尼崎市(あまがさきし)は、兵庫県南東部の県境に面する市である。国から中核市に指定されている。兵庫県の南東端に位置し、大阪府を除いた近畿地方の自治体の中で唯一大阪市と面している。また市外局番も大阪市と同じ「06」である(後述)。兵庫県下第4位の規模の人口を有しており、中核市の指定を受けている他、公害問題を抱えていた歴史から保健所政令市にも指定されている。現在、一部の市民によりヘリコプターや大阪国際空港から飛び立つ飛行機などの騒音が問題視されている。主に市南部に工業地域、中南部には商業地域、そして市中部から北部にかけて住宅地が広がる形で発展している。鉄道を利用することにより、20分以内に大阪市や神戸市の都心へ到達することが出来るが、旧尼崎藩領や旧旗本領の元農村地域を中心に構成された工業都市であるため、拠点性があり、中部以南は大阪のベッドタウンとしての要素は薄い。なお、大阪市への通勤率は20.9%(平成22年国勢調査)である。また、南部の海岸部はかつて阪神工業地帯の中心部であったが、埋立地の部分が多く、海抜ゼロメートル以下の地域が少なくない。近年は、JR西日本や阪神沿線を中心とした市中南部の再開発事業にも力を入れており、これらの地域でも高層マンション群や巨大商業施設が多くみられるようになった。JR尼崎駅北側では大規模な再開発地域(アミング潮江、あまがさき緑遊新都心)が整備されている。南は大阪湾に面し、西は西宮市、北は伊丹市、北東は豊中市、東は大阪市(西淀川区及び淀川区)に接しており、市域は大阪平野に含まれる。尼崎は、猪名川・神崎川の河口に12世紀頃形成された砂州が陸地化した土地である(地名にも「長洲(ながす)」や「杭瀬(くいせ)」という地名があることからもそれは伺える)。中世には、神崎が淀川と大阪湾を結ぶ港町・一大遊興地として栄えていた。かつては神戸市に次いで県下2位であったが、人口減により姫路市および西宮市に抜かれた。ただし人口密度は兵庫県内の市町村で最も高く、日本国内においても30位以内に入る。1971年度の554,155人から減少を続けていたが、徐々に減少傾向は緩やかになり、2008年は37年ぶりに人口増加に転じた。平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、1.95%減の453,608人であり、増減率は県下41市町中18位、49行政区域中24位市内は旧町村域をもとにした6地区に分けられている。市内に兵庫県警尼崎北・尼崎東・尼崎南の3警察署が置かれている。このうち、尼崎南署は2006年4月1日に、尼崎中央署と尼崎西署が統合したもので、中心市街地に近い中央署庁舎を南署とし、旧西署は南警察署西分庁舎に格下げとなった。尼崎市消防局が管理する。中・東・西・北の4消防署と、中署に三和分署、東署に常光寺出張所、西署に武庫分署と大庄出張所、北署に園田分署と塚口出張所がある。尼崎市水道局が管理する。市役所近くに別の庁舎を設けている。美化事業部の管理で、市湾岸部に2つの清掃工場(クリーンセンター)を設置し、処理を行っている。2002年より家庭系ごみでは指定袋制を採用している。指定ゴミ袋制度の4つの根拠は次のようなものである。ゴムや皮革類・プラスチック類を含む「燃やすごみ」、主に食品系の缶を含む「びん・缶・ペットボトル」、「紙類・衣類」、小型家電・刃物類・ガラス類・スプレー缶などを含む「金属製小型ごみ」、みぞのどろ、し尿などの区分があり、地区ごとに設定された指定日に戸別収集が行われる。動物の死体や、大型家電などリサイクルシステムのないごみの収集は、別途の申し込みと処理にあたっての処理券の購入が必要である。クリーンセンターへの持ち込みも可能。※ 2016年(平成28年)4月12日現在。市内は鉄道網・道路網ともに充実しており、港湾も有するほか、近隣には空港も立地している。市役所など官公庁街は立花駅が近く、商工会議所などのある繁華街は阪神尼崎駅を中心に広がっている。JR尼崎駅は神戸・明石・姫路・宝塚・篠山・福知山方面からと大阪・京都・米原・敦賀・京橋・四條畷・木津方面からの列車が交わり接続する(=ジャンクション)駅としての役割を担っており、阪神尼崎駅も2009年春の阪神なんば線開業により大阪のキタ(阪神梅田駅)とミナミ(大阪難波駅)に接続された。関西私鉄で梅田・難波の2大ターミナル両方に乗り入れる鉄道は阪神が初めてである。この他、市の北部を山陽新幹線が通り抜けている。直通する東海道新幹線を含め新大阪駅が最寄駅となる。※阪神バス尼崎市内線・尼崎交通事業振興・伊丹市営バスは乗降方式が東京都営バスや横浜市営バスなどと同様に前乗り後降りで料金先払い。阪急バス・阪神バス(尼崎市内線を除く)は後乗り前降りで後払いである。市内の停留所は同じ箇所でも事業者で異なる場合も見られたが、2009年に一部停留所の名称統一を行うなど改善を行った。隣接する伊丹市・豊中市は大阪国際空港を擁する。尼崎市は空港地元自治体連合の大阪国際空港周辺都市対策協議会(10市協)の一員である。ただし、市内からの交通アクセスは、阪急伊丹線やJR宝塚線で阪急伊丹・JR伊丹まで移動して空港行の伊丹市営バスに乗車するか、阪急電車で大阪市内の十三を経て蛍池まで行き大阪モノレールで空港に入る大回りを強いられるなど、全般に不便である。一時期、JR尼崎・阪神尼崎と空港を結ぶリムジンバスもあったが廃止された。2004年に尼崎計算教育特区(そろばん特区)の認定を受けた。兵庫県に属するが、市全域が大阪市周辺と同じ、市外局番「06」になっていて、通話料金も大阪府扱いである。ただし、西日本電信電話の事業区域では兵庫県扱いになっている。この理由は、大阪市との経済的な結びつきが強い尼崎市が、1954年(昭和29年)に市外局番が適用された際に、尼崎市も大阪市内と同じ通話料金で利用できるようにとの配慮で、尼崎市が日本電信電話公社に、工事費の一部として約2億円の電信電話債券を引き受け、大阪市と同じ市外局番になったという経緯がある。当時は市外局番が同じ場所へ通話をする際、料金が市外局番が違う場所の半分で済んでいたことから、尼崎市は大きな恩恵を受けた。かつて、当時大阪市までしか通っていなかった電話を、どうしても尼崎まで通してほしいということで、有限責任尼崎紡績会社(現在のユニチカ)が1890年に自費で尼崎市まで電話線をひいたという逸話もある。
出典:wikipedia
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