九条の会(きゅうじょうのかい)とは、日本が戦争を永久に放棄し戦力を保持しないと定めた第9条を含む日本国憲法の改訂を阻止するために、日本の護憲派の作家ら9人で結成された会である。第9条の会(Article 9 Society)は湾岸戦争をきっかけに1991年、B-29の元パイロットでオハイオ大学名誉教授のチャールズ・オーバービー(Charles M. Overby)が米国で創設した。彼は1981年に広島平和記念資料館を訪れ原爆の悲惨さに衝撃を受け、9条の理念に感銘を受けたという。彼に触発され日本でも中部大学元副学長の勝守寛らを中心に全国に会ができた。1993年設立の「なごや」が最初の地方組織で勝守が会長に就いた。九条の会には様々な考えの人が集まっており、これらの人々の主張が細部まで一致しているわけではない。たとえば、国際連合憲章第7章の第51条で規定されている集団的自衛権については、批判する場合もあれば、言及していない場合もある。呼びかけ人は以下の9人。※は故人このほかにも多くの賛同者がいる。東大教授の小森陽一などが運営に関わっている。2004年(平成16年)6月の九条の会の呼びかけに対して、科学、スポーツ、宗教、医療など各分野、また地域で、「XX九条の会」や「九条の会XX」など、九条の会のアピールに賛同する人々の会が結成されている。このような団体の数は、九条の会事務所によると2011年時点で7,500ほどとされる。2004年11月24日には、「映画人九条の会」が結成された。呼びかけ人は、映画監督の羽田澄子、降旗康男、山田洋次、映画スクリプターの堀北昌子、脚本家の小山内美江子など。映画監督の大林宣彦などが賛同者に名を連ねたとされる。2014年11月開催予定の「国分寺まつり」にてブースを出し、パネル展示やシール投票を行っていたが「内容が政治的な意味合いを持つため」として出店を拒否された。九条の会はこの措置に対して、「表現の自由の蹂躙で、基本的人権の乱暴な侵害」と市長および実行委員会に抗議している。2013年8月より、京都府京都市のコミュニティ放送局「京都コミュニティ放送」(京都三条ラジオカフェ)にて、憲法9条京都の会によるラジオ番組「けんぽうサロン京都」が放送されている。様々な人が出演し、憲法観について語るという月2回放送の9分間(2015年4月までは6分間)の番組である。京都コミュニティ放送の番組ホームページには「9条の会の世話人から憲法9条に関してのメッセージの発信を行ったり、市民の声も番組に取り上げたりして、市民とともに9条を守り生かすことを考えます。」と記されている。過去の放送は番組ホームページからポッドキャストで配信している。番組は9条の会の関係者や護憲派の人物・革新系の立場の人物などが出演しているものの、対する改憲派の人物や保守系の立場の人物が出演したことは一度もない。
出典:wikipedia
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