ファミコンウォーズ(Famicom Wars)は、任天堂とインテリジェントシステムズで開発・発売されたウォー・シミュレーションゲーム、およびシリーズの名称。関連作である『ゲームボーイウォーズ』シリーズについてもここで述べる。兵器生産、都市占領、敵兵力壊滅、敵拠点制圧を目的とするウォー・シミュレーションゲームである。システムは初心者向けに整理・簡略化されており、ユニットの種類と登場する勢力は2から5と少ない。また基本的に成長の要素はない。(後の作品では2段階のみレベルアップするルールも登場。)乱数要素があまりなく、戦闘の結果を予想することができる。そのため、詰将棋のように何手も先を見越した作戦を立てることができる。主なシステムは後に同スタッフが開発したシミュレーションゲームの『ファイアーエムブレム』シリーズに流用されている。一方、近作では、作中で「ショーグン」(「将軍」ではない)と呼ばれる司令官の登場と共に、ストーリーモードが用意されているなど、『ファイアーエムブレム』の要素を取り入れた面もあり、相互に影響を与えている。なお、その『ファイアーエムブレム』シリーズと同様に1990年代までの作品は日本国外向けに展開されておらず(『ファイアーエムブレム』は2003年の『烈火の剣』が初海外展開)、2001年の『ゲームボーイウォーズアドバンス(Advance Wars)』が初めての日本国外発売作品である。しかし、本シリーズは海外で特に人気が高かったため、その後は日本開発であるにも関わらず海外先行発売となったり、イギリス開発のスピンオフ作品『突撃!!ファミコンウォーズ』シリーズが登場するなど、日本国外中心の展開がなされている。特徴として、マップにユニットが何もない状態からゲームが始まり、ユニット生産のみで一日目が終わるマップが多い。後期の作品のキャンペーン(ストーリー)モードは、ショキハイチと呼ばれる初めからユニットが配置されているマップが主流となっている。登場するユニットは作品によって異なる。また、ユニットの細かい性能も作品によって異なる。戦艦のように大幅に性能が変更されたユニットもある。※レッドスター、ブルー(ホワイト)ムーン共にユニット性能の差は無いがレッドスターは常に先手で戦える、ムーンは地の利に恵まれ初期の占領済の地がやや多いという利点がある。※毎ターンごとに燃料が1消費され0になると墜落する。※飛行兵器と同じく燃料0になると沈没。1988年夏期に放映された本作のテレビCMは、映像や歌詞やラストカットなどが映画『フルメタル・ジャケット』のパロディであり、「ファミコンウォーズが出るぞ かあちゃんたちには内緒だぞ」のユニークなフレーズが注目を集め人気を得た。制作の指揮を取ったのは、後に『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』と『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のCMも担当することになる倉恒良彰である。彼はこの3作のCMを指して「歌もの三部作」と呼んでいる。なお、本ゲームの発売後は歌詞の「出るぞ」の部分が「出たぞ」に差し替えられて放映された。このCMはアメリカ海兵隊の隊員が訓練中にミリタリーケイデンスの替え歌としてこのゲームを宣伝する歌を歌うもので、米軍演習地で本物の海兵隊員を使って撮影され、実際に彼らが歌っているが、隊員に厳しい訓練を下す鬼教官(「フルメタル・ジャケット」のハートマン軍曹にあたる)と彼にしごかれる太めの隊員(「フルメタル・ジャケット」の『微笑みデブ』ゴーマー・パイルにあたる)は、撮影のために呼ばれた俳優である。撮影に当たっては隊員たちにローマ字表記の歌詞カードを渡して日本語のような発音で歌わせたが、その際セリフの意味の説明をしたところ、「かあちゃんたちには内緒だぞ」の箇所では爆笑が起きたという。なお、このCMにはゲーム画面は一切出てこない。また発売前には本作のプロモーションビデオがおもちゃ屋やゲームショップなどの店頭で無料配布された。ゲームの流れを簡単にわかりやすく数人の役者がコント風に演じて紹介する構成で、冒頭には発売前バージョンのテレビCMも収録していた。1988年にスーパーファミコンの仕様が発表された際には、本ゲームのCMの映像を取り込んだデジタイズの画像がグラフィックの描画機能の説明に使用された。1991年発売の続編の『ゲームボーイウォーズ』も同じような構図のCMであり、女性兵士・空軍の飛行場である。銃の代わりにゲームボーイを持ち、前作CMの歌詞の「母ちゃんたちには内緒だぞ」が「父ちゃん一緒に遊びましょ」となる。2004年発売の『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』のCMでは、将棋の対局に見立てて棋譜読みのように「装甲車前へ」などという別の構図である。2005年発売の『ファミコンウォーズDS』のCMは、1作目・2作目と同じ構図である。海兵隊訓練生が住宅街の中でデッキブラシを持って走り、銭湯でブラシがけをするという「戦闘」と「銭湯」をかけた内容である。訓練生の衣装は、映画『フルメタル・ジャケット』の前半部分の海兵隊訓練所の訓練生を模したものとなっている。派生作である『突撃!!ファミコンウォーズ』のCMでは、コンバットのBGMが使用された。前述のように、『ゲームボーイウォーズアドバンス』シリーズはゲームボーイウォーズでなくファミコンウォーズの流れを汲むシリーズである。ゲームボーイウォーズTURBO・2・3の発売元が任天堂ではなくハドソンとなっているのは、当時のハドソンの常務取締役であった中本伸一(現有限会社サイレントシステム取締役)がゲームボーイウォーズのファンであり、バージョンアップ版の製作の企画を任天堂に持ち込み、ライセンス契約を交わした上でハドソン側で製作発売したからである。ゲームボーイウォーズTURBOの製作の際には、ハドソンが以前に自社で発売したウォーシミュレーションゲームの思考エンジンのノウハウを活かし、前作の欠点とされていたCOM側の思考時間の長さを解消すべく「とにかく速くする」ことが指標とされた。その結果前作の5倍近い速度という快適なゲーム性が実現された。これが縁となり後にゲームボーイウォーズ2・3もハドソンで製作発売された。また、NINTENDO64用に「64ウォーズ」もハドソンより発売予定だったがこちらは発売はされなかった。
出典:wikipedia
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