阪和自動車道(はんわじどうしゃどう、HANWA EXPRESSWAY)は、大阪府松原市の松原ICを起点として、和歌山県田辺市の南紀田辺ICに至る高速道路(高速自動車国道)である。略称は阪和道(はんわどう、HANWA EXPWY)。国土開発幹線自動車道の予定路線名は近畿自動車道紀勢線、高速自動車国道の路線名は近畿自動車道松原那智勝浦線。本記事では、特記がない場合は、営業路線名の阪和自動車道、湯浅御坊道路及び、近畿自動車道松原那智勝浦線について述べる。大阪府(近畿自動車道と直結)と和歌山県を結ぶ主要道路であり、阪神高速4号湾岸線などともに大阪府南部(堺市や岸和田市など)を貫いている。(阪和自動車道は山沿いを、阪神高速道路は海沿いを通っている。)また、京阪神から有数の観光地である南紀白浜へのアクセス道路及び国道42号のバイパスとして、紀勢自動車道同様に紀伊半島の一周道路としての性格も併せ持っている。加えて、那智勝浦町などの海産物(マグロやカツオは全国有数)、みなべ町や有田川町などの農産物(梅干しやミカン、柿も全国有数)を安定して早く輸送することが可能となった。こうしたこともあり、交通量や渋滞は年々増加傾向にあり、完成2車線の4車線化工事(後述)などが行われていた。(都市計画決定済みの区間もあり。)和歌山県下においては、みなべIC - 南紀田辺IC間の開通によって、県内人口1位の和歌山市と2位の田辺市が結ばれた。歴史的には、1974年に阪南IC - 海南IC間が4車線で開通(その名残で阪南ICの出入路は4車線で長くなっている。)しており、阪和自動車道の開通は全国的にも早い部類に入る。だが、その後は、1984年に当時の国道42号海南湯浅道路(海南IC - 有田IC間)が2車線で、1989年に松原IC - 美原北IC間が6車線で開通するなどしたが、建設は遅々として進まなかった。近畿自動車道から和歌山県へ直結されたのは1993年のことであり、それまでは全国の高速道路ネットワークとは独立した路線であった。例年、春季と秋季の2回、概ね1週間から10日間は保守工事を行う関係で、暫定2車線となっている有田IC - 南紀田辺IC間が20時から翌日の6時まで夜間通行止となる。なお、キロポスト及びIC番号は、近畿自動車道と連続している。吉備IC(開通当初、現・有田IC) - 御坊IC間は国道42号湯浅御坊道路となっており、阪和自動車道に並行する一般国道の自動車専用道路と位置付けられている。かつて、海南IC - 吉備IC(現・有田IC)間も国道42号海南湯浅道路という名称で、一般国道の自動車専用道路として整備された区間であったが、4車線化の整備計画が近畿自動車道松原那智勝浦線として施行されたため、2005年4月1日に阪和自動車道として高速自動車国道に編入された。国土開発幹線自動車道の予定路線(近畿自動車道紀勢線)及び高速自動車国道の路線(近畿自動車道松原那智勝浦線)では、大阪府松原市となっている。ただ、松原市には松原JCTと松原ICがあり、国土交通省の道路交通センサスでは松原JCT - 松原IC間が近畿自動車道になっているのに対し、道路標識や市販の地図などでは同区間を阪和自動車道と位置づけしている場合がある。元々、松原JCTの前身は西名阪自動車道(かつての西名阪道路)の松原ICであり、ジャンクションとしての機能を果たすため、(旧)松原ICが松原JCTへ改築され、(新)松原ICが現在地へ移転された。なお、松原JCTの隣にある松原ICや近畿自動車道の長原ICで乗り降りし、松原JCTを利用する場合(西名阪自動車道や阪神高速14号松原線と相互利用する場合も含む。)は、松原IC - 松原JCT間または松原JCT - 長原IC間の末端区間の料金は請求されない。これは、阪和自動車道及び近畿自動車道が松原JCTを境に均一制の料金制度を採用しているためである。料金制度上は松原JCTが起点である。但し、松原IC - 長原IC間のみを利用する場合は特定料金(普通車400円)がかかり、料金所(出口のみ)は無人で料金箱に料金を投入するようになっている。2010年7月16日に海南IC - 有田IC間の下り線のみ2車線化された事により、下り線の渋滞については長峰トンネル付近先頭から広川IC付近先頭に移ったと共に、最高速度が60 km/hから80 km/hに引き上げられ有田ICまでは快適に走れるようになった。上り線は、下り線2車線化後も改修工事により最高速度が50 km/hに規制されていたため長峰トンネルを先頭に渋滞が多発していたが、2011年5月21日午前6時に有田IC - 海南IC間の上り線2車線化改修工事が完了した。これにより上り線の渋滞も激減した。現在、交通量増大により、湯浅御坊道路である有田IC - 御坊IC間が都市計画変更により4車線化にむけて動き出し、御坊IC - 南紀田辺IC間(用地確保済み)は先行して4車線化の事業中であったが、予算の執行は民主党政権時代前原誠司国土交通相(当時)により凍結された。その後、2013年(平成25年)6月11日に国土交通相の事業許可が下り、有田IC - 御坊IC間が4車線化の事業中である。追加2車線分の用地買収を進め2021年12月の完成を目指す。また、2016年6月8日には御坊IC - 印南IC間の4車線化の事業認可が下りた。この区間も2021年12月の完成を目指している。なお、南紀田辺ICより南側の新直轄区間に関しては、「紀勢自動車道」として供用されることとなったため、阪和自動車道の南端は南紀田辺ICで確定した。道路照明灯は松原JCT - 和歌山ICに設置されている。売店はすべてのサービスエリア (SA)・パーキングエリア (PA) に設置されている。このうち岸和田SA、紀ノ川SA、吉備湯浅PA下り線のファミリーマートが24時間営業を行っている。ガソリンスタンド、レストランは岸和田SAと紀ノ川SAに設置されていてガソリンスタンドは紀ノ川SA上り線以外は24時間営業。なお、阪和自動車道(湯浅御坊道路区間も含む)はPAよりもSAの数が多い珍しい高速道路である。海南IC - 有田IC間は、長距離トンネルが3本続いており、これまで本線上に設置されていなかったが海南IC - 有田IC間の2車線化に伴いトンネル内で車両事故・火災・故障車両発生などの緊急時に備え設置された。通常は青色の現示しており進行できるが、トンネル内で異常事態が発生した場合は赤色を現示しトンネル手前の停止線で緊急停止するように知らせる。海南IC - 有田IC(旧海南湯浅道路区間)は、キロ当たり料金が通常の1.6倍で設定されているが、2011年8月1日から、2013年度末までの予定で、一般区間と同等の料金に値下げされていた。24時間交通量(台) 道路交通センサス2002年度 区間別平日平均交通量(台)※は並行する一般国道自動車専用道路を示す。
出典:wikipedia
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