宍戸 元源（ししど もとよし）は、安芸の国人宍戸氏の当主。安芸国五龍城を居城とした。豪放な性格で、猛将として広く知られていたという。文亀4年/永正元年（1504年）、父・元家が隠居し、家督を継ぐ。大内義興の上洛には、他の安芸国人たちとともに参加し、永正8年（1511年）の船岡山合戦にも参戦した。帰国後は、近隣の国人毛利氏とたびたび抗争を繰り広げており、安芸国人衆が毛利興元を中心に国人一揆を結んだときも元源はこれに参加せず、独立性を保った。その後、毛利元就が高橋氏の旧領の一部を割譲するなどして元源に接近し、天文3年（1534年）に嫡孫・隆家の妻に元就の娘（五龍局）を迎え、毛利氏と和睦した。嫡男・元家は元源より先に陣没していたので、家督を巡って争いが起き、讒言により孫の隆家が叔父にあたる隆忠を殺害するという悲劇にも見舞われている。天文7年（1538年）、元源は老齢のため隠居し、家督は隆家が継いだ。天文9年（1540年）、尼子氏が毛利氏征伐のため、安芸吉田に侵攻した際には、五龍城で留守を守った。天文11年（1542年）没。

出典:wikipedia