『エモーショナル・レスキュー』 (Emotional Rescue) は、1980年にリリースされたローリング・ストーンズのアルバム。前作『女たち』に続くヒット作で、レゲエやダブへのアプローチから実験的作品と見なされる。本作は、キース・リチャーズがトロント事件の判決を受けた後に録音が開始され、初めはバハマ、ナッソーのコンパス・ポイント・スタジオ、続いてパリのパテ・マルコーニ・スタジオ、年末にはニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオでオーバーダビングが行われた。いくつかのアウトテイクは、次作『刺青の男』に収録された。リリースは1980年初頭の予定であったが、歌手のクロディーヌ・ロンジェの夫が起こした愛人殺害事件を歌った「Claudine」の収録に関してアトランティック・レコードともめ、リリースが半年遅れることとなった。「Claudine」は結局収録されず、幾つかのブートレグで聞くことができる。ピーター・コリストンによるアルバム・カバーは、赤外線カメラによって撮影されたメンバーの写真が採用され、オリジナル盤では同じ写真を用いた巨大ポスターにジャケットが包まれていた。ミュージック・ビデオも、バンドの演奏を赤外線カメラで撮影した物が使用された。第一弾シングルとして「エモーショナル・レスキュー」が6月にリリースされヒットとなり、アルバムはプロモーションを兼ねたツアーが行われなかったにもかかわらず、イギリスで1973年の『山羊の頭のスープ』以来の1位を獲得した。アメリカ・Billboard 200で7週連続1位を独占し、カナダでは15連続1位を獲得した。商業的には成功したが、音楽評論家たちはアルバムのインパクトの弱さを指摘した。第二弾シングル「氷のように」はトップ30ヒットとなった。「オール・アバウト・ユー」は本作以降しばしば見られるようになる、最初のキースの全面的なリード・ボーカルによるアルバムのクロージング・ナンバー(部分的なものであれば「ベガーズ・バンケット」収録の「地の塩」がある)であった。1994年に本作はヴァージン・レコードによってリマスターの上再発売され、2009年にはユニバーサル ミュージック グループによって更なるリマスターの上再々発売された。特筆無い限り、ジャガー/リチャーズ作詞作曲。
出典:wikipedia
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