『B'z The Best "Pleasure"』(ビーズ・ザ・ベスト・プレジャー)は、日本の音楽ユニット・B'zが1998年5月20日にRooms RECORDSからリリースした、初の公認ベストアルバムである。全曲リマスタリング収録。B'zデビュー10周年を記念して発売された「初のオフィシャル・ベストアルバム」。ジャケットが金一色に彩られており、そのデザインから通称「金盤」と呼ばれている。主にアルバム未収録のシングル表題曲を中心に収録されており、シングル以外の楽曲は「Bad Communication E.style」1曲のみ。ベストアルバム発売の計画は1996年頃よりレコード会社から提案されていたが、メンバーがベストアルバム発売を頑なに拒絶していたために実現されなかった。しかし、前年に非公式アルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』が発売されたことに対する対策の必要性を迫られたことと「デビュー10周年」が重なったことにより、メンバーからも「今年なら出してもいい」という流れで発売が実現することとなった。ベストアルバム発売決定の発表時のアルバムタイトルは『Golden Best』であり収録曲も11th Single「ZERO」から23rd Single「Liar! Liar!」までのシングル表題曲のみで構成されていたが、収録曲発表と同時にファンから「どうしてあの曲が入っていないのか?」「1枚だけでは収まらないのでは?」等の批判が殺到したために急遽収録曲の再度調整が行われ、「BE THERE」「太陽のKomachi Angel」等の初期の楽曲も収録、アルバムタイトルも『Pleasure』に変更されることとなった。それと同時に、上記のような批判に応える形でファン投票による「リクエストベストアルバム」を秋に発売することも併せて発表された。また「さまよえる蒼い弾丸」は当初収録予定はなかったが、収録の要望が殺到したため追加され、全14曲となった。なお、急遽追加になったため、初回出荷分の保護フィルムに貼られたシールのみ交換が間に合わず「Including : Super 13 Mega-Hit Tracks」となっており、「さまよえる蒼い弾丸」は裏面にシールで貼られている。2次出荷分以降はシール部分も14曲に修正された。初回生産特典として、ジャケットを使ったB4版204ピースジグソーパズルが付属していた。第2生産特典では6枚綴りポストカードセットが付属し、さらに第3生産特典では300ピースジグソーパズルが付属した。なお、初回盤、通常盤関係なくB'z特製トレーディングカードが1枚付属し、スリーブケース仕様。メンバーは仙台のCDプレス工場を見学し、そこで生産されたCD100枚にサインをして、ランダムに全国へ発送されている。松本は本作とこの後に発売された『B'z The Best "Treasure"』について、「僕たちにとっては過去の音源だし、ベストアルバムって本来は(活動が)終わった人たちの出すもの」と当時は稲葉と共に発売に乗り気ではなく、本作の爆発的な売上げを受けて「そんなにみんな欲しかったんだ」と意外だった旨も語っている他、「過去のもの(ベストアルバム)がこれだけ売れてしまい、この後どうなってしまうのかと危機感を感じた。だから(次回作の)『Brotherhood』はハードな方向に行ったのだと思う。」と発売直後は本作についてはやや否定的な感情を持っていた様子だったが、2003年のインタビューでは「発売から5年経ったけど、あのベストアルバムから僕達の音楽を聴くようになってくれた人が沢山いたのも事実だし、あのタイミングでベストアルバムを出したのは決して間違ってはなかったと思うようになってきました。」と語っている。ちなみに松本は本作の発売直後、バスを降りたところで通りかかった渋谷のタワーレコードに入り、平積にされている本作を見て「ああ、やっぱり売れてないんだ」と思い自分で1枚購入したが、代金を払う際に「結構売れてますよ」と店員に言われ、「こんなに余ってるのに!?」と驚いたという。また、GLAYのTAKUROは本作を発売日に購入したが、偶然にも松本もGLAYのベスト盤『REVIEW-BEST OF GLAY』を発売日に購入していた。尚、発売日の1998年5月20日は松本のソロデビューアルバム『Thousand Wave』の発売日(1988年5月21日)から満10年目である。また、発売日前日(店頭発売日)は松本と稲葉が出会ってセッションをした日=B'z結成日(1988年5月19日)から丸10年目である。裏のジャケットデザインは稲葉、松本のみで構成された何人もの稲葉・松本が変装してライブハウス前に並ぶシーンで、ストーリー性を持っており、その後『B'z The Best "Treasure"』→『B'z The Best "Pleasure II"』とストーリーが続くようになっている。衣裳はこれまでのライブやジャケットなどの撮影で使用されたものも含まれている。チケットには「B'z consists of TAK MATSUMOTO KOHSHI INABA」と書いてあり、これは「Pleasure」では確認しづらいが、「Treasure」のCDケース裏にて微かに読み取れることができる。上記のとおり、メンバーはベストアルバムの発売に関して否定的だったために、メンバー自身による雑誌・ラジオ・テレビ番組出演などのプロモーションは一切行われず、CMは過去のライブ映像やPVを再構成したものが放送された。しかし宣伝については大規模に行われ、都内のバスに車両広告がなされたほか、東京都内の一部では街中の壁一面に宣伝ポスターが貼られた。そのほか各地の路線で全車両本作の広告ポスターで彩られた「B'zゴールド・トレイン」が運行されており、まだ車体広告がほとんど始まっていなかった当時としては画期的な宣伝方法だったともいえ、発売日直前の新聞・雑誌・ワイドショーでは連日その様子が特集された。メンバーは「本作がヒットしたのはプロモーションスタッフのおかげ」と語る一方で、「それよりもこの後のニューアルバム(オリジナルアルバム)にこれくらいの力を入れて欲しい」とも嘆いた。※売上はいずれも(株)オリコン調べ。曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため一部簡潔に解説する。
出典:wikipedia
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