春日野 さくら(かすがの さくら)は、カプコンの対戦型格闘ゲーム『ストリートファイターZERO』シリーズなどに登場する架空の人物。また、同シリーズの外伝漫画『さくらがんばる!』(中平正彦著)の主人公。『ZERO2』で追加された新キャラクターの1人で、シリーズでは春麗、キャミィ、ローズに次ぐ4人目の女性キャラクター。「セーラー服を着てブルマーを穿いた一般人の少女」という、それまでの格闘家然とした見た目が多かった一般的なカプコンの格闘ゲームのキャラクターたちとは一線を画すデザインが話題を呼んだ。当初はそのキャラクター性に賛否両論あった(雑誌『ゲーメスト』内に一時連載されていた岡本吉起のコラムで、カプコン社内ですら相当揉めたことを語っている。最終的には、さくらのデザイン担当者が半ば強引に押し切る形で認めさせた)ものの、次第に幅広いプレイヤーに支持されるようになり、ゲーム内外問わず様々な作品に登場する人気キャラクターへと成長。後に正式なナンバリングタイトルである『ストリートファイターIV』(以下『ストIV』と表記)の家庭用版でも登場しており、作中のストーリー上は『ZERO』シリーズの時代から数年後という設定だが、かつてのイメージを尊重してセーラー服姿で登場している。世田谷区に住むごく普通の女子高生だったが、ある日偶然出会った「あのひと」の戦う姿に憧れ、もう一度出会うために自らストリートファイトの世界に身を投じる。「あのひと」とは『ストリートファイター』シリーズの主人公である隆(リュウ)のことであり、さくらもそれに似た技を用いる。設定上ではリュウの見よう見まねで、それらの技を修得したとされているが『さくらがんばる!』では、リュウの同門に当たる火引弾(ダン)から基礎のレクチャーをされたことになっている。だが、その性能はダンのそれよりも数段上であり、ダンの教えの賜物というよりは彼女自身の卓抜した格闘センスと努力によるところが大きいようである。『ストIV』の家庭用でも追加キャラクターとして登場するが、『ZERO』シリーズと同様に女子高生のままの格好で登場している。時系列的にみれば既に高校は卒業しているはずであり、関連作品のアニメムービーでは「永遠の女子高生さん」と呼ばれたり「本当に女子高生?」と聞かれるシーンも存在するが、さくら本人は「ノーコメント」と答えている。『スパIV』では年齢と学年は公式見解では設定されていない。キャラクターデザインを担当したイケノは「あくまで僕の中での『ストIV』のさくらは、ダンとともに世界を回っていたため高校を留年しており、年齢的にはハタチを超えているものの現役の女子高生という設定だったが、さくらの設定はいつの間にか決まっていたので僕設定をプッシュできなかったことが心残り」と語っている。『ストリートファイターIII』には登場しないが、開発スタッフによると社会人として活躍していて、スーツにハチマキ、両手にグローブ姿で携帯電話を片手に走り回っている。中平正彦の漫画『さくらがんばる!』の最終話では時を経て学校の体育教師をしている姿が描かれていた。このときはジャージを羽織りスパッツを履いた姿である。高校の運動場で体育の授業を生徒たちに教えている最中に、普段着を着たケンと一緒に現れた赤い鉢巻を付け胴着を着たリュウ(『ストリートファイターII』以降の時代のリュウと推測される)と波動拳を撃ち合い、互いの成長を確かめ合う姿が描かれた。ゲーム本編では体育教師になったとは公式設定されていないが、『Capcom Fighting Jam』でデミトリ・マキシモフの「ミッドナイトブリス」を受けるとこのときのジャージとスパッツ姿になる。なお『ストIV』の勝利メッセージに体育教師を将来の夢としていると語る場面があるほか、『スーパーストリートファイターIV』(以下『スパIV』と表記)のエンディングアニメーションでは前述のジャージ姿が見られる。前述したようにリュウに憧れを抱いており「心の師匠」として彼を尊敬している。登場初期や『ポケットファイター』などの一部の作品ではリュウに対して友達口調(いわゆるタメ口)で接していたが、それ以外の作品では基本的に敬称や敬語を用いている。また、リュウに対する想いが異性への恋愛感情であるかどうかはゲーム中では明言されていないが、漫画作品などではこれを強調して描かれることが多い。『ZERO2』の開発者インタビューではリュウに憧れるのは恋愛感情とは全く違うものであると説明されている。リュウとの出会いについては、さくらが通学途中で見かけたのがきっかけとなっている。中平正彦の漫画『ストリートファイターZERO』の中では、リュウとベガの戦いに巻き込まれたさくらをリュウが助けるシーンが存在する。また、さくらはリュウの写真と使い捨てカメラを常に携帯している。さくらが頭に巻いている白い鉢巻は『ZERO』時代のリュウが巻いていた鉢巻を真似たもので、後にリュウは鉢巻を赤いものに変えることになるが、さくらは後年も白い鉢巻をつけ続けている。初出は漫画『さくらがんばる!』のオリジナルキャラクター。後に『ストリートファイターZERO3』よりゲーム本編キャラクターとして逆輸入される。さくらの同級生であり、神月財閥の令嬢。さくらがストリートファイトで人生初の敗北をかりんに味合わせたのをきっかけに、一方的にライバル視されており、普通に友人になりたいと思っているさくらとしては少々迷惑に感じている。かりんはライバルであるさくらを意識して制服姿で闘いに身を投じている。ゲーム版での色はさくらの白いセーラー服&青いスカートに対してかりんのものは赤となっており、これはリュウとケンの道着の色になぞらえたライバル関係を表している。『ストリートファイターV』ではかりんは衣装をブレザーに変更しているが、さくら自身はかりんのストーリーモードのデモにも『ストIV』シリーズと同様にセーラー服姿で登場する。さくらの同級生で親友。茶色のロングヘアーにヘアバンドをつけている。ゲーム本編では『ZERO2』のエンディングや『マーヴルVS.』シリーズなどに登場する。名前が明かされたのは『ZERO2』のさくらのバックストーリーから。さくらと違い格闘技に興味はなく、至って普通の女子高生である。好奇心旺盛なさくらの行動にいつも手を焼かされており、以前からさくらの奇行には若干呆れつつも振り回されていたが、さくらがストリートファイトに興味を持ち始めてからさらにそれが顕著になった。ストリートファイトにより約束をすっぽかされることも多い。漫画『さくらがんばる!』やドラマCD『私立ジャスティス学園 ドラマアルバム 〜ねらわれた太陽学園 熱血死闘編〜』では美形好きという設定であり、後者では「男の子の顔を覚えるのに関しては驚異的な能力がある」とされている他、さくらを通じて若葉ひなたとも友人関係になっている。ドラマCD『ストリートファイターZERO2外伝 さくら・もっとも危ない女子高生』と『ストリートファイターZERO2 外伝2 さくら・もっとも危ない文化祭』のみ、名前が「美咲ケイ(みさき ケイ)」に変わっている。リュウに憧れてストリートファイターとなったため、リュウとよく似た技を使うが、いずれの技も独自のオリジナル技としてアレンジが加えられている。唯一、「波動拳」のみリュウと同じ技を使用しているものの、彼のものと比べると性能が劣る、もしくは技の性質自体が異なる場合が多い。挑発で相手に向かって指を差して笑うが、一部作品ではこの指先にわずかながら攻撃判定がある。『マヴスト』には、『ZERO』シリーズの隠しキャラクター「殺意の波動に目覚めたリュウ」のパロディとして「日焼けしたさくら」が登場する。通称「日焼けさくら」で、北米版やPS版『EXエディション』では「DARK SAKURA(ダークさくら)」と呼ばれている。見た目と技の性質が豪鬼や殺意の波動に目覚めたリュウに近いものへと変化している。『マヴカプ2』ではハイパーコンボゲージを消費して任意に「日焼けしたさくら」に変身することができる。勝利後の台詞が若干物騒になっているが、リュウほどの劇的な変化は見られない。『マヴスト』のCPU戦では条件を満たすと豪鬼とのタッグで乱入してくる。通常のさくらにない技、ならびに通常と性能が違う技のみ解説する。中平正彦著。元は「コミックゲーメスト」(新声社)連載作品で、後に単行本が発売された。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。