィシェンシー」は後席分割可倒式シートも標準装備された。ボディカラーにはオプションカラーのマンガナイトグレーを追加したほか、一部オプションパッケージの値下げも行った。同年10月12日には5名の乗員スペースと最大容量1,550Lのラゲッジルームを確保した「スポーツ クーペツアラー」をコンセプトとしたステーションワゴンモデル「CLSシューティングブレーク」を発売。グレード体系は「CLS350 ブルーエフィシェンシー シューティングブレーク」、CLSクラス初の4MATIC(フルマチック四輪駆動システム)搭載グレード「CLS550 4MATIC ブルーエフィシェンシー シューティングブレーク」、ハイパフォーマンスグレード「CLS63 AMG シューティングブレーク」の3グレードを用意。併せて、「CLS63 AMG シューティングブレーク」には「CLSシューティングブレーク」の発売を記念してAMGパフォーマンスパッケージ、designo DINAMICA ブラックルーフライナー、専用フロアマットを装備し、内装色にdesigno プラチナホワイトパールを採用した特別仕様車「CLS63 AMG シューティングブレーク Edition 1」を発売(50台の限定販売)。2013年5月9日にハイパフォーマンスモデルの「CLS63 AMG」を一部改良。従来の左ハンドルから右ハンドルに変更し、最高出力・最大トルク共に向上。さらに、縦列駐車時のステアリング操作をサポートする「アクティブパーキングアシスト」を追加。併せて、新開発のパフォーマンス志向四輪駆動機構「AMG 4MATIC」を搭載し、スポーツ走行時のトラクション性能を高めた4WD車「CLS63 AMG 4MATIC」・「CLS63 AMG 4MATIC シューティングブレーク」、ターボエンジンに専用チューニングを施し、従来オプション設定されていた「パフォーマンスパッケージ」を超える圧倒的な動力性能を実現した「CLS63 AMG S」・「CLS63 AMG S 4MATIC」・「CLS63 AMG S 4MATIC シューティングブレーク」の計5モデルを追加した。2014年1月16日に、新グレードとして、「CLS350 Sports」を追加発売。クーペ・シューティングブレーク両方に設定され、「AMGスポーツパッケージ(フロントスポイラー、リアスカート)」に加え、スクエアデザインのツインクロームエグゾーストエンドや新デザイングレーペイントを施した18インチ5スポークアルミホイールを採用した。なお、納車は同年4月下旬以降となるため、同年4月1日からの消費税率引き上げに伴う新税率(8%)が適応されるが、他のグレードの増税後の車両本体価格を考慮しても、既存の「CLS 350」とほぼ変わらない価格設定となっている。また、セットオプションである「AMGスポーツパッケージ」に関しては装備内容の見直しを行うとともに、本体価格を大幅に値下げしたため、増税分を加味しても16.8万円の大幅値下げとなった。同年10月10日に、クーペ・シューティングブレークともにマイナーチェンジ。コーナー進入時・脱出時にステレオマルチパーパスカメラからの情報を基に外側に最大12°旋回するロービームが進行方向をあらかじめ照射するアクティブライトシステムを備えた高解像度・高精度のマルチビームLEDヘッドランプを全車に標準装備。クーペの「CLS 550」はトランスミッションを変更し、変速比幅を大きくすることでエンジン回転数を全体的に抑制し、すぐれたエネルギー効率と快適な走りを実現するとともに、ダイレクト感とすばやいシフトチェンジも実現する9速AT「9G-TRONIC」を搭載。また、改良型のレーダーセーフティーパッケージも全車に標準装備したほか、COMANDシステムも改良を行い、8インチディスプレイを新たに採用するとともに、Wi-Fiでのテザリング機能を追加し、内蔵地図とGoogle マップとの切替や目的地の検索時にGoogle ストリートビューを用いて目的地周辺の画像が確認できるようになった。併せて、グレード体系を大幅に整理し、クーペは「CLS 550」・「CLS 63 AMG S」・「CLS 63 AMG S 4MATIC」の3モデルに、シューティングブレークは「CLS 550 4MATIC」と「CLS 63 AMG S 4MATIC」の2モデルに集約された。2015年2月18日に、新グレードの「CLS 400」を追加。2014年10月のマイナーチェンジ時に廃止した「CLS 350 Sports」に搭載されていた276型をツインターボ仕様で搭載することで最高出力・最大トルク向上による優れた動力性能と「平成21年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆)」認定取得並びに「平成27年度燃費基準+10%」を達成する環境性能を両立した。装備面では19インチAMGマルチスポークアルミホイールなどをはじめとしたAMGライン、「AIRMATICサスペンション」、マルチビームLEDヘッドライトなどを標準装備した。本グレードはクーペ・シューティングブレーク共に設定される。同年3月31日には、クリーンディーゼル車の「CLS 220」を追加。日本向けモデルで初投入となる、ピエゾインジェクターを用いたコモンレールダイレクトインジェクションや2ステージターボチャージャーなどを採用した2.2L直列4気筒BlueTECエンジン651型を搭載したことで、最高出力177PS/最大トルク400Nmの動力性能と、クーペは「平成32年度燃費基準+10%」、シューティングブレークは「平成32年度燃費基準+20%」を達成する燃費性能を両立した。なお、このモデルは2014年10月のマイナーチェンジに伴って廃止された「CLS 350」に替わるエントリーモデルとして位置づけられる。
出典:wikipedia
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