『HUNGRY』（ハングリー）は、日本のミュージシャンである長渕剛の8枚目のスタジオ・アルバムである。1985年8月22日に東芝EMI／エキスプレスよりリリースされた。現在でもライブで頻繁に演奏される「勇次」などの楽曲が含まれている。ジャケット写真に写っている長渕は、それまでのトレードマークともいえる長髪がカットされており、若干のメイクアップが施されている。本作を受けてのコンサートツアーは「LIVE'85 - '86 HUNGRY」と題し、1985年8月26日の千葉県文化会館を皮切りに52都市全62公演が行われた。しかし、1986年1月22日の日本武道館公演を最後に過労によりダウンし、重度の鬱状態のため残り全ての公演がキャンセルとなった。1985年に同名のプロモーション・ビデオが製作され、東芝EMIよりビデオソフト及びレーザーディスクで発売された。単にステージ・シーンを撮影したものではなく、監督に原田眞人を迎え、映画「マッドマックス2」のような荒廃した近未来を舞台に銃を手に戦う男たちを描いた、本格的なストーリー仕立ての作品だった。荒廃した近未来の世界。ロックンロールを禁止された砂漠の町、ロッカーズ・コフィンに元軍人の「少佐」と「ワン・アイ」、そしてロッカーの「ヘアー」が現れる。三人はこの町で行われている三人対三人の殺人ゲームに挑戦するためにやって来たのだ。だが少佐とワン・アイは「おまえは歌い続けろ」とヘアーを置いてゲームに挑み、チャンピオン・チームに敗れ命を落とす。一人残されたヘアーは仲間の敵を討つべく、謎の少女「チャンス」とバーの親父「軍艦島」を連れてチャンピオン・チームに挑む…

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