フロンティア (FRONTIER) は、日産自動車の日本国外向けピックアップトラックであり、北米などで生産されている。初代フロンティアは、D22型系 ダットサントラックの北米仕様であり、他の地域向けのD22型は、欧州向けが「ピックアップ」、大洋州およびイギリス向けがナバラ、南アフリカ向けが「ハードボディ」となる等、地域ごとに車種名が異なっている。生産拠点は、アメリカの日産北米会社、ブラジルのルノー・アイルトン・セナ工場に併設された日産ブラジル自動車、タイのタイ日産 、スペインの日産モトール・イベリカ会社、中国・河南省の鄭州日産汽車公司のほか、大洋州、中東向けなどは日産車体が担当し、ダットサントラックの後継として、日産の主力車種の一翼を担っている。2012年からは三菱自動車工業との事業協力により、三菱のタイの工場でも生産が開始される予定である。また、モータースポーツの分野でも、ダカールラリーをはじめとするラリーレイドや、スタジアムレースへの参戦が続けられている。D22型系フロンティアは、1986年5月から1997年まで生産されたD21型系・ハードボディートラックを置き換えるべく、1998年モデルとして、1997年2月のシカゴオートショーで発表された。生産拠点は、テネシー州、スマーナ工場である。この頃の日産は、経営再建前の低迷期であり、その影響は新型車開発にも影を落としていた。D21型系に比べ、強度の向上と、多少のサイズアップを伴ったモデルチェンジであったが、その構成に大きな変化は無く、当初のラインアップは、レギュラーキャブ(シングルキャブ)の2WDと4WDのみで、エンジンも直列4気筒、2.4LのKA24DE、一種類であった。この時点では、V6エンジンのVG30EからVG33Eへの切り替えが間に合わなかった。1999年に、待望のキングキャブ(エクステンドキャブ)とV6、3.3LエンジンのVG33Eが追加されが、やや遅きに失した感があり、D21系末期からの販売台数の落ち込みは容易に回復せず、トヨタ・タコマは言うに及ばず、ビッグスリーのコンパクトピックアップにもシェアを奪われていた。2000年、クルーキャブ(ダブルキャブ)の導入という新たな変化があった。ダブルキャブは、日本やアジアではおなじみのタイプであるが、北米市場向けのコンパクトピックアップとしては、初めての導入となった。それ以前のダブルキャブは、フルサイズピックアップのうち、特にヘビーデューティーなものにしか存在せず、主に業務用であった。2001年、それまでの地味な印象を払拭し、攻勢に転ずるべく、フェイスリフトを行う。若年層に訴えるより大胆なスタイルへと変更され、日産ディーゼルから供給を受けていたUDエンジン搭載の大型車を除き、MA09ERT以来2機種目となる、機械式スーパーチャージャー付のVG33ERを設定した。2002年4月、ブラジルパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャイスのアイルトン・セナ工業団地にあるルノー工場にて生産開始。2002年3月、第72回ジュネーブモーターショーに欧州向け「ピックアップ」のマイナーチェンジ車を出品。2004年、フレームをはじめ、全てを一新したD40型系に置き換えられ、北米向けシングルキャブはこの代が最後となった。2004年1月、北米国際オートショーに、D40型系フロンティアを出展。同年、2005年モデルとして登場。2003年に登場したフルサイズピックアップで、「タイタン(A60型)」および、フルサイズSUV、「アルマーダ(TA60型)」のプラットフォームであるF-Alphaプラットフォームをベースとする。生産拠点はテネシー州スマーナ工場、日産モトール・イベリカ会社、タイサイアム日産オートモービル バングナ・トラッド工場、およびルノーブラジル工場。同年に登場した3代目「パスファインダー(R51型系)」、および「エクステラ(N40型系)」とパワーユニット、ドライブトレイン、シャシーの多くを共用している。キングキャブおよびクルーキャブ(ダブルキャブ)、シングルキャブ(2008年-)の設定があり、搭載エンジンはVQ40DE型のみ。なお、「ナバラ」は、直列4気筒、ディーゼルターボエンジン搭載となる。2005年4月、日産エジプトモーター(エジプト、2004年設立)でD22型「ピックアップ」の生産・販売を開始。2007年1月18日、タイで「フロンティア ナバラ」として発売。2008年2月19日シングルキャブを発表し、3月6日にタイに投入。その後、世界120カ国に投入開始。2008年、シカゴオートショーに北米スズキ向けにOEM供給される「イクエーター」を出品。D40系フロンティアをベースにオリジナルのフロントマスクを与えられたモデルとなっている。2008年末に発売された。日産自動車は、2015年1月27日にメキシコ工場において新型ピックアップの生産を開始したと発表した。このメキシコで生産される新型ピックアップは、2014年にタイで生産を開始した日産・NP300ナバラと同型であるが、メキシコ国内での車名はNP300 フロンティアである。日産自動車では今後、同車種を中南米各国で販売するとしているが、北米については2015年5月時点ではD40型(2代目)フロンティアが継続販売されている。南アフリカオフロード選手権に南アフリカ向け「ハードボディ」が参戦。Dクラスドライバーズタイトルを獲得。1月に第23回パリ・ダカールラリーに参戦。この年、南アフリカオフロード選手権に「ハードボディ」が参戦。生産車クラスおよびスーパートラック・クラスTのドライバーズタイトル2冠を達成。
出典:wikipedia
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