みすゞ潮彩(みすずしおさい)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が新下関駅 - 仙崎駅間を、山陽本線・山陰本線経由で運行する観光列車(臨時列車)である。本項では、山陰本線山口県内を主な運行区間とした臨時観光列車についても記述する。山陰本線西部の自治体である山口県下関市と長門市の要望により、2007年7月より両市を結ぶ観光列車として運行されている。主に週末に運転されており、沿線の日本海(響灘)の眺望に配慮した指定席車両を連結した専用の車両が用いられている。列車自体に観光要素が盛り込まれており、駅間の風景の美しい3箇所(「ビュースポット」と称している)で車窓からの風景を楽しむための一時停車が行われているのが特徴となっている(これは実質的な前身である「萩・長門ブルーライナー」でも実施されていた)。列車名は、長門市仙崎出身で、下関市で生涯を送った童謡詩人金子みすゞに由来し、公募により決定された。2016年8月8日、2017年の山口デスティネーションキャンペーンに向けて導入する新たな観光列車に「みすゞ潮彩」専用車両を転用するため、近日中に運行を終了することが決定した。土曜・休日に新下関駅 - 仙崎駅間に1往復が運行されており、新下関駅 - 下関駅間は快速列車、下関駅 - 仙崎駅間は普通列車として運行される。なお「みすゞ潮彩」の運行日以外には、一般型車両を用いて下関駅 - 仙崎駅間に普通列車が運行されている(長門市駅で列車番号を変更)。2007年7月1日の運行開始当初は新下関駅・下関駅 - 滝部駅・仙崎駅間に毎日2往復運行されていたが(車両検査時は運休)、2013年3月16日のダイヤ改正より現行の運行本数となった。幡生駅 - 下関駅間は重複運転となっているが、幡生駅には山陰本線との出入りの際のみ停車し、新下関駅 - 下関駅間の快速運転時は停車しない。このため「みすゞ潮彩」に乗車した際の新下関駅と山陰本線各駅(幡生駅を含む)間の運賃は、下関駅で途中下車しなければ幡生駅 - 下関駅間に関しては不要となる特例が設けられている。新下関駅 - 下関駅 - 幡生駅 …この区間は各駅に停車… 仙崎駅2両編成の専用車両(キハ47形7000番台)が使用されている。専用車両は下関地域鉄道部下関車両センター(現在の下関総合車両所)で改造された。金子みすゞの生きた時代にちなみアール・デコ調のデザインが施されている。車両改造費用は約8000万円で、沿線自治体でもある下関市・長門市が負担している。2号車の指定席車両には車内外に大幅な改造が施されている。海側(長門方向に向かって左側)に大きな展望窓を備え(改造車のため座席と窓の配置がずれている箇所がある)、床固定式のテーブルが備え付けられている(このテーブルは移動不可)。また、海側(海向き)の指定座席は、回転させることができ、前後で向かい合わせとすることができる。なお、1号車の自由席車両は通常この区間を走行する車両とほぼ同等の設備となっている。2013年3月15日改正以前は、下関駅 - 滝部駅間の朝の普通列車1往復にも使用されていた。この場合、指定席車両への乗車へは指定席券が必要であり、みどりの窓口での発券はできず、当日車内で車掌から購入することになっていた。売店が設置されており、エプロンに「みすゞ潮彩」と書いてあるメイド服を着た販売員が携帯ストラップなどの限定グッズ・弁当・飲料などを販売している。また、指定席車両では車内イベントとして紙芝居を上演している。なお、売店の営業と紙芝居の上演は現在は運行日には毎日行われているが、2013年3月15日までの毎日2往復運転していた時期も土曜・休日の1・2号のみ実施されていた。車内で販売される弁当は数量限定のオリジナル弁当「みすゞ潮彩弁当」だが、何度か弁当の内容がリニューアルされている。850円で販売されていた頃は10種類のパッケージが用意され、「みすゞ潮彩1号」(土休祝日のみ)にて販売されていた。2008年1月26日から5月31日までは、JR西日本による「TRAIN+(プラス)山陰本線キャンペーン」が実施され、内容を変更の上950円で販売されている。こちらも数量限定であるが「みすゞ潮彩」(土休日のみ)のほか下関駅・新下関駅の各コンコース内うどん店で取扱っている。パッケージは「みすゞ潮彩」の概観をデザインした、尾崎眞吾(長門市在住のイラストレーター)によるイラストが使用される。2002年4月1日から行われた「関門・海峡物語」の観光キャンペーンにあわせて、同年4月から6月までの土曜・休日ダイヤに東萩駅 - 下関駅間で快速「コバルトブルー」が運転された。使用車両は、紀勢本線で運転されていた「きのくにシーサイド」の車両(12系・24系を改造したジョイフルトレイン)を専用列車として、同編成専用のDE10形ディーゼル機関車(DE10 1152)が牽引していた。2003年も同様に運転が行われた。2004年3月から6月までの春休みやゴールデンウイークと土曜・休日ダイヤに、下関市・萩市および津和野町など山口県内の観光地を結ぶ列車として、快速「萩・津和野号」が下関駅 - 津和野駅間(美祢線経由)で運転された。使用車両は、快速「コバルトブルー」と同じく、「きのくにシーサイド」編成が使用された。JR西日本の「DISCOVER WEST」キャンペーンにあわせて、2005年3月19日から6月26日までの春休み・ゴールデンウイークや土曜・休日に「萩・長門ブルーライナー」が運転された。運転区間は新下関駅 - 東萩駅間であるが、往路のみ仙崎駅を経由していた。一部の区間では日本海の展望を楽しむために、速度を30km/hに落として走行する区間が設けられていた。JR西日本の特徴ある列車や鉄道施設など、魅力のある線区を取り上げて紹介する「TRAIN+」(トレインプラス)のキャンペーンにあわせて、2008年5月10日・11日に「TRAIN+長門号」が厚狭駅 - 仙崎駅間で運転された。途中の停車駅は長門市駅のみの快速列車で運転され、2両編成の全車自由席で1日1往復設定されていた。長門市駅では運転記念乗車証を配布していた。
出典:wikipedia
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