コング山脈(こんぐさんみゃく)は、1798年から19世紀後半までアフリカの地図に描かれていた、実在しない山脈。ギニアのニジェール川水源近くの高地から始まり、中部アフリカ付近にまで東西に横たわっていると考えられていた。1798年、イングランドの地図学者、は、スコットランドの探検家ムンゴ・パークの情報に基づき、アフリカの地図に初めてこの山脈を掲載した。今日のブルキナファソの付近が起点となっていた。なお、「コング山脈」の名称は、12世紀ごろから栄えて、一時はの首都にもなった町、に由来する。ドイツの地図製作者ヨハン・ライネッケも、1804年の地図にこの山脈を記載した。1805年にはイングランドの地図製作者が、この山脈が、同じく幻のムーン山脈(月の山脈)と繋がっているとの記載を初めて掲載した。その後も様々な探検家が西アフリカを訪れたが、19世紀末まで、この山脈が存在しないことに気づいた人はいなかった。この地を訪れた探検家には、ギニアのフータ・ジャロン山地を調べたフランスのルネ・カイエ、イギリスのリチャード・レモン・ランダー兄弟、ニジェール川の水源を調べたスコットランドのヒュー・クラッパートンなどがいる。アメリカの歴史学者が発表した1991年の論文によると、1798年から1892年の間にこの山脈を記載した地図は40に上っている。フランスの探検家は、1887年から89年にかけた探検を元に、この山脈が存在しないとした報告を発表した。それを機に、この山脈の記述はおおむね地図から消えた。ただし、1928年のバーソロミューのオクスフォード・アドバンスド・アトラスには、の位置に,この山脈が描かれている。1995年のジョン・ポール・グードの世界地図にも、誤ってこの山脈が掲載されてしまった。
出典:wikipedia
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