ピッコロはフルートの派生楽器であり、フルートと同じ指使いでちょうど1オクターヴ高い音が出る移高楽器である。構造はフルートとほぼ同じであるが、上述のように同じ指使いでちょうど1オクターヴ高い音を出せるよう、基本的にはフルートの長さを半分にしたような構造となっている。収納・運搬の際は歌口のある頭部管とキーのある胴部管とに分割することができ、頭部管を胴部管に差し込む長さによってピッチを調整する。現代のベーム式フルートとは、次の点で異なっている。かつてピッコロはDes(D♭)管なども作られていた。現在はほとんど用いられないが、まれにDes管ピッコロ用の楽譜は使用されることがある。基本的な奏法がフルートと同じなので、オーケストラにおいてはフルート奏者が持ち替えで兼任することが多い。しかし、演奏・表現技術の高度化などにより、専任のピッコロ奏者をおくオーケストラも増えてきた。フルートに比べ、発音に速い息が必要であること、楽器が小さいため細かなアンブシュアのコントロールが求められるなどの違いがあり、特に高音域の弱音は演奏が難しい。また、足部管の有無の違いから、一部の音でフルートと異なる運指が必要となる場合もある。独奏および室内楽ではあまり用いられず、主にオーケストラや吹奏楽で用いられる。オーケストラのスコアでは、最高音を出す楽器ということから木管楽器グループの一番上(フルートのさらに上)に記譜される場合と、フルートの派生楽器という見地からフルートの下、オーボエの上に記譜される場合とがある。オーケストラの楽器では音域が最も高く、鋭い音色を持つため、フォルテッシモで演奏される金管楽器群の中にあってもはっきりと聞き取ることができる。楽曲のフィナーレなどの盛り上がりを際立たせる効果が大きく、装飾的なフレーズを単独で受け持つことも多い。しかし、音域が高いためピッチを揃えることが難しく、通常の管弦楽曲や吹奏楽曲では、特に意図がある場合を除き、複数本用いられることは少ない。
出典:wikipedia
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