『プロギアの嵐』(プロギアのあらし)は2001年にケイブにより開発され、カプコンから発売されたアーケードゲーム。ジャンルは横スクロールシューティングゲーム(弾幕系)。ケイブ初の横スクロールシューティングでもある。日本国外版のタイトルはProgear。風力を生かした永久機関「プロギア」により産業が発展したパーツ王国では、ついに不老不死の技術までもが実現されてしまった。永遠の命を手に入れた老人達は「元老院」を名乗り、理想社会の建設を実現するべく政府に宣戦布告、その圧倒的戦力をもって後の世に「賢者の制裁」と呼ばれる大粛清を開始した。抵抗を試みた大人たちは成す術なく倒されていき、やがて残されたのは、子供たちだけで構成された少年空士隊のパイロットだけとなってしまった。そして、なおも容赦なく繰り返される元老院の攻撃に追い詰められた少年たちは、新兵器「ガンフライヤー」と共に、燃えさかる格納庫の中から戦いの大空へと飛び立っていった。「大人達はみんな死んだ…。大切なものを守るために今度は僕たちが立ち上がる番だ!」8方向レバーと2ボタン(ショット、ボム)で自機を操作する(基板の設定によっては、3つ目のボタンがオート連射ショットになっていることもある)。ショットボタンを連打するとショット主体の高速移動モード(フライヤーモード)に、ショットボタンを押しっぱなしにするとガンフライヤーが主体となって、全方位の敵機を自動的に狙う攻撃モード(ガンナーモード)になる。ガンナーモード時は、自機の移動速度が遅くなる。全5ステージ。5面クリア時、一定の条件を満たしていると2周目に突入する(後述)。ゲームスタート時に、2種類の戦闘機と3種類のガンフライヤーから、それぞれ1種類ずつを自機に選択する。ガンナーの性能は、ゲームのプレイ内容によって変化する「好感度」パラメータの状態によって変化する。また、自機とガンナーの組み合わせによって、それぞれの性能に特典がつくこともある。敵機を倒した際の爆風に巻き込まれた敵弾は、指輪・宝石(得点アイテム)に変化する。これは「ジュエリング」と呼ばれ、本作の最も特徴的且つ攻略上必要不可欠なシステムであるが、何故かインストカードには一切記載されていない。画面中に散らばった宝石は、モードを切り換えることで自機に吸い寄せられる。しかし、ガンナーモードのジュエリングで出来た宝石を吸い寄せた場合、石の価値がリセットされてしまうため、回収のタイミングの見極めも重要な攻略要素の一つとなっている。また、獲得した指輪/宝石に応じて画面下のジュエルカウンターが上昇する。このゲームではショットを1発当てる度にジュエルカウンターの1/1000(一の位以下は切り捨て)が入るため、こちらも高得点には重要な要素となる。5面クリア時に「使用ボムが2個以内」「ミス回数が1度以内」のうち、どちらかの条件を満たしていた場合、ゲームは2周目に突入する。1周目とは以下の点が異なる。2周目の難易度は激烈に高く、、1コインクリアは達成されている。これは1周目のジュエリングパターンが磨かれた結果、残機を10機溜められるようになったことが大きいが、道中でミスするとリスタートされるため、それだけでは即クリアとはいかず、プレイヤーに相当の実力が求められる。キャラクターの名前には、それぞれ工具が使われている。少年空士側が小さなパーツ、元老院側が解体用の工具と対比付けられている。元老院に対し、反旗を翻した少年たち。詳細な設定は公式HP内の解説を参照。最先端技術である不老不死の身体を手に入れた“賢者”と名乗る財界有数の老人たち。やられた時のセリフが1周目と2周目で大きく違う。ステージの背景には濃色が多用されているため、水色の敵弾とのコントラストが強く、視認しやすい。また、画面外周に表示されるスコア等の文字情報は、自機が近づくと画面外にフレームアウトし、自機が遠ざかると画面内にフレームインしてくるなど、シューティングゲームとしての快適さを重視した作りにもなっている。SF的世界観を持つ作品の多いシューティングゲームにおいて、スチームパンク系の世界観を持つ独特の作品であった。2014年発売のサウンドトラック内の開発資料においてスチームパンク風にしたのは第二次世界大戦を意識しアジア圏での受けを良くしたかった為と語られている。また、開発構想当初は縦画面スクロールシューティングであったことも明かされた。ゲーム全体のイラストとボルトの声優には多くのケイブシューティングを担当している漫画家の井上淳哉を起用している。エンディングアニメーションは漫画形式となっておりケイブ作品の中で唯一、井上淳哉のマンガを読むことができる作品となっている。エンディングは複数のパターンが用意されている。ケイブ作品では初の横スクロールシューティングであり、商業作品としては世界初の横スクロール弾幕シューティングゲームである。「人間の目は縦の動きには強いが、横の動きには弱い」為に通常の縦スクロール弾幕シューティングよりも難易度が高いと感じられる傾向もあり、プレイヤー側にはそれほど受け入れられなかったことがケイブの池田恒基によって語られた。同社のケツイと同じく敵の攻撃に多種多様な変則的な弾幕パターンを多用しており、それらを回避し続けるのが難しいことも、上級者以外からは敬遠されがちな要因の一つとなってしまった。(ケイブ作品の中でも特異な弾幕パターンを持つゲームはケツイとプロギアの嵐のみであり異彩を放っている。)この反省から後に難易度を選択制にし、幅広い層が手軽に遊べるようにしたデススマイルズが開発された。2004年4月28日に開始した携帯電話(iモード/Vodafone)用の「ゲーセン横丁」で期間定額制で遊ぶことができたが現在はサービスを終了している。2016年現在、家庭用プラットフォームへの移植は実現されていない。ゲームの版権を開発元のケイブではなく販売元のカプコン(過去ほとんどのアーケード作品をカプコンUSA)が所有しており移植の可能性は極めて低いとされている。この他、過去にケイブユーザーズルームで開発側が「需要が少ないため、売れる見込みがない。」「横画面ではありますが、業務用の基板であるCPS2の画面の縦横比がかなり特殊ですので、敵弾の弾道やそれに伴った弾避けであるといったゲームの主要部分を完全に再現することは、かなり難しい」と語っている。2014年2月28日、『スーパースィープ』のレコードレーベル『スィープレコード』から開発資料やラフ&原画などのグラフィックをデータ化したCD付きで発売された。収録音源は『CPS-2』とオリジナルの音源を収録している。作曲・編曲は菊池幸範。現在は、greAir(グリエア)として活動している。
出典:wikipedia
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