『はぐれ刑事純情派』(はぐれけいじ じゅんじょうは)は、テレビ朝日・東映の制作でシリーズ化された日本の刑事ドラマ。主演は藤田まこと。スペシャルを含め、全444話制作された。本項目では、1988年から2005年(18年間)までの、連続テレビシリーズ版(およびテレビシリーズのスペシャル放送)、2005年のテレビシリーズ終了後年1回ペースで制作され、2009年の年末まで放送したスペシャルドラマ版(2008年は未制作)、1989年にテレビシリーズをベースにして全国東映系で公開した劇場版のほか、エピソードの一つを篠崎好がノベライズ化した小説版(はぐれ刑事純情派-贋作画殺人事件、勁文社刊)を解説する。BS朝日、CSのテレ朝チャンネル、東映チャンネル、テレビ朝日系列各局で再放送している。『特捜最前線』の終了と同時に枠を移したテレビ朝日と東映による刑事ドラマ枠(『大都会25時』『ベイシティ刑事』)が低調であったため、刑事ドラマの原点に立ち返る形で、同系で放映された必殺シリーズ(松竹・朝日放送製作)で人気を博した藤田まことを主演として開始したのが本作品である。開始当時は『あぶない刑事』などの「トレンディ刑事ドラマ」の隆盛期だったが、それと異なる作風で15.5%の平均視聴率を記録。1年に半年という頻度でシリーズ化された。内容は、渋谷近辺を管轄する設定の警視庁山手中央警察署 刑事課(強行犯係主任)の「やっさん(安さん)」こと安浦吉之助刑事が、強い正義感と温かい心で、犯罪に苦しむ人達の事を常に考えながら捜査に当たっていく姿を描くものである。開始当時の人気刑事ドラマの主流であった拳銃の携帯や発砲、格闘シーンがほとんどなく、概して「捜査を通じて、犯罪の裏にある人間の弱さ・愚かしさを的確に見抜く」様が描写される。開始時のキャッチコピーは「刑事にも人情がある。犯人にも事情がある。」、映画版では「無情の都会(まち)のハートボイルド」。藤田演じる安浦刑事は、元国家公安委員長白川勝彦が、渋谷警察署の警察官達から違法不当な職務質問を受けた際、「これからの警察は『はぐれ刑事純情派』の安浦刑事のような警察官を育てて大事にしなければならないし、私がそういう制度を作らせたはずなのに、諸君らの行為は何事か」と関係者に説諭したほどの理想的警察官として描かれている。レギュラーの出演者は、藤田まこと、梅宮辰夫、島田順司、眞野あずさの4人で、若手の刑事は栄転によって変わる。新藤刑事がクリフハンガーで姿を消し、第2シリーズから浅野刑事に替わるほか、14年目以降は殉職が増え、若手以外のメンバーも去るようになる。シリーズの長期化により「登場人物が3シリーズごとにひとつ歳をとる」とする設定となる。主題歌を歌ったのは、シリーズ一貫して堀内孝雄。堀内自身もレギュラーシリーズのいずれかの回(劇場版も含む)に必ず一度出演しており、多くは出張捜査に出た安浦刑事を支援する地元所轄署の刑事役だが、1度だけ本筋とは関係ない傷害致死事件の犯人役を演じた。第8シリーズまでフィルム作品で、1話ごとにVTRとフィルム2種類の完パケが存在し、前者は本放送、後者は再放送で使われる。第9シリーズ以降はVTR作品で、2005年末スペシャルドラマ版以降はハイビジョン収録。なお、アメリカ合衆国ハワイ州でも当シリーズが放送されていた関係で、ハワイでも藤田の知名度は高く、娘と孫が在住していたこともあり生前頻繁にハワイを訪れていた藤田は、当時のホノルル市長とも親交があったほか、現地の日本語ラジオ局出演やシルバー・センター訪問なども行っていたとのこと。ももいろクローバーZの有安杏果が、2002年9月25日放送の第15シリーズ第25話『包丁を抱く女!安浦家に大事件が!?』にゲスト出演している。視聴率は関東で15.8%、関西で20.5%を記録した。ドラマ内での継母を母と認められない男(佐藤アツヒロ演じる北原)に対する説得は、自らの体験を反映させたアドリブであったことが、最終回の監督、岡屋龍一によって明らかにされた。オープニングテーマは変わらないが、エンディング曲は、堀内孝雄のその年の新曲を使うスタイルをとっている(これはプロデューサーの意向だったことが堀内孝雄のCDブックレットに掲載されている)。また堀内孝雄は「連続年主題歌記録」でギネスブックに認定された。※以下、番号はシリーズの番号(上記、「放送データ」項を参照)に対応堀内孝雄はNHK紅白歌合戦で、これらの主題歌を持ち歌として歌っており、ギネス認定された2003年の歌唱中には藤田まことが安浦刑事の衣装で登場し、最後には堀内の決めゼリフの「サンキュー」も叫んでいる。(この時、屋台のシーンに出ていた五木ひろしは「ふたりで竜馬をやろうじゃないか」を堀内孝雄と歌唱し、ファイナルにも未來貴子の兄役でゲスト出演している)なお、第1 - 3、5、6、8、9、11、16、17シリーズの主題歌には藤田まこと歌唱ヴァージョンも存在し、そのうち、5と8は娘EMIKO(藤田絵美子)とのデュエットになっている。シリーズのBGMを一貫して担当する甲斐正人によるテーマ曲は、タイトルバック用に4種類、本編中における犯人逮捕の際の格闘シーンでBGMに使われるフルサイズ2種類が存在する。第2シリーズから使用のテーマと第3シリーズから使用のテーマはアレンジは同じだが、演奏が若干異なる。この2曲は以降のシリーズにおいて不定期に交互使用されている。なお、これらテーマ曲の主旋律を奏でるトランペットは、数原晋の演奏である。上記のほか、第2シリーズより本編中に使用されたスロータイプのフルサイズも存在する。このうちCD化されたものは(4)のタイトルバック用ステレオ音源のみ。BGMもCD化されていない。第17・ファイナルシリーズ以外は2クール放送。放送は基本的に第16シリーズまでは4月開始、9月終了となっている(よって制服着用者の冬服シーンは存在しない)。1クール放送だった第17シリーズは7月開始、9月終了。ファイナルシリーズは4月開始、6月終了となっている。レギュラー放送時より、いわゆる“再放送枠”(関東地方の平日午後2時、関西圏の平日午前10時)での再放送が行われ、放送終了後の現在でも不定期に行われている。地方局で繰り返し放送されている必殺シリーズと同じように、藤田ファンを増やしている(本人も公式ホームページで再放送についてコメント)。関西地区(ABC)では、2008年に同時間帯で首位に立っている。ただし、関西地区では『全国高校野球選手権大会中継』や夏休みアニメ大会の放送時に再放送が休止となる。その他、BS朝日でも2008年4月より再放送が行われている。テレ朝チャンネルでは2009年7月までに、第1シリーズから第8シリーズ、第12シリーズから第16シリーズが再放送されており、他のCS放送局では東映チャンネルが2011年8月より第1シリーズから順次再放送されている。本作品は、主に地上波の平日に再放送されることが多い為、編成上の都合でスペシャル版や、また新シリーズが始まる作品の再放送のスケジュールの兼ね合い、臨時ニュースなどで再放送が飛んでしまう回もあるが、編成上融通の利くCS放送や、また前述の地上波での再放送でも何度も飛ばされる回が一部存在する。そのような欠番扱いとなっている作品をこの項でまとめる。よって、ここで紹介されている作品が公式の欠番扱いという訳ではない。1989年11月18日公開のテレビドラマの劇場版。監督は吉川一義。主要人物ははぐれ刑事純情派の登場人物を参照。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。