『第55回NHK紅白歌合戦』(だい55かいNHKこうはくうたがっせん)は、2004年(平成16年)12月31日にNHKホールで行われた、通算55回目のNHK紅白歌合戦。19時30分 - 21時20分および21時30分 - 23時45分にNHKで生放送された。NHKの不祥事に絡んで出場者選考の透明性が求められたため、紅白に出て欲しい歌手のアンケート結果を久々に公表する(上位15組には出演交渉を行う)など新しい試みを取り入れた。この年デビュー50周年を迎えた島倉千代子は、アンケートで上位にランクインしたことから、第47回(1996年)以来8年ぶりの復帰となり、紅組歌手史上初の35回出場を達成した。今回の島倉(当時66歳)は紅組歌手の最年長出場記録となっている。今回の出場について、「50年歌手活動を続けてきて良かった」と思ったという。島倉はこれが生涯最後の出場となった(2013年死去)。上位にランクされた歌手のうち、出場を辞退したのは宇多田ヒカル(「スケジュールが合わないため」)、柴咲コウ(「女優業に専念したいため」)、松田聖子(「カウントダウンコンサート開催のため(デビュー25周年突入の瞬間はファンと迎えたい)」)、SMAP(「この年新曲を発表しなかったため」)、サザンオールスターズ(「横浜でのカウントダウンコンサート開催のため」)、Mr.Children(「年末年始を次の音楽活動の準備期間にしたいため」)。なお、Mr.Childrenは裏番組『第46回日本レコード大賞』(TBS系列)に生出演し大賞を受賞している。出場歌手アンケートの実施は今回のみで、翌年の第56回では『スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜』が実施された。SMAPの辞退について、視聴者からNHKに問い合わせが殺到した。同メンバーの草彅剛は「ファンの方や寂しく思ってくれる方に申し訳ない。来年はSMAPの新しい音楽活動を見せたい」と陳謝。紅白なしの大晦日については「メンバーで鍋パーティーをしたい」と述べた。なお、番組側はSMAPにギリギリのタイミングまで出演交渉を行ったという。また、SMAPが辞退したため、ジャニーズ事務所からの出場はTOKIOのみとなった。前回まで連続出場していた安室奈美恵、谷村新司(自身の中国・上海音楽学院での教授業優先のため)は辞退した。ハロー!プロジェクトのユニット・後浦なつみが初出場する予定であったが、メンバーである安倍なつみが自作の詩の盗作問題により出場を辞退したため、後藤真希&松浦亜弥として出場するという事態になった。初出場の氣志團は、メンバーの星グランマニエが転落事故による療養中だったことで5人での参加となった。星のいるはずだった位置には、ギターを弾いている星を模したマネキン人形が置かれた。デビュー15周年を迎えたDREAMS COME TRUEが、第48回(1997年)以来7年ぶりに紅白に復帰。中村美津子は第53回(2002年)以来2年ぶり出場。それまで隔年出場だったポルノグラフィティが今回から第65回(2014年)まで毎年出場した。出場歌手発表前、週刊誌でMISIA(この年上期の連続テレビ小説『天花』の主題歌「名前のない空を見上げて」を担当)、タッキー&翼(同メンバーの滝沢秀明が翌年の大河ドラマ『義経』で主演)の出場が取り沙汰されたものの、実現せず。滝沢は特別審査員として出演した。また、この年下期の連続テレビ小説『わかば』の主題歌「泣いたりしないで」を担当した福山雅治の出場も実現しなかった。この年「片道切符」がヒットした北山たけしは不選出となったが、翌年の第56回で初出場を果たした。4年連続出場(初出場以来)のGackt、3年連続出場(通算4回)の平井堅、2年連続出場(初出場以来)のEXILE・ゆずは翌年いずれも出場を辞退したため、今回で連続出場が途絶える。Gackt・平井・EXILEは第58回(2007年)、ゆずは第60回で再出場を果たしている。同じく今回返り咲き出場をした中村美津子も翌年と第57回(2006年)は不出場となったが、第58回で復帰した。初出場以来8年連続出場をしていたEvery Little Thingや返り咲き出場以来5年連続出場(通算13回)していた山本譲二は今回が最後の出場となっている。本紅白は、関東地区における視聴率が史上初めて40%を割った(第1部30.3%、第2部39.3%、ビデオリサーチ社調べ、以下同じ)。さらに、仙台地区では30%も割った史上最低平均視聴率(第1部26.6%、第2部27.2%)を記録。なお、本紅白放送からわずか1ヶ月後の2005年(平成17年)1月25日に海老沢はNHK会長を辞任した。一方、過去2年間は民放番組に奪われていた年間視聴率1位の座を奪還した。また、裏番組の視聴率はK-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!(TBS)の20.1%が最高だった。
出典:wikipedia
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