『魔界戦記ディスガイア』(まかいせんきディスガイア、英:"Disgaea: Hour of Darkness")は、2003年1月30日に日本一ソフトウェアより発売されたPlayStation 2用シミュレーションロールプレイングゲーム。キャラクターデザインは原田たけひと。『史上最凶やり込みシミュレーションRPG』と銘打つだけあり、一般的なSRPGと比べてやり込み要素が非常に多い。通常100程度のレベルの最大値は9999であり、HPは4000万超、能力値は2000万超まで成長させることができる。アイテムの収集から全ての技の修得、自由度の高いアイテム強化、パラメータ成長率が高い状態でレベル1から育て直せる転生システムなど、全てのやり込み要素を満たすには300時間以上のプレイ時間が必要と言われる。議会の提案によって出現する隠しステージでは出現モンスターのレベルが1000を超えるものも存在し、アイテム個別にアイテム界と呼ばれるランダムダンジョンが存在するなど、「史上最凶やり込み」の名に相応しい作品となっている。ストーリーを重視した『マール王国の人形姫』シリーズよりも、ゲーム性を高めた『ラ・ピュセル 光の聖女伝説』の方が高い評価を受けたことから、さらにゲーム性を重視して開発され、初めて10万本を超える売り上げを記録した。2004年11月3日には、廉価版『魔界戦記ディスガイア PlayStation 2 the Best』が発売されている。2006年11月30日には「エトナ編」・新EXステージなどが追加されたPSP版『魔界戦記ディスガイア PORTABLE』が、2007年11月29日には通信対戦機能を付加したPSP廉価版『魔界戦記ディスガイア PORTABLE 通信対戦はじめました。』が、2008年6月26日にはDS版『魔界戦記ディスガイア 魔界の王子と赤い月』が、2016年2月25日にはPC版『Disgaea PC』が発売された。北米ではPS2版はAtlus U.S.A.、PSP及びDS版は日本一ソフトウェアの子会社NIS Americaから発売されており、欧州ではPS2・PSP版がKOEI LIMITED(現・TECMO KOEI EUROPE LIMITED)、DS版はSQUARE ENIX LTDから発売されている。PC版は国内・海外ともにNIS Americaからの発売となっている。他メディア展開としては、2003年に漫画化・小説化、2006年にはアニメ化されている。マンガは神堂あらしによるコミックZERO-SUMでの連載(2003年4月号 - 12月号)の他、4コママンガとアンソロジーコミックが複数の出版社より刊行された。小説は電撃ゲーム文庫とファミ通文庫から刊行された。いつからか天界と魔界の交流は途絶え、天界では悪魔に対する偏見が広まっていた。中でも天使長ブルカノは特に悪魔を嫌っていた。そんな状況を憂えた大天使ラミントンは、友人である中ボスと協力して、天界と魔界の隔たりをなくす計画を立てる。そして天使見習いフロンに魔界へ行くよう命じる。ラミントンの考えに賛同できないブルカノは、フロンの後を付ける。魔界では死んだ魔王クリチェフスコイの座を巡る争いが起こっていた。クリチェフスコイの息子ラハールは、家臣のエトナを連れてその戦いに乗り出す。そこへ天界からやって来たフロンも加わる。ラハールは反逆者達を服従させながら勢力を広げていき、ついに魔王となる。そして中ボスとの対決、迷子のペット探し、家来のプリニーとの別れ、地球勇者達との出会いを経て、ラハールは魔王としての度量を身に着けていく。フロンもラハールと行動を共にするうちに、悪魔と天使は仲良くできることを確信する。その一部始終を見ていたブルカノは、フロンを反逆者に仕立て上げ、ラミントンを大天使の座から引きずり下ろそうと企む。やがてブルカノの手引きで、人間界から地球軍が魔界侵略を掲げ攻めて来る。ラハールは魔王として地球軍を迎え撃つが、魔界侵略に天界が関わっていることに気付く。そして事の真相を調べるため天界に向かう。ブルカノの妨害を退け、ラハール達はラミントンと対面する。ラミントンはラハール達から事情を聞くと、魔界侵略への罰としてブルカノを花に変える。ブルカノの行いに責任を感じたラミントンは、フロンに罰を与える振りをしてラハールに自分を倒させようとする。しかしラハールは彼を見逃し、花に変えられた(ように見える)フロンを助けようとする。そこへ中ボスが現れ、ラハールに本当のことを告げる。ラハールはフロンの無事に安堵する。そして中ボスの正体に感付くと、彼の前で立派な魔王になることを宣言する。括弧がない声の出演はゲーム版とアニメ版で共通。ストーリーを進めることで、主要キャラクターは自動的に仲間に加わるが、暗黒議会(後述)にキャラメイキングを提案することでさまざまな能力を持ったキャラを仲間に加えることが可能。最終的には100以上の職業の中から選択することができる。また、レベルの上がったキャラクターを転生させることで、レベルは1に戻るものの成長ボーナス・能力ボーナス・スキルを受け継いだまま成長させなおすこともできる。転生を繰り返すことで、最終的にすべての技を覚え、すべてのステータスが高いというキャラクターを作ることも不可能ではないが、膨大な時間が必要になる。全ての人間型キャラクターには、ウェポンマスタリーという武器の熟練度が設定されている。これが上昇すると武器ごとに設定されている技を覚えたり、その系統の武器を装備した時の能力が通常より多く上がる。戦士は剣や斧が上がりやすい、魔法使いは杖以外は上げにくい、などそれぞれの職業ごとに上がりやすいウェポンマスタリーは異なる。ディスガイアで入手できるアイテムの中には、広大なダンジョンが存在する。階層を降りるごとに、降りた階数分アイテムのレベルが上昇し、アイテムの能力が上昇する。しかし、降りるほど敵も強化される。また、このダンジョンは通常のステージと違い、敵を全滅させずとも次の階へ行くことができる。また、中には「イノセント」と呼ばれる中立の魔物が住み、味方ユニットで撃破すると服従させることができる。敵ユニットに撃破されたり、「ジオエフェクト」で消滅してしまった場合は服従しないが、後に再び登場するのでその際に撃破すると服従する。イノセントは、それぞれ固有の能力を持ち、居住するアイテムにその固有能力を付加する。しかし、イノセントの移住には各アイテムごとに人数制限があるので、制限以上のイノセントを移住させることはできない。服従させたイノセントは、他のアイテムに移動させたり、同じ固有能力を持つイノセントと合体させ、人数制限に空きを作ると、別の固有能力を持つイノセントを移住させることができる。そうして、自分だけのオリジナルの能力を持つ武具を作ることができる。ダンジョンの深度はアイテムのレア度によって異なり、ノーマルで30階、レアで60階、レジェンドで100階である。10階ごとに脱出するか、さらに奥へ進むかの選択肢が出現する。この時に脱出しないと、また10階先まで潜らなければ脱出できない。なお、「デール」という、アイテム界から何時如何なる時でも瞬時に脱出できるアイテムも存在する。また、10階ごとに「アイテム将軍」と呼ばれるユニットが登場する。外見は他の汎用ユニットと同じだが能力が高い。また、30階・60階・90階には「アイテム大王」、100階には「アイテム神」が登場する。アイテム将軍およびアイテム大王は倒さずとも先へ進めるが、これらを倒すとアイテムの成長率が底上げされ、更にアイテム大王を倒した場合はイノセントを移住できる上限が増える。ランク39のアイテム神は、潜っているアイテムのワンランク上のアイテム(最上級アイテム)を持ち、ほとんどの最上級アイテムはアイテム神から盗む以外入手できない。また、最上級アイテムには「アイテム神2」が出現し、潜っている最上級武器と同じものを持っている。魔王城にいるプレネールというキャラクターに話しかけると、暗黒議会に行くことができる。暗黒議会では敵を倒すことで入手できる「マナ」を使用して、さまざまな議題を提案することができる。提案できる議案は、提案したキャラクターのクラスにより変わっていく。初期のうちは「新しいキャラクターを作る」や「お店にもっと強いものがほしい」などという必要マナの少ない小さな議案しか提案できないが、昇格試験を受け悪魔としての格をあげることで「転生する」や「ゲートを開く」などといった高レベルの提案が可能になる。提案された議案は魔物による多数決により可否が決まるが、魔物の発言力はその魔物のレベルに比例しているため、強い魔物を買収することで議案を可決させやすくすることができる。また、否決された後に力ずくで議案を通すことも可能だが、議員の心象が悪くなるので注意。なお、ある条件を満たした状態でラハールに提案させた場合、否決されることはほとんどなくなる。ディスガイアのマップ上にはさまざまな色で点滅するパネルがあり、これを「ジオパネル」という。ジオパネルの上には「ジオシンボル」という四角錐の形をしたユニットが存在することがある。これはそれぞれが「攻撃力+50%」や「無敵」などの特殊な効果を秘め、ジオシンボルが乗るジオパネルと同色のパネルすべてに効果をもたらす。ジオパネルによる効果は大きく、これをうまく利用することで難易度が劇的に変化するステージも多い。また、ジオパネル上でシンボルを破壊すると、ジオパネルの色がジオシンボルの色に変化したり(パネルとシンボルが同色時は変化せず)、消滅の属性を持つジオシンボルだった場合はジオパネル自体が消滅する。これをうまく組み合わせてシンボルを消すことで「連鎖」を起こすことができる。連鎖を起こすことでステージクリア後のボーナスが増加するので、うまく利用したいシステムの一つである。PSP版に以下の要素が追加されている。PSP廉価版が基本となっているが、DSカードとUMDの容量の違いなどから、以下の変更が加えられている。PSPオリジナル版が基本となっており、通信対戦は収録されていない。全て作詞 - 新川宗平、作曲 - 佐藤天平ゲーム発売時とアニメ放送前にそれぞれラジオ番組が配信された。ゲーム発売を記念して、2002年12月よりインターネットラジオ配信サイト「ラジ@(ラジアット)」で配信された。全4回。パーソナリティーはラハール役の水橋かおり。2003年春には、未配信回(ゲスト:日本一ソフトウェア・新川宗平プロデューサー)を追加したラジオCD(非売品)のプレゼントキャンペーンが、ラジオ配信サイトや一部店舗で実施された。「アニメ化決定! 魔界戦記ディスガイア応援情報番組」と銘打ち、2005年11月11日より公式サイトで配信されたポッドキャスト番組。隔週金曜日配信、全11回。2006年4月から6月までUHFアニメとして全12話が放送された。ゲームとは若干シナリオが異なるが、アニメの最終回はゲームのプリニーエンドにあたる。中京圏においては、岐阜県域局・岐阜放送と広域放送局・中部日本放送の2局で放送されたが、これは日本一ソフトウェアが岐阜県各務原市に所在するためと見られる(放送スケジュールも開始当初は岐阜放送が最速となっていた)。なお、2006年3月19日にTVアニメ化記念イベント「魔界最凶集会」が星陵会館(東京都千代田区)で開催された。内容はアニメ第1話の先行上映およびトークショー(出演 - 水橋かおり、笹本優子、鈴木千尋、間島淳司、落合祐里香)で、イベントの模様はDVD第1巻に映像特典として収められている。
出典:wikipedia
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