『Dr.SLUMP “ほよよ!”宇宙大冒険』(ドクタースランプほよよスペース・アドベンチャー)は、1982年7月10日に東映系で公開された東映動画(現・東映アニメーション)製作の長編アニメーション映画作品。テレビアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』の長編劇場版。キャッチコピーは「アラレ大奮闘! ペンギン村から飛びだした スペース・アドベンチャー」。永丘昭典の初監督作品で、『Dr.スランプ』の劇場版は10作品あるが、本作のみが通常上映で、全90分の長編となっている。当作品は劇場公開時『Dr.SLUMP(ドクタースランプ)』というタイトルで制作・上映されており、本作のタイトルには『アラレちゃん』の部分は入らない。また、『“ほよよ!”宇宙大冒険(スペース・アドベンチャー)』というサブタイトルは、後に家庭用ビデオソフト発売の際に名づけられている。来場者には「おたのしみプレゼント」があり、プレゼント内容は原画セル、Tシャツ、フリスビー、レコード、スタンプ帳、フジフォトラマ写真撮影であった。原作には存在しない劇場版オリジナルストーリーで、普段のギャグ展開と違いシリアスな展開となっており、主要人物が宇宙で大冒険を繰り広げるスペースオペラとなっている。キャラクターの設定が漫画やテレビアニメと少し異なり、本作のマシリトはいろんな惑星を壊滅させている「宇宙一最悪な悪者」となっている。オープニング曲はなく、エンディングは『Dr.スランプ アラレちゃん』の「ワイワイワールド」や「パパパーマのうた」、「んちゃんちゃソング」のBGMメドレーである。公開当時、アロンアルフアのコマーシャルでも起用されている。テレビ放送は1984年の『新春アニメ劇場』第1回として、7時30分 - 8時26分で放送、その後1992年の『Dr.スランプアラレちゃん‘92お正月スペシャル』の1月3日金曜日6時45分 - 8時30分に放送した。また、東映チャンネルやファミリー劇場でも放送された。2004年9月22日には本作のサウンドトラック「ドクタースランプ 音楽集」が発売された。巨大な悪が宇宙を蹂躙しようとしていた。それとは無関係に平和なペンギン村。村立中学園は夏休みに入ることに。成績表を渡す山吹みどり先生だったが、その最中泣き崩れてしまう。則巻アラレたち生徒が問いただすと、退職して故郷に帰り、結婚しなければならないのだという。山吹先生にベタ惚れの則巻千兵衛はともに故郷に行くと言う。それに対して山吹先生は自分の故郷は宇宙の彼方にあるタケヤサオダケ星だと告げ、千兵衛を驚愕させる。かつて誤って宇宙船に乗り、タケヤサオダケに行ってしまった山吹先生は、そこで義親として世話になった国王夫妻に恩返ししようと決意し、タケヤ王妃が病に倒れたと聞いて向かう決意をしたのだった。山吹先生の意思に感銘を受けた千兵衛はたとえ宇宙の彼方だろうとついて行くと宣言する。しかし、荷支度をした千兵衛が山吹先生の自宅・アンギラスマンションに向かうが、その目の前で山吹先生は迎えにやってきた宇宙船とともに去ってしまう。山吹先生に会えなくなり放心状態の千兵衛。ついには幻覚をも見る様になり、寝込んでしまう。それを見かねたアラレは、千兵衛を山吹先生に会わせようと、ガッちゃんとともに、深夜の研究室で宇宙船を作り始める。そのアラレの姿を見て、千兵衛は勇気付けられると、天才科学者である自ら宇宙船を作ってタケヤサオダケ星に乗り込むと行動を開始する。そして完成した宇宙戦艦「スランプ号」に、“いつものメンバー”であるアラレの悪ガキ仲間、木緑あかね、空豆ピースケ、空豆タロウを乗せ、騒動を起こしながらも地球を発った。一方、タケヤサオダケ星に到着した山吹先生の前には、浮かない様子の国王夫妻の姿。サオダケ王はこの星は昔の平和な星ではなくなってしまった、という。そして現れたマシリト。宇宙を征服したマシリトはタケヤサオダケ星で手に入れた山吹先生の写真を見て、自分の妻にしようと罠にかけたのだった。その時、マシリトは千兵衛たちの存在に気付く。山吹先生が強引に迫るマシリトに平手打ちを食らわせて拒絶すると、激昂したマシリトは部下の三悪人、ヨウ・チエン、ホイ・クエン、リボン・チャンに千兵衛達を皆殺しにしろと命じる。その頃、千兵衛が「スランプ号」にトイレを付け忘れた為に立ち寄った惑星で、千兵衛達は何者かに襲撃される。その正体はスッパマンだった。この惑星はスッパマンの故郷オカカウメ星だったが、マシリト達によって襲撃され廃墟と化してしまっていたのだ。そのオカカウメ星に、千兵衛達を追ってやってきた三悪人は、留守番中だったアラレとガッちゃんにおちょくられてしまう。モビルスーツ「リブギゴ」を繰り出すが返り討ちに会い、宇宙戦艦「ウルトラヘッド」ごと撃墜されてしまう。尚も強引に山吹先生に迫るマシリト。しかし尚も千兵衛たちがタケヤサオダケに向かっていることを知ると、大艦隊を迎撃に向かわせた。果たして「スランプ号」はタケヤサオダケ星にたどり着けるのか。そして無事山吹先生をペンギン村に連れ戻すことができるのだろうか。宇宙SF要素を押し出しているため、作中には様々なメカニズムが登場する。タケヤサオダケ星に向かう為、則巻千兵衛によって製作された宇宙戦艦。小説版での名は「アムール(フランス語で「愛」の意味)号」。ビデオ裏の解説等では「ヤマトイモ号」とされている。マシリトの手下の三悪人が操る宇宙戦艦。形状がウルトラマンの頭部そっくり。原作にも登場している。巨大な蜘蛛型の戦艦と、それに随伴する昆虫型宇宙航空機。ゴキブリの姿を模したモビルスーツ。「ウルトラヘッド」に搭載されている。マシリト製作の、搭乗型戦闘用二足歩行ロボット。アラレの体当たりから逃れる為に、改造されたペンギン村警察署のパトカー。本作のアルバム。2004年9月22日にコロムビアミュージックエンタテインメントから発売された、サウンドトラックで、本作の劇中で使用された挿入歌やBGMが収録されている。 『Dr.スランプ』の劇場作品の中では、唯一のサウンドトラックである。小説版。集英社文庫コバルトシリーズより『Dr.スランプ映画編』のタイトルで1982年7月15日発行。作者は映画の脚本家の一人である雪室俊一。映画版とは少し異なる。小説版では、マシリトの母親登場しない。
出典:wikipedia
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