上音威子府駅(かみおといねっぷえき)は、北海道(上川支庁)中川郡音威子府村字上音威子府にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)天北線の駅(廃駅)である。電報略号はカオ。同線の廃線に伴い1989年(平成元年)5月1日に廃駅となった。1987年(昭和62年)から臨時駅となっており、廃止直前は、下り(稚内行)の一番列車のみが停車し、上り(音威子府方面)は全列車通過していた。廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の西側(南稚内方面に向かって左手側)に存在した。分岐器を持たない棒線駅となっていた。かつては千鳥状にずれた単式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、上り方面ホームは残存していた。太平洋戦争以前には、周辺の森林(北海道大学演習林)から出荷される木材を積み込むためのヤードを有していた。無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の西側に位置しホームに接していた。木造板壁で、柱を露出させてその間を縦板で埋めるという遊びの入ったデザインの駅舎であった。当駅の所在する地名より。地名は「音威子府」の語源(音威子府駅参照)ともなった音威子府川の上流に位置するところから付けられている。上音威子府集落があり、上音威子府小中学校が存在したが、離農により集落が消滅し、現在は無人地帯となっている。1997年(平成9年)時点では駅舎、ホーム、信号機器設備が残存していた。駅舎は廃屋一歩手前の状況ながらも農機材置き場に再利用され、2004年(平成16年)9月頃までは残存していたが、倒壊の危険があるため取り壊された。駅舎があった頃は、当時の椅子などもそのまま残存していた。2009年(平成21年)秋時点で、国道から駅前広場までの数十メートルの道(未舗装)、駅前広場(未舗装)、石積みのプラットホーム、音威子府方面及び小頓別方面への線路跡が確認できた。ホームや線路跡には草木が生い茂り、貨物扱いなどを行った構内跡も原野化している。ホームは2010年(平成22年)時点でも残存しており、2011年(平成23年)時点でも同様であった。また2011年(平成23年)時点では駅跡から1kmほど南稚内側に嘉平川を渡る橋台跡が残存していた。
出典:wikipedia
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