『ごきんじょ冒険隊』(-ぼうけんたい)は、1996年5月24日にパイオニアLDC(現・ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)から発売されたスーパーファミコン用のロールプレイングゲーム。脚本を黒田洋介が、キャラクターデザインを漫画家の須藤真澄がそれぞれ担当し、実際のゲーム開発はスーパーファミコン版『バウンティ・ソード』の開発チームによる。また、須藤真澄による同名のコミックが竹書房から発行されている。コミック版とゲーム版は平行展開であり、どちらかを原作としているわけではない。なおコミック版の連載開始はまんがくらぶ平成7年7月号で、世に出たのはコミック版の方が先であるが、ゲームの開発はコミック版連載開始の1年以上前から始められている。プレイヤーは幼稚園年長の少女となり、主として彼女の生活する「ごきんじょ」で起こるさまざまな事件を仲間たちと解決していくこととなる。初めのうちは主人公のライバルなどが起こすどことなく可愛らしい事件がほとんどであるが、シナリオが進むにつれてこのゲームの大ボスと言えるものの存在が次第に明かされていくことになる。このゲームのシステムは非常に独特である。1つのシナリオは1週間で区切られており、月曜から土曜が育成モード、日曜が冒険モードという形を取っている。このゲームには「経験値」の概念が存在せず、キャラクターの能力向上は育成モードによってまかなわれる。他に戦闘敗北後に行われる「特訓」も存在する。育成で向上する能力は以下の8つ。なお、ヒットポイントはどの能力を伸ばしても同じように伸びていく。育成モードでは「おはなし」「おゆうぎ」「おひるね」「こうさく」「たいそう」の5種類の授業があり、それぞれ特性がある。月曜日から水曜日と、木曜日から土曜日までがそれぞれ1セットとなっており、上記5つの授業のどれを選ぶかを決定する(つまり1週間で2種類の授業を受けることができる)。その後、仲間の中で授業に参加させたい者を選び、さらに育成の効果を向上させるアイテムを持っている場合はそれの使用の有無を決定する。そうすると授業が開始される。授業を受けるのは主人公と選んだ仲間ともう1人(参加しないこともある)の計2~3人である。「もう1人」が選ばれる際には、選んだ仲間との相性・好きな授業か否か・憧れの職業(プレイヤーが選択可能)といった要素が考慮されて決まる。授業には成功・失敗があり、その結果は1日ごとに変わってくる。失敗時は成功時のおよそ半分しか能力が上がらない。また、「闘志」のパラメーターは授業に参加した者の全てが授業に成功した時のみ向上する。日曜日は「ごきんじょ」やダンジョンなどを冒険する日である。まず起き抜けに主人公が母親から「お小遣い」という形でお金をもらい、冒険に向かうことになる。仲間たちを連れて行きたいときは主人公の自宅の前の空き地に存在する「秘密基地」(セーブ・ロードもここで行う)で拾うことになる。一度にパーティーに加えられるのは主人公を含めて3人までである。なお、フィールド画面では各個人独自の「特技」を使うことができる。冒険モードではイベントがあればそれを解決するのが目的となる。しかし、主人公の能力によってはイベントが起こらないこともありうる。イベントが会話と戦闘によって展開していく点は他のRPGと同様である。しかし、戦闘システムもまたこのゲーム独特のものとなっている。フィールドをうろつく敵と接触すると戦闘になる。戦闘が始まると「たたかう」「せっとく」「にげる」の1つの行動のうちどれかを選ぶことになる。「たたかう」では普通に戦闘が始まる。システムとしては一般的RPGといった趣であるが、ここで特筆すべき点はマジックポイント(MP)に相当するパラメーターが存在しない点である。魔法に相当する「必殺技」はヒットポイント(HP)を消費することによって発動する。その代わり、ヒットポイントは戦闘が終了するたびに全回復する。戦闘に勝利するとバイヤー(後述)との交換用アイテム(「モンスターの牙」など)が手に入る。また、アイテムなども手に入ることがあるが経験値やお金は手に入らない。主人公のヒットポイントが0になると敗北となり、特訓を受けて攻撃力・防御力・素早さのいずれかを向上させ、再度同じ敵に挑むことになる。「せっとく」はこのゲーム独特のコマンドである。説得を仕掛けることによって戦闘を終わらせたり、アイテムを敵からもらったりできる。しかし、失敗すると先制攻撃されてしまうので注意が必要である。ラスボスを除いて、成功率は低いもののボスにも効果がある。このゲームは会話を楽しむことを主眼に置いて作られているため、主人公から端役に至るまで個性が比較的分かりやすいのが特徴である。※があるイベントは必ず発生する。それ以外は主人公の能力によって発生の有無が変わってくる。なお、曜日の配置を考えると舞台は1996年のようである。
出典:wikipedia
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