『釣りバカ日誌』(つりバカにっし)は、作・やまさき十三、画・北見けんいちによる日本の釣り漫画で、1979年から小学館『ビッグコミックオリジナル』で連載されている。また、映画化、テレビアニメ化もされていて、実写テレビドラマ化もされる。略称は「釣りバカ」。万年ヒラ社員(営業職)のサラリーマンであるハマちゃんこと浜崎伝助は、上司の佐々木課長に教わった釣りにすっかりハマってしまい自他共に認める「釣りバカ」に。ある日ハマちゃんはひょんなことから知り合った「スーさん」という初老の男性を釣りに誘う。しかしこのスーさん、他ならぬハマちゃんが勤める資本金50億円の中堅ゼネコン会社『鈴木建設株式会社』の社長(後に会長)・鈴木一之助だったのである。この2人の奇妙な友情を中心に、ハマちゃんの釣りバカぶりがもたらす珍騒動(に振り回される佐々木課長ほか)を描く人気シリーズである。実写映画化・テレビアニメ化・実写ドラマ化もされている(若干漫画と設定などに違いがある(#原作・映画・アニメ・ドラマの設定相違点も参照))。第28回(昭和57年度)小学館漫画賞青年一般部門受賞。サザエさん方式で物語が進められているが、鯉太郎の成長過程は描かれている。作画担当については北見の他にも何人かの候補で検討を行っていた頃、担当編集である林洋一郎の草野球チームの対戦相手に助っ人として北見がいたことからそれも何かの縁ということから決定となった。1980年7月以降、本編と番外編に別れて、刊行され続けている。1988年(昭和63年)12月24日より松竹系にて公開、以降ほぼ毎年1本新作が公開された。『男はつらいよ』シリーズと並び松竹を代表する国民的映画シリーズでもあり、なおかつ、お正月映画の定番ともいわれるほどの人気シリーズとなっていた。1995年と1999年は制作されていない(1994年と1998年に2本作ったため)。「釣りバカ日誌イレブン」は2000年2月公開だが撮影時期は1999年である。本稿では1作目と全体について記述し、シリーズ各作品については該当の項を参照のこと。原作より「釣り」に対する描写は薄められ、西田敏行演ずるハマちゃんのベタなキャラクターと三國連太郎の渋めのスーさんとのやり取りがいい味を出している。ハマちゃんとスーさんの魅力を引き出す重要なキャラクターであるハマちゃんの妻・みち子さん役はシリーズ1から6、および7作目「釣りバカ日誌スペシャル」までを石田えりが演じ、後を浅田美代子が演じている。当初は『男はつらいよ』の同時上映作品として公開され、松竹もそれ程力を入れてはいないB面映画であったものの、公開後の評判も良く、特に渥美清の逝去により『男はつらいよ』シリーズの製作が不可能となってからは、松竹を支える看板映画、国民的映画シリーズとして製作されていたが、2009年(平成21年)12月公開の第22作「釣りバカ日誌20 ファイナル」をもって完結した。地上波によるテレビ放送はTBS系列が最新作(地上波初公開)の優先的放送権を持つが以降は民放の5系列全てで放送されている。また、アメリカ合衆国、カナダ、プエルトリコを放送対象地域とするNHK国際放送テレビジャパンが数作品を放送している。浜崎の家は(一戸建て、マンション)など毎回変わっている。『男はつらいよ 寅次郎の縁談』に西田敏行がハマちゃん役で1シーンのみカメオ出演したことがある。鈴木建設の香川県高松支社に勤める浜崎伝助こと「ハマちゃん」は3度の飯より釣りが好き。出勤前に大きなクロダイを釣った日に東京本社への「栄転」を支社社長から命じられる。しかし、当初はハマちゃんは「東京では釣りができない」と断り消極的だったが、妻のみち子さんに「東京湾にも魚がいる」と説得され、船宿の向かいのマンションに引っ越し、まずは一段落の合体。初日から遅刻ばかりで社内ではあくびばかりの毎日を送るハマちゃん。近くの食堂で憂鬱な顔をした男と出会う。出会ったばかりの男に「こんな風にヒラメを骨だけ残して食べるものだ、それが魚に対する供養」だと残りを食べてあげる(ミチコさんと知り合ったのも同じパターンだった)。連絡先を通じて気晴らしにと釣りに誘う。しかし、この男がワンマン社長の鈴木一之助こと「鈴さん」だった。登山の格好で現れた男を「スーさん」と呼び、東京湾を楽しむ。初めてながら大漁になる。夜はみち子さんから気さくな歓迎を受け、初めての本格的な釣りに疲れて眠り込み、そのまま浜崎の家でお泊まり。数日後にハマちゃんの勤めている会社に連絡しようとして秘書から我が社の社員だと知る。問題児の浜崎は「世の中一生懸命な奴ばかりじゃつまらない。会社だってアジもメバルもサバだって、いろんな人がいるから面白い」というのに妙に説得される。スーさんを食うに食わずの孤独な老社員だと思い込んでいたが、偶然、会社に訪れたミチコさんは鈴さんの素性を知って「私たちをだましていたのね」と涙ぐむ。事情を知ったハマちゃんもスーさんとの関係を電話を通じ、断ち切ってしまう。その後浜崎の突然の栄転もコンピューターの入力ミスと分かって、浜崎は本社営業係長の昇進が約束されるが、浜崎はこれを断り、高松に帰ることになった。別れの言葉も無く、鈴さんとの別れを惜しんだみち子さんは新幹線からスーさんに電話をして「ひどい事言ってごめんね」と謝罪し3人のわだかまりも溶ける。主要人物は#レギュラーキャストを参照。2002年11月から2003年9月までテレビ朝日系列(フルネット24局)にてテレビアニメが放送された(放送時間 毎週土曜19時30分 - 20時00分)。テレビ朝日と東映アニメーションの制作による実質上の前番組は2002年9月まで、ローカルセールス枠で土曜朝9時55分に放送されていた『ののちゃん』である。本作の映像化権は劇場版映画を制作する松竹がすでに押さえていたため東映アニメーション制作でありながら協力として松竹の名もクレジットされた。北見はアニメ化をするとアニメ終了とともに原作の人気も無くなり、連載が終了となってしまうことを危惧してアニメ化には反対の立場を取ってきたが、自分も61歳となり後を気にすることがなくなったことからアニメ化を承諾した。当初はハマちゃんが最初から釣りバカである他はほぼ原作に沿っていたが、途中からハマちゃんの仕事風景よりは釣りにうつつを抜かしながらも妻と子供を大事にするハマちゃんの姿や浜崎一家の仲の良さをメインにしたオリジナルの単発ストーリーが中心となっていった。また、飼い犬・ハゼタロウの声が川津泰彦から進藤尚美に変更され、本編開始前に魚扁漢字の読みを当てさせる「おさかな漢字クイズ」が設けられた。当時放送されていた同じ東映の特撮作品『爆竜戦隊アバレンジャー』とのコラボレーションとして双方にゲスト出演したストーリーもある(アニメでは鯉太郎がアバレンジャーのファンという設定がある)。イアン・ソープ(テレビ朝日が中継を行なっている世界水泳選手権の宣伝を兼ねた出演)やアザラシのタマちゃんも登場していた。2008年11月から大鵬薬品『ソルマック』のCMキャラクターとして約5年振りの復活を遂げた。2013年5月よりTOKYO MXにて実質上の再放送を行っている。※2002年12月14、21、28日、2003年1月4日、4月5日、6月21日、8月9日は特番の為休止。特番放送としてクレヨンしんちゃんやあたしンちと合同放送されている。本編のDVDは2003年4月16日から2004年3月17日にかけて発売。全12巻。『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』(つりバカにっし しんにゅうしゃいん はまさきでんすけ)のタイトルでテレビドラマ化。2015年10月23日から同年12月11日まで毎週金曜日20:00 - 20:54に、テレビ東京系の『金曜8時のドラマ』で、濱田岳主演で放送。連続ドラマ化されるのは初めてとなる。映画版で浜崎伝助(ハマちゃん)を演じた西田敏行が、ドラマ版では鈴木一之助(スーさん)役で出演する。今作では浜崎伝助の新人時代(入社初年度)にスポットライトを当て、時代設定を2015年に変えて描かれるオリジナルストーリーが展開される。なお、映画版の製作・配給を手がけた松竹がドラマ版の制作も担当し、映画版のスタッフである朝原雄三および石川勝己がローテーション監督として参加する。『ドラマスペシャル「釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助」(仮)』のタイトルで、単発スペシャルドラマとして放送予定。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。