神奈川県立弥栄高等学校(かながわけんりつ やえいこうとうがっこう)は、神奈川県相模原市中央区にある公立の集合型専門高校。2020年(平成32年)度に神奈川県立相模原青陵高等学校と統合予定。2008年度(平成20年度)に同じ敷地にあった神奈川県立弥栄東高等学校と神奈川県立弥栄西高等学校が統合して発足した。理数科・国際科・芸術科(音楽専攻・美術専攻)・スポーツ科学科の4つの学科を持つ進学重視の単位制集合型専門高校。神奈川県立高校の中では、音楽科を持つ唯一の高校である。神奈川県立高校の中では、理数科をもつただ一つの高校である。異なる4つの各専門学科が、それぞれの道でスペシャリストになるための特化した教育を行っており、施設・設備も非常に充実している。新校になると同時に、前期・後期の2期制を導入しており、授業は、90分×4コマで行われている。進学指導に力を入れており、ドリーム・キャッチャープロジェクトという名の下で、夏期講習、秋期講習、冬期講習、土曜日フォローアップ補習など多くの補習が行なわれている。伝統的に部活動が非常に盛んであり、運動部・文化部ともに全国大会・関東大会・県大会での活躍が顕著である。また、地域の小学校、中学校、福祉施設等との交流も盛んであり、2009年度には、かながわ部活ドリーム大賞で「グランプリ」を、2012年度には、「かながわ部活スポーツ賞」と「かながわ部活文化賞」をダブル受賞している。。北西側には弥栄幼稚園・公立弥栄小学校・公立弥栄中学校が、北側には独立行政法人国民生活センターが、南側には淵野辺公園・市営相模原球場・銀河アリーナが、東側には空き地を1つ挟んで独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパス・相模原市立博物館がそれぞれ設営されている。これらの施設は米軍基地の大規模な跡地を利用したものである。また、敷地には国有林が隣接している。1年次では、全学科混合クラスを編成し、2年次以降は、専門学科単位でのクラス編成となる。各学年約80人。スポーツ栄養学、スポーツ科学などの専門科目が設けられており、アスリートを育成する教育を行っている。弥栄東西両校の施設をそのまま使用しているので、体育館、ウェイトルーム、武道場、卓球場、身体表現室などの施設が2つずつある。校外実習として、キャンプ実習、スケート実習、スキー実習などが行われている。スポーツ実技発表会は、テレビなどのメディアで放送されることもある。ほとんどの生徒が体育会系運動部に所属している。卒業後の進路は、高等教育機関を経た後、プロアスリート、医療看護系、地域指導者、教員などスポーツに関連する仕事に従事する者が多い。神奈川県立高校において、理数科がある高校は、弥栄高校のみである。2010年度から神奈川県立高等学校教育力向上推進事業において、「理数科学教育」、2013年度から神奈川県立高校教育力向上推進事業ver.IIにおいて、「理数科学教育」教育実践校に指定されており、理数科学に特化した教育を行っている。各学年約80人。授業は、数学、理科、英語を重点的に学習できるカリキュラムとなっており、難関大学合格に向けた進学指導と、大学・研究機関との連携等を活用した体験的・探求的な学習を融合させた教育を目指している。物理実験室、有機化学実験室、無機化学実験室、生物実験室、微生物実験室、バイオテクノロジー実習室、地学実験室など7つの実験室があり、理数科情報学習室、理数科ガイダンスルームなど設備が非常に充実している。単位制であり、生徒自らが必要な科目を選択・履修できる。数学は、習熟度・少人数授業を展開している。。理科も少人数・多展開授業を行っている。理科の授業では、受験指導と平行して、実験を多く行い、生徒達の科学に関する興味・関心を喚起している。特に、毎週土曜日にSaturday Wonder Labo という名で、特別講義を行なっている。夏休みを利用して、先端技術研究所見学を行い、大学や研究機関への見学を通し、最先端の科学に触れる機会を与えている。行事も盛んであり、1年次では、尾瀬・足尾宿泊研修、2年次では北海道研修旅行が組まれている。文化祭では、理数科サイエンス部の展示会も行われている。また、2年次3月には、「理数科研究発表会」と「わくどき理数教室」を開催し、理数科サイエンス部の研究発表と、理数科生徒による小中学生対象に実験指導などのWELCOME授業を行っている。理数科の生徒は、入学と同時に、理数科サイエンス部に入部することになっており、希望者は、放課後に実験室で理科実験を行ったり、相模原地区の地形調査や道歩川の生態系調査など、フィールドワークなども行っている。理数科サイエンス部は、全国物理コンテスト物理チャレンジ2009・2010と2年連続で銀賞受賞者を輩出している。理数科サイエンス部と掛け持ちで、多くの生徒が体育会系や文化系の部活動で活動している。各学年約80人。英語能力の向上に力を入れており、校内でTOEIC、TOEIC BRIDGEも実施している。受験英語だけでなく、ビジネス英会話や日常英会話の能力も鍛えている。また、英語だけでなく、国文学・史学・経済学から、語学・国際関係まで、分野に偏らない学習も行なっている。入学試験には、帰国子女枠が設けられており、帰国子女が多いのも、国際科の特徴である。国際科発表会(英語劇)、英語合宿といった年間行事が組まれている。複数の海外姉妹校との交流が行われており、複数の海外姉妹校への訪問・受け入れにより、多様な異文化体験が行なわれている。2年次7月の宿泊研修旅行では、複数に分かれて、海外姉妹校への訪問を行っている。毎年、複数の海外姉妹校から留学生が来校し、同じ教室で共に授業を受けている。神奈川県立高校において、音楽科がある高校は、弥栄高校のみである。各学年約38人。弥栄東高校時代からの伝統があり、総合音楽・合唱・オーケストラ・音楽理論・ソルフェージュ・音楽史・演奏法、さらには専攻実技・副専攻実技・オーケストラのプロの演奏家による個人レッスンの授業を展開し、音楽の専門家になる教育が行なわれている。音楽室の他に、芸術表現室(視聴覚室)・合唱室・合奏室・音楽理論室・ソルフェージュ室・レッスン室(26部屋)が設置されており、音楽実習を行う教室が計32室ある。オーケストラ演奏や個人演奏の演奏会を定期的に開いている。2年次の夏期休業中には、オーケストラや合唱の強化合宿が2013年まで行われていた。また、2年次の秋季休業中には、ウィーン・ハンガリーの他一カ国の姉妹校交流を実施している。各学年約40人。美術教室の他に、彫刻室、ミクストメディア室、日本画室、版画室、身体表現室、芸術表現室(視聴覚室)、CG学習室が設置されており、美術大学に迫るレベルでの学習機会が提供されている。早期からの映像メディア学習が行なわれ、文化祭や学外において、特徴ある『ARTLiVE』表現活動を行なっている。2年次の秋季休業中には、イタリア姉妹校交流を実施し、現地での美術鑑賞に関連した鑑賞研修の学習を行なう。音楽専攻と同じく、弥栄東高校時代からの伝統があり、近年では大多数の生徒が美術系大学・短大に進学している。美術専攻の生徒の作品は、頻繁に、「はんが甲子園」や「映画甲子園」などの全国大会に出場している。以下の大学との教育に関する交流協定を結んでいる 。国際理解教育として、海外姉妹校との交流が行われている。全学科・全学年の各クラスには国際交流委員がおかれ、海外の姉妹校の生徒の受け入れ、様々な国の文化研究と研究成果の発表、途上国への募金活動などを行っている。海外姉妹校の生徒を受け入れる際は、国際科のクラスに受け入れている。毎年10月に、国際科・芸術科(音楽専攻)・芸術科(美術専攻)の2年次生は、研修旅行として、複数に分かれ、海外の姉妹校を訪問している。現在は海外7カ所の姉妹校訪問を行っている。メリーランド州ハイポイント高校とは隔年で訪問と受け入れ交流を実施している。ハイポイント高校訪問がある年は学科を問わず全校の生徒が訪問を希望することができる。また、6月にはハイポイント高校の生徒と教員が弥栄高校を訪問して、生徒の家庭にホームステイして弥栄高校の授業に参加している。ブリティッシュコロンビア州のナナイモ市にある高校と交流をしている。平成22年度は国際科2年次生50名が訪問する予定。現地の家庭に1週間のホームステイをしながら現地の姉妹校に通って授業を受ける。弥栄西高校外国語コースの時代から20年の歴史がある。オーストラリアの複数の高校と交流してきた伝統があり、現在では、オーストラリアでは、ビクトリア州バーンズデール高校、マフラ高校の2校と交流している。バーンズデール高校は2年ごとに弥栄高校を訪問し、生徒家庭にホームステイしながら弥栄高校で授業を受けながら交流している。弥栄高校国際科が設立されたと同時に、アジア地域での姉妹校交流も開始された。平成22年度は国際科2年次生がベトナムのホーチミン市にある高校を訪問する予定。ベトナムは英語を話す人が多いこと、途上国理解をはじめとする国際理解教育に適した場所であること、治安もよく食事も美味しいので近年多くの日本人が訪れていることなどの理由で、ベトナムが選定されている。国際科ではアジア地域との交流を深めることで、アジアを理解し、アジア地域の一員としての意識をもてる教育も目指している。芸術科美術専攻2年次生が毎年訪問している。芸術の本場イタリアを訪問し、現地の美術学校高校生との交流、現地での作品制作などを通してグローバルな視野を持った芸術教育を目指している。芸術科音楽専攻2年次生が毎年訪問している。音楽の都ハンガリーで音楽学校の生徒との演奏交流をしたり、現地の先生の指導を受けたりしている。各学科は、例年、それぞれ、学科発表会を行っており、各学科の特色を出している内容になっている。スポーツ実技発表会毎年12月に弥栄高校西体育館で行っている。理数科研究発表会 国際科発表会(英語劇)定期演奏会校外演奏会卒業演奏会協奏曲・室内楽・アリアの夕べ校内演奏会上記の演奏会はすべて、生徒により企画、運営されている。弥栄高校美術展楯の中に弥栄の「Y」が刻まれており、心身の調和を表している。 4つの学科の校章は、ほぼ同じなのだが、左に弥栄ブルーのストーン、右に学科色のストーンを配置している。弥栄高校の期待する生徒像は、「弥栄に集う若人は、心豊かで、世界に開かれた視野を持ってほしい。」というものであり、弥栄高校はそのような人間像を「やえいびと」と名付け、校章に託している。デザイン選定においては、校内に募集をかけて、2007年度WE FESTIVAL (文化祭)において投票を行い、高い支持を得た案が原案として採用された。校章の楯の形をもとにスクールマスコットのアオバズク、スクールフラワーの金襴を配置し、式典用と大会用の2種類ある。スクールマスコットのアオバズクは、相模原市に生息するフクロウの仲間で、智恵の象徴で弥栄高校の知性を表す。スクールフラワーの金襴は、相模原地域に見られた可憐で美しい花で、雑木林の中で木洩れ日を浴びて咲くひたむきな姿は弥栄高校の生徒を象徴している。弥栄東高校、西高校にはそれぞれ校歌が存在していたが、コード進行が同一であり、単独で歌うことも同時に歌うこともできるように作られていた。新校校歌のメロディーは、当時の音楽科教諭であった足立誠によって、弥栄東高校・西高校の校歌と同じ和音進行で作成された。弥栄高校校歌を単独で歌うことも、東西高校の校歌と同時に歌うこともできる。歌詞は、公募した言葉や校歌案をもとに、生徒・保護者・教頭・開校準備室職員で構成される校歌歌詞選定委員会が作成した。伝統を大切にし、過去から未来に向かう弥栄高校の意思を表す歌詞である。2014年3月16日、題名のない音楽会(テレビ朝日)にて現役生徒によるそれぞれの歌唱が紹介された。弥栄ブルー旧東校と旧西校の施設・設備をそのまま弥栄高校が使用していることと、4つの専門学科の特色に応じた設備が増設されている。上空から見ると校舎全体で「Y」「A」「E」「I」の文字をかたどっていることがわかる。普通教室・音楽科の教室には、全室エアコンが完備されている。各学科合同で、1年次4月に、弥栄高校で3年間、学校生活を送る上で必要な「弥栄高校生としての自覚」を促す目的で、フレッシャーズキャンプという名で、1泊2日の宿泊研修を行っている。特色のある4つの学科が存在するために、一般の高校で行なわれている学年の生徒全員での修学旅行は存在しない。入学後2年目に各学科ごとに秋期休業期間などを利用して、研修旅行を行なっている。各学科が、その道のスペシャリストを育成するために、特色のある実習・研修旅行を行っている。2014年度に行なわれる各学科の研修旅行は、下のとおりである。文化祭では、各学科が特色のある催し物を行っている。理数科サイエンス部の展示会や、ダンス部の発表会、ARTLiVEの舞台芸術発表など、各部活動の発表会が行われている。また、美術専攻の生徒が作成した芸術作品の展示会や、音楽専攻による、1時間半にわたる第九の演奏や合唱、オーケストラの演奏会、他有志団体による演奏も行われている。2日目の一般公開終了後は、後夜祭があり、東体育館でライブ活動を行なっている。旧弥栄西高校と旧弥栄東高校時代から、合同で文化祭が行われており、当時から西 (West) と東 (East) の合同文化祭ということで、WE FESTIVAL と呼ばれており、現在でも弥栄高校の文化祭は、このように呼ばれている。2009年度には、「かながわ部活ドリームグランプリ」を2012年度には、「かながわ部活スポーツ賞」と「かながわ部活文化賞」をダブル受賞している。男子バレーボール部、男子陸上部競技、女子陸上競技部、ダンス部、箏曲部、合唱部、美術部は、全国大会の常連である。近年、体操部、女子テニス部、吹奏楽部、放送部、サイエンス部も全国大会に出場している。日本代表に選出されている選手も複数名、在籍する。弥栄東高校と弥栄西高校は同一敷地内にあり、双子校と呼ばれていた。施設面では、図書室、美術室、音楽室、視聴覚室などが置かれた共用棟、グラウンド、テニスコート、プールを共有していた。また、大運動会、文化祭、球技大会を共同で実施し、上記の周辺施設を利用した授業や部活動も行われていた。弥栄東高校、西高校にはそれぞれ校歌が存在していたが、コード進行が同一であり、単独で歌うことも同時に歌うこともできるように作られている。「WE FESTIVAL」とよばれていた。名称はWest(弥栄西高校)とEast(弥栄東高校)に由来する。
出典:wikipedia
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