関門都市圏(かんもんとしけん)は、福岡県北九州市()と山口県下関市()を中心として、関門海峡の南北に広がる都市圏。「関門大都市圏」とも言う。中心市となっている北九州市も下関市も「関門都市圏」という用語を公式サイト上では使用しておらず、「関門」「関門地区」などと表現している。一方、民間では「関門都市圏」という用語を、定義を示さず使用する例がしばしば見られる。以下に、定義を示して使用している九州経済連合会の例を示す。なお、2000年代前半に国土交通省が、都市再生ビジョンに用いるデータとして作成した2000年(平成12年)国勢調査基準の「北九州市・下関市都市圏」についても示す。九州経済連合会は、下関北九州道路(関門海峡道路)の新設構想の調査において、「関門都市圏」を定義している。2005年(平成17年)6月の調査「関門海峡道路による関門都市圏の交通ネットワークと将来像」の発表から現在までは、同年2月に下関市と豊浦郡4町の新設合併によって発足した(新制)下関市、および、北九州市の2市を以って「関門都市圏」としている。なお、参考として、この定義に相当する範囲において国勢調査人口が最大だった1980年(昭和55年)の値も付記する。推計人口の統計年月日は、山口県が、福岡県が。1998年(平成10年)の調査「2005年関門海峡道路の実現をめざして」の発表から2005年(平成17年)までは、「関門都市圏」の範囲を山口県側(下関側)12市町村、福岡県側(北九州側)32市町村としていた。この定義では、宇部市、下関市、北九州市の3市が中心市となっていた。なお、参考として、この定義に相当する範囲において国勢調査人口が最大だった1985年(昭和60年)の値、および、直近の推計人口も付記する。推計人口の統計年月日は、山口県が、福岡県が。国土交通省が用いた「5% - 500人都市圏」は、2000年(平成12年)国勢調査時点において、「核都市への通勤・通学者÷在住通勤通学者が5%を上回る」または「核都市への通勤・通学者が500人以上」である市町村を1つの都市圏とする見方であり、北九州市および下関市の2市を核都市とした北九州市・下関市都市圏がみとめられた。この都市圏の名称は「関門都市圏」ではないが、「関門都市圏」の定義の1つとしてしばしば用いられた。同都市圏に含まれた自治体は以下の通り。下関市と北九州市は関門地域の活性化と更なる発展を目指して「関門地域行政連絡会議」を設置している。両市はこれまでも関門連携のために関門海峡ロープウェイや門司港レトロ開発、下関市立しものせき水族館(海響館)、唐戸市場等の施設整備にあたり、重複投資を避けるなど歩調をそろえてきたが、「道州制の話もあり、新たな枠組みを議論する時期に来ている」(末吉興一前北九州市長)。2006年(平成18年)、中国経済連合会と九州経済連合会は、関門地域の連携を深めるため「関門連携委員会」を設置した。委員長には山口銀行頭取の福田浩一が就任。北九州市、下関市、宇部市の企業・事業所の代表者28人で委員会を構成する。2001年(平成13年)、教育・研究の両分野での交流・連携を目指して「関門地域キャンパスネットワーク」が組織され、下関市、北九州市、苅田町に立地する24の大学(短大・大学院含む)、高等専門学校、省庁大学校が参加した。この組織はウェブサイトや広報パンフレットを作成したものの、2007年(平成19年)時点になっても実質的な活動には至らなかった(その後、ウェブサイトも閉鎖)。2008年(平成20年)、「大学コンソーシアム関門」が設立された。北九州市立大学(北九州市)、九州共立大学(北九州市)、九州国際大学(北九州市)、西日本工業大学(苅田町)、下関市立大学(下関市)、梅光学院大学(下関市)の6大学が参加し、翌年度から参加各大学において「関門学」を開講し、単位互換、共同授業、学生交流事業「関門サミット」等を実施している。関門地域は県の枠組みと都市圏・経済圏の枠組みが大きく異なり、地域の統合は明治の頃から繰り返し議論されてきた。2007年12月18日、「関門地域の未来を考える研究会」が北九州市門司区で開催された。出席者は、北九州・下関両市の関係者であり、北九州側からは、北九州市長、北九州商工会議所会頭(TOTO代表取締役会長)、北九州市立大学学長、新日本製鐵八幡製鐵所所長(九州経済連合会にいる14人の副会長の内の1人)。下関側からは下関市長、下関商工会議所会頭、山口銀行頭取(中国経済連合会にいる16人の副会長の内の1人)、下関市立大学学長。これは、将来の道州制を見据えて、北九州・下関両市が1つになって「関門特別市」となることを視野に入れたものである。「関門特別市」は、「道州とほぼ同様の権限を持つ自治体」であり、中国、九州などの道州には所属しない。会は非公開で行われ、年2-3回開催しながら2009年度中に報告書をまとめることになった。
出典:wikipedia
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