『ティム・バートンのコープスブライド』("Tim Burton's Corpse Bride")は、2005年公開のティム・バートン監督によるロシアの民話を元にしたファンタジーアニメーション映画。1993年公開の『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』同様、ストップモーション・アニメーション撮影で製作された。アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートし、2005年度ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の長編アニメ賞に輝いた。時は19世紀、舞台はヨーロッパのとある小さな村。成金の金持ちだが品格のない魚屋のヴァン・ドート夫妻の息子ヴィクター(声:ジョニー・デップ)は、由緒正しい身分ながら破産して一文無しの没落貴族であるエヴァーグロット夫妻の娘ヴィクトリア(声:エミリー・ワトソン)との結婚が親同士の政略により着々と進められていた。お互い、逢ったこともない人と結婚することを不安がってはいたが、結婚式の前日、式のリハーサルのために初めて対面した2人は互いにまんざらでもない様子で、次第に両者ともに結婚に前向きになっていく。しかしドジなヴィクターは緊張の余り、リハーサルで失敗を連発。怒った牧師に式の延期を言い渡されてしまう。切羽詰まった彼は一人、夜の森で結婚式の練習をする。すると、すらすらと結婚の誓いの台詞が言えたではないか。調子に乗ったヴィクターはその辺に突き出ていた枝を花嫁ビクトリアの指に見たて、指輪をそこへはめる。しかしその行動が一大事を引き起こす。枝だと思っていたのは“コープス・ブライド”(死体の花嫁 声:ヘレナ・ボナム=カーター)の指だったのだ。婚姻の誓いを受けたと勘違いしたコープス・ブライド―エミリーはビクターを花婿と信じこみ、彼を地中にある“死者の世界”に連れ去ってしまう。意外なことに、死者の世界は陰鬱とした空気に満ちた地上世界と大違いであった。24時間営業のパブ、地上世界のしがらみから解き放たれにぎやかに歌うガイコツたち、カラフルな色彩の建物……。常識はずれのパワフルなエネルギーに満ちた死者の世界に、ヴィクターは次第に魅せられていく。その一方で、結婚詐欺によって殺されたエミリーの境遇に同情しつつなんとか地上に戻ろうと画策するが、生きている婚約者がいることを知られエミリーを傷つけてしまう。彼女の怒りをなだめるように弾き始めたピアノをきっかけに、ヴィクターはエミリーと心を通わせ、ただ一途に愛を追い求め続ける彼女の哀しみを深く理解していくようになる。そしてヴィクトリアとの再会を諦め、自ら死者となってエミリーの愛を受け入れることを決心するのだった。ヴィクターの故郷の教会で滞りなく式は進み、ついにエミリーの手からヴィクターへ、毒入りワインの盃が手渡された。しかし、自分のために愛する人とその想い人の夢を犠牲にすることを躊躇ったエミリーは寸前でヴィクターを静止し、駆けつけてきたヴィクトリアを笑顔で迎え入れる。生きた世界の2人の手を優しく重ね合わせ、2人の幸せのために仲人として式を続けようとするエミリー。そこへ、ヴィクターとヴィクトリアの式のリハーサルに姿を現し、ヴィクトリアの第2の花婿候補となった素性不明の男バーキスが乱入し、ヴィクトリアを我が物にせんと暴れ始める。エミリーは彼こそが自分を騙し死に追いやった詐欺師であったことを思いだし、彼の手から奪い取った剣を突きつけ出ていけと凄む。バーキスは怯みつつも憎まれ口を叩きながら、毒入りワインの杯を口にしてしまい、たちまちの内に死者と化す。そして彼の所業に怒った死者の国の仲間たちの手により、死者の国へと引きずり込まれてしまった。全てが終わった後、エミリーはヴィクターに指輪を返し、無数の蝶となって天に召されていった。愛を渇望し続けた自分を妄執から解き放ってくれたことへの感謝の言葉を残して……。本作品は同監督による『チャーリーとチョコレート工場』と同時進行で制作され、主演のジョニー・デップを始め、キャスト・スタッフは一部重複している。ジョニーは本作品が声優初挑戦となった。日本では「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」が少し遅れてブームになっていたことも合わさり、ジョニー・デップの知名度や人気が一気に上昇した。本作品中に登場する、ボーンジャングルズがコープス・ブライドの生前の境遇を説明する歌において、“"(a story) of our own jubiliciously lovely Corpes Bride"”という歌詞が存在し、英語には本来存在しない“jubiliciously”という単語の意味をめぐってネイティブスピーカーの間でも小論議が起こった。“jubilant”と“delicious”を組み合わせた造語であると解釈されるが、製作者側からの公式なコメントは特に無い。
出典:wikipedia
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