『WORLD CLUB Champion Football』(ワールド クラブ チャンピオン フットボール)はセガ・インタラクティブ(2015年3月まではセガ)が発売したトレーディングカードアーケードゲーム。ヨーロッパのサッカーリーグを題材にしたゲームである。公式サイトによるとジャンルはスポーツカードゲームとされている。略称WCCF。アーケードゲームにトレーディングカードゲームの要素を組み合わせた新感覚ゲームとして登場した。最初にスターターパックと呼ばれるカードセットを購入し、ゲームを開始。プレイのたびにランダムで1枚ずつ、新しい選手カードが入手でき、また、それらのカードを他のプレイヤーと交換することもできる。その為、ゲーム以上にカード収集を楽しんだり、コミュニケーションを楽しむユーザーも多い。アーケードカードゲームの先駆けとして登場し、この作品のヒットをきっかけにして現在は様々なカードゲームがゲームセンターで楽しめるようになった。実際のサッカーと同じ11人分の選手カード(控えを合わせれば、16人)を、自由に組み合わせてチームを作る。それをフィールドを模した筐体の上に自由に配置し、試合展開に合わせて選手カードを移動することで試合が進行する。この「フィールド型の入力デバイス」が本作品最大の特徴である。また、2008-2009(2009年11月12日稼動)では全国ネットワーク対戦が実装され、全国のプレイヤーとの対戦が可能になった。2010-2011(2011年11月10日稼働)ではアジア諸国での稼働が順次開始されている。なお、基本プレイ料金は1クレジット(1試合)300円、2クレジット(2試合)500円。他のアーケードゲーム同様、稼動期間が長くなるとクレジットサービス等を行い事実上の値下げを行う店舗も多い。カードは1試合(1クレジット)終了後に1枚払い出される。2008年に発売された8Pメイン筐体並びに4Pメイン筐体のメインDLPプロジェクターは、8Pメイン筐体が三菱電機製と東芝製の2種があり、4Pメイン筐体は三菱電機製のみを採用している。8Pメイン筐体用メインDLPプロジェクターの修理サポートは、三菱電機製が2016年9月30日を以って、東芝製が同年12月31日を以ってそれぞれサポートを終了する予定である他、4Pメイン筐体用メインDLPプロジェクターの修理サポートも2018年4月30日を以って終了する予定(対象外の筐体もある)。サポート終了後は代替品としてMINIメインキャビネットを用意するとしている。ゲームは育成パートと試合パートに分かれている。1クレジットのプレイで、育成パートと試合パートを1回ずつ行う。どちらかのパートをスキップすることはできない。それぞれのパートに割り当てられた時間は、試合展開や他サテライトの状況にもよるが、09-10シリーズだと育成パートは約2分、試合パートは約5分程度となっている。育成パート終了までの残り時間は画面右下に表示される。このゲームは、CPUの提示する大会スケジュール(センターモニターで確認可能)をプレイヤーが各自で確認し、出場したい大会にエントリーする方式を取っている。全サテライト(最大8サテライト)は同期しており、全てのサテライトで試合が終わるとスケジュールが1試合進む。育成パートでは以下のことを行い、チーム力の向上や選手のマネジメントを図ることができる。1回の育成パートに与えられた行動回数はチーム練習及び休養が最大1回、選手個人のマネジメントが最大3回。これ以外にも、チームや選手の状態に応じて様々なイベントが起こる。その中にはチームの成長の上で重要なものもあるため、育成パートの開始直後のイベント通知を見逃さないようにしたい。また、チームや監督(プレイヤー)のデータ確認や登録選手の変更などもこのパートで行うことができる。基本的には行動回数にカウントされず好きな時に見ることができるが、育成パート終了の時間が迫っている場合には選択できないものもある。試合は基本的に自動で進む。プレイヤーは監督となり、戦術ボタンを使用しチームに指示を出す。シュートは自動で打たないため、点を取るにはシュートボタンを押す必要がある。また、ゴールキーパーを飛び出させたい時はゴールキーパーボタンを使用する。試合時間が短い上、プレイヤーが意図的にボールをアウトすることができないため、交代をする際は早めに選手を入れ替えておくことが重要となる。試合パート中は、画面左側にはチームのオフェンス力やディフェンス力などのそれぞれの要素の強さを表すチームグラフとチームスタイル、また現在の監督の指示を表す方向キーが表示されている。これらの表示が必要ない、あるいはもっと広くフィールドを見たいと思った場合はデータボタンで消すことができる。画面右側には、自分と相手の選手配置が分かるフィールドと、チームの士気(勝利精神)のグラフが表示されている。チームの士気は日々の練習で増減するほか、試合中にも選手の活躍や監督の采配により増減する。チームの士気が高いほうが選手たちの動きが良くなる。先述の通り、本作品ではフィールド型デバイスに選手カードを置くことにより、その選手のゲーム上でのポジショニングを指定する。これを最大11人分行うことで、チームのフォーメーションを決定する。ゴールキーパーに必ず1人配置されるため、残りの10人で、実際のサッカーと同じ4-4-2(ディフェンス4人、ミッドフィールダー4人、フォワード2人)や4-3-3といったフォーメーションを組むことができる。選手配置にはかなりの自由度があり、ディフェンス4人を高い位置に挙げてラインコントロールを行ったり、ミッドフィールダーを中央に集めて中央突破を図るなど、様々なフォーメーションを組む(そして試合中に修正する)ことができる。なお、特定のエリアに特定のポジションの選手を配置しなければならないということはなく、ディフェンスエリアにフォワードの選手を配置することも、その逆も可能であり、フィールドプレイヤー全員がゴールキーパーという配置も可能である。また、実際のサッカーでは有り得ないようなフォーメーションを組むことも可能である。一例として、ネットワーク対戦が可能になった04-05シリーズと05-06シリーズでは、ディフェンスエリアにディフェンダーを3人ずつ2列、計6人配置して守りを固める「6バック」が大流行し、ネットワーク大会では6-1-3や7-1-2といったフォーメーションばかりが見られた。06-07シリーズ以降では、このようなフォーメーションを組むと一種のペナルティとしてチームの士気が大幅に下がるようになった。06-07シリーズから採用されたシステムである。チームの1名をキープレイヤーとして設定し、その選手の配置等の条件を満たすとチームスタイルが発動する。チームスタイルはチーム全体の動きに影響するもの(例:『ミックスパスワーク』)もあれば、キープレイヤー個人にのみ効果が限定されるもの(例:『降臨』)もある。チームスタイルは同じ選手でも基本的にはカード毎に違うものが設定されているため、チームスタイルを優先し選手選考をすることで、パラメータの低いカードにも陽が当たる画期的なシステムであるといえる。08-09シリーズからは特定の選手をキープレイヤーに設定し、さらに特殊能力等の条件を満たすと発動するレアチームスタイルが追加された(例:07-08ATLEストイコビッチ『妖精の舞』)。また09-10シリーズからは同じスキル名を持つ複数の選手の条件を満たし、そのうちの1人をキープレイヤーに設定すると発動するコンビネーションチームスタイル(例:09-10アグエロ・09-10フォルラン『ダブルアクション』)と、特定の国籍を持つ16人のチームで、チームグラフ等の条件を満たした上でキープレイヤーを設定しないことで発動するナショナルチームスタイル(例:スペイン『無敵艦隊』)が追加された。ちなみに、AIの動きの差に起因した、いわゆる「勝ちやすい」チームスタイルが存在して大流行を見せるのは致し方ない部分である。06-07シリーズの『降臨』や08-09シリーズの『ラインブレイク』などがその代表例であり、有効と言われるチームスタイルを持つ過去のカードがネットオークションで急騰した(例:04-05シリーズのWDFプジョルや01-02シリーズのBEネスタなど)こともある。11-12シリーズでは、これまで100近くあったチームスタイルが(レアチームスタイルを除いて)整理・統合され、今までのほとんどの選手のチームスタイルが変更された。また、攻撃・守備・補助の3カテゴリーに分類され、それぞれのカテゴリーのチームスタイルを同時に発動させることが可能である。(例えば、攻撃に「フィニッシュワーク」、守備に「リトリート」、補助に「フォアザチーム」というように)ゲーム上の試合はあらかじめ固定された大会スケジュールに沿って進行していく。希望のカップ戦に参戦したい場合は、その大会の初戦開始までにエントリー(つまりクラブチームカードとクレジットを投入し、選手カードを配置して選手登録を済ませた状態)すると、自動的に大会にエントリーできる(大会によっては下記の条件がある)。大会にエントリーしなかったり、中途敗退の場合の継続プレイなどのクラブはフレンドリーマッチに回る。各タイトルにはグレード(段階)があり、高いグレードのタイトルを獲得することにより、全国対戦やネットワーク大会の出場条件を満たすことができる。この項では現在稼働中の12-13のスケジュールを解説する。09-10以降、店内のみでスケジュールが進行する「店内対戦」モードと全国のプレイヤーと対戦する「全国対戦」モードが育成パートの前に選択できる。全国対戦の大会については後述。★印のものは優勝した後、再出場したい場合、もう一度出場条件を満たさなければならない大会である。 先述の通り、大会に参加しなかったクラブはフレンドリーマッチになる。クラブの強さに合わせたCPUチームとの対戦が基本たが、店内の他のフレンドリーマッチのクラブへの対戦申し込みもできる(相手が同意すれば対戦可能)。フレンドリーマッチは大会やレギュラーリーグとは違って、選手のゴール数など一部の記録は付かないが(監督の勝利試合数には加算される)、選手の能力や選手間の連携などを育てることができ、試合終了後には特に目立った選手がクローズアップされるしくみとなっている。また、選手の能力覚醒や黄金連携の成立はフレンドリーマッチのみで行われるため、クラブの成長には重要な意味を持つ試合でもある。10-11から、一定の条件を満たすことで、フレンドリーマッチよりも試合後の効果が絶大的になるチャレンジマッチが新設された。ディヴィジョン3、ディヴィジョン2、ディヴィジョン1、プレミアディヴィジョンの4部構成。基本的にディヴィジョン3からスタートし、通算7試合の合計勝ち点上位2チームが昇格し、逆に下位2チームは降格する。ただし、ディヴィジョン2からディヴィジョン3には降格しない。勝ち点は各クラブごとに個別に加算されるので、他のプレイヤーと争う事はない。12-13シリーズの時点では、CPUチームとの対戦のみとなる。08-09からシリーズ初のリアルタイムの対戦が実装された。現在稼働中の09-10では店内対戦と全国対戦を育成パートの前に自由に選択できるようになり、08-09の様に店内スケジュールに縛られることなくいつでも全国対戦が可能になった。12-13現在、ネットワーク専用の大会が3つある。この項でも12-13現在の大会を解説する。レギュラーリーグディヴィジョン1所属が出場条件。3連勝すれば優勝し、次のオーシャンズカップへ進出する。なお他店のプレイヤーが見つからない場合ディヴィジョン1~プレミア相当のCPUチームと対戦することになる。ネーションズカップ優勝が出場条件。こちらも3連勝すれば優勝、ワールドトロフィーに出場できるようになる。この大会も他店のプレイヤーが見つからない場合ディヴィジョン1~プレミア相当のCPUチームと対戦する。実力重視、他店のプレイヤーとの対人戦のみの難易度がかなり高い大会。オーシャンズカップ獲得または、前述の店内対戦グレードSのタイトル(チャンピオンズトロフィー、ジャパントロフィー、インターナショナルクラブチャンピオンシップ)をいずれかを獲得が出場条件となる。他店のプレイヤーとマッチングしない場合、フレンドリーマッチとなる。5連勝すれば優勝。試合後に『点差をつけて勝ち』など試合の内容によって『WTポイント』があり、その合計で争われるランキング大会が開催されており、エリア及び全国で1位となると監督称号に全国1位は『覇者』、エリア1位は『風雲児』が付き、限定アイテム等が獲得できる。ワールドトロフィーはネットワーク対戦の性質上、試合中に何らかの事故により回線が切断されると、その試合の結果は「無効」となってしまい、戦績には記録されない(ネーションズカップとオーシャンズカップは回線が切断されても戦績には記録される)04-05から開始された、全国からサーバー上に集まったクラブチームがネットワーク上で対戦するネットワーク大会。05-06でいったん終了することとなったが、09-10から大幅な進化を加え復活開催されることになった。この項では現在稼働中の12-13のデータ対戦を解説する。まずは監督契約を行った店舗の県によって8つの各エリアに分けられ、月曜から土曜まで行われるエリア大会エリアチャンピオンシップを戦い、優勝すれば毎週日曜日に8つのエリアから60チームが集う全国大会ジャパンウィナーズチャンピオンシップに出場できる。10-11から台湾や中国、シンガポールなどアジアの国で展開されるのに伴いアジア地域限定の大会アジアチャンピオンシップが新設され、さらにジャパンウィナーズチャンピオンシップとアジアチャンピオンシップのベスト8以上のチームでデータ対戦世界一を決めるワールドウィナーズチャンピオンシップも開催されることになった。また、12-13からは1日に10回プレイするか100円を入れるだけでエントリーできるゴールデンチャンピオンシップが新設された。前述の店内対戦でのグレードSタイトル(CT、JT、ICC)をすべて獲得する(三冠)か、残り任期3試合の時、ある程度のタイトルの獲得・成績を残せば、『エントリー推薦』の形でデータ対戦登録が可能となる。なお出場するのは登録した週の翌週で、週1回しか出場登録ができない。また、三冠登録の場合、一回登録すると出場権が失われるため、もう一度三冠する必要がある。エリアチャンピオンシップでは監督契約(チームを立ち上げた)店舗の都道府県によって8つのエリアに分かれて大会出場することになる。エリア分けは下記を参照。レギュレーションは2014年現在U-5R以下で参加可能。毎週月曜日から土曜日まで各トーナメント128チームでのノックアウト方式で行われる。この大会から60チーム、日曜日に開催される全国大会ジャパンウィナーズチャンピオンシップに出場する。前の週のジャパンウィナーズチャンピオンシップの結果により翌週の大会の各エリアごとの出場枠(=トーナメントの開催数)が変動するシステムがある。この大会で優勝すると監督称号に『将軍』が付き、限定アイテム等が獲得できる。毎週日曜日に開催される。A~Pグループの16のグループに各グループ4チームでの総当たり戦を行い、各リーグ1位のみが決勝トーナメントに進出する。決勝トーナメントでベスト8に進出(即ち1回戦で勝利)すると自動的にワールドウィナーズチャンピオンシップの出場権を獲得する。この大会で優勝すると監督称号に『王者』が付き、限定アイテム等が獲得できる。10-11シリーズで新設された、アジアでの店舗(シンガポール・台湾・インドネシア等)でエントリーされたチームが集う大会。ジャパンウィナーズチャンピオンシップと同じく日曜日に開催される。アジアで稼働中の店舗で上記の出場条件を満たせば出場可能。ちなみに日本の店舗で監督契約(チーム立ち上げ)を行っていてもアジアの店舗で出場登録をすればそのまま出場できる(所属店舗はそのまま日本で立ち上げた店舗名が表示される)ベスト8に進出すると自動的にワールドウィナーズチャンピオンシップの出場権を獲得する。11-12シリーズから出場枠が16枠から128枠へと拡大された。この大会で優勝すると監督称号に『アジア王者』が付き、限定アイテム等が獲得できる。なお大会の放映は日本では見ることが出来ない。毎週日曜日に開催される。ジャパンウィナーズチャンピオンシップとアジアウィナーズチャンピオンシップのベスト8以上のチーム計16チームで争われる世界大会。ノックアウト方式で行われる。この大会で優勝すると監督称号に『世界王者』が付き、限定アイテム等が獲得できる。東京・神奈川エリアや関東エリアなどの店舗・プレイヤー数が多いエリアなどでは出場枠の少ない週の大会で出場できないことがあり、注意が必要である。現在獲得できる称号に加え、かつて04-05シリーズから05-06シリーズで行われていたデータ対戦、07-08シリーズから08-09シリーズでの獲得賞金ランキングで獲得可能だった全国1位の『至宝』、エリア1位の『名手』も存在していた。現在はいずれの大会も廃止されており入手は困難になっている。02-03までのカード排出チームはイタリアのプロサッカーリーグセリエAのみであったが、以降のバージョンアップでは登場するチームが増えていった。04-05では、イタリアだけでなくFAプレミアリーグ、リーガエスパニョーラエールディビジのクラブが追加されプレイヤーのメンバー選考の幅が飛躍的に広がった。さらに05-06からはリーグ・アンフランスとブンデスリーガ、06-07では登場チームが欧州の枠を飛び越え、ブラジルとアルゼンチンのクラブが追加された。さらに09-10ではポルトガルからFCポルト、10-11ではCSKAモスクワがロシアサッカー・プレミアリーグから初の収録チームとなった。カード化される欧州クラブの基準の一つに、そのシーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場があると考えられているが、07-08にエール・ディヴィジで6位に終わったフェイエノールトが08-09シリーズで引き続き収録された例もあり、版権契約の形態がチームやリーグによってさまざまであるという推測ができる。また、現役選手だけに留まらず、過去の名選手がカード化されていることも本ゲームの特徴である。まだ現役を続けているスーパースターを絶頂期の能力でカード化したレジェンドカード、またカード化時点で既に現役を引退しているスーパースターをカード化したオールタイムレジェンドカードは、トレーディングカードとしての人気も非常に高いものとなっている。さらに09-10では元サッカー日本代表、日本代表のレジェンド、元日本代表のオールタイムレジェンド、そして2010年で活躍中の現役日本代表がそれぞれカード化された。10-11、11-12、そして12-13でも現役日本代表選手がカード化されている。
出典:wikipedia
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