長津田(ながつた/ながつだ)は、神奈川県横浜市緑区の地名である。また、いぶき野および長津田みなみ台の一部は、いずれも長津田町から分離したものである。当該項目を参照されたい。大辞林によれば「谷津田:やつだ」とは《「谷津:やつ」(低地。たに。また、低湿地。やち。やと)にある湿田。谷地田(やちだ)。》とあり、『長津田』は「長い湿田」の意という。一般に、遷流する岩川上流部の集落を総称して「上長津田」、下流部を「下長津田」という。多摩丘陵東縁部、鶴見川水系恩田川中流域右岸に位置する。地形は、町域北側に恩田川段丘崖があり、武蔵野層・鶴川層・上倉田層などに分類される洪積台地と恩田川・岩川周辺の10数本の谷戸からなる沖積地で構成される。沖積地は主として水田稲作(近年では糯米が主流)、洪積台地は山林・畠作が多い。町域東南部「馬之背」から十日市場町にかけて断層線がある。近世には矢倉沢往還(国道246号/東名高速道路/東急田園都市線)と神奈川道(都市計画道路山下長津田線/JR横浜線)の結節地であった長津田宿が発展。戦国時代から江戸時代にかけての武将板部岡江雪斎の子孫の所領があった。1843年(天保14年)153戸。1868年(慶応3年)176戸926人。1869年(明治2年)145戸950人。1891年(明治24年)220戸1,397人。1939年(昭和14年)395戸。1980年(昭和55年)6,154世帯18,942人。横浜開港後、上州・信州・甲州産の絹糸の集散地である八王子から横浜港へ輸送する中継地として発展。明治20年代以降、副業として養蚕が盛んになる。大正期以降、東京・横浜などに向けての商品野菜の栽培が増加。昭和40年代以降、鉄道・道路の開通に伴い、東京急行電鉄などによる宅地開発や神奈川県住宅供給公社などによる住宅団地造成が促進し人口が急増した。住宅地の地価は、2014年(平成26年)1月1日の公示地価によれば、長津田4-4-5の地点で28万8000円/mとなっている。緑区内で最も地価が高い。2010年4月30日現在のこの地区の人口は、37,356人(16,247世帯)である。他、緑区民文化センターの建設計画がある。横浜市では歴史的財産に富み、かつ、自然が多く残り、景勝地としての良さをも併せ持つ長津田の見どころを選び、中国湖南省瀟湘八景をモデルに「長津田十景」を定めた。「長津田」の読みとして「ながつた」と「ながつだ」の論争がある。「長津田」は「長い湿田」(「長」+「津田」)を指す谷津田(しかし、当地では谷津をさして「谷戸」(やと)という)によるとの説があり、これを元にすると「ながつだ」が正しいと思われる。一方で、「長津」「田」で構成されていると考えた場合、連濁が起こることは考えられず、「ながつた」と発音するのが正しいとの見解がある。国鉄/JR長津田駅では1980年代末期の工事以前は「ながつだ」と表記され、東急長津田駅では開業以来一貫して「ながつた」と表記されている。また、横浜市発行の『横浜の町名』では「ながつた」と表記されている。地名にはかつて、この一帯が長い小川(=津)が通る田圃であったために「長津田」と言われるようになったという説があるが、確証はない。因みに、長津田小学校の校章は「蔦の葉に長小」である。これは当地に長い蔦の葉があったとの伝承による。地区内にある長津田駅は東急田園都市線、JR横浜線、東急こどもの国線が乗り入れる横浜北部の主要ターミナルとなっている。しかし、線路が高架化されておらず街が分断されていることなどもあって駅前の街並や道路状態は雑然としており、再開発が急務となっている。ただし、再開発の高層棟の建設には反対の声も聞かれる。しかし、2007年11月16日長津田駅北口再開発計画の計画案が、市都市計画審議会で可決された。2005年秋ごろから、事故が絶えなかった駅前商店街の道路整備を開始し、駅から国道246号へと続く狭い道路幅の拡張工事に着手した。この道路は霧が丘方面へと続くが、2005年11月18日にオープンしたアピタ長津田店の影響もあり、土日は渋滞することが多い。工事に伴い、古くからある魚屋・そば屋などが立ち退きを迫られたが、これを機に廃業する商店も少なくない。同時並行的に駅構内の整備も始まり、2006年8月末にまでに、ローソンと東急による初の共同出店となる駅型コンビニ"LAWSON + toks"等、数店の商業施設がオープンした。なお、JR横浜線が快速電車の運行を決めた際、長津田駅は不停車だった。その後に停車することになった。岩川上流の岡部谷戸地区は田畑が続く農業地帯となっており、横浜市の中でも特に素朴な農村風景をとどめている。岩川最上流には「長津田町小川アメニティ」があり、夏にはホタルが観察できる。またこの地区で取れた野菜は近隣の旭区若葉台団地などに直送され、新鮮な状態のまま販売されることも多い。
出典:wikipedia
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