エリス()はギリシア神話の不和と争いの女神である。ローマ神話のディスコルディア(Discordia)に相当する。ホメーロスによれば、軍神アレースの妹で彼に従う。ヘーシオドスによれば、夜の女神ニュクスの娘で不和を好み、口争いや殺人などの種々の災いの母でもある。戦場では血と埃にまみれた鎧を着て槍を持ち、火炎の息を吐く。女神テティスとペーレウスの結婚式に招かれなかった腹いせに、「最も美しい女神に」と記した黄金の林檎を宴の場に投げ入れ、ヘーラー、アテーナー、アプロディーテー3女神の争いを惹起し、パリスによる裁定(パリスの審判)を仰ぐことになり、トロイア戦争の遠因を作った。通常、有翼の女性として描かれる。娘に混沌と争いの女神デュスノミアーがいる。古い民話・童話の眠れる森の美女は、女神テティスとペーレウスの結婚式におけるエリスの行動にヒントを得ていると言われる。王女の誕生祝いに招待されなかった魔法使いが呪いをかけるという筋立てである。1957年頃、カリフォルニア州のグレッグ・ヒルとケリー・ソーンリーは、エリスから霊感を得たと称して宗教、もしくはそのパロディを創立した。その教義は、自身を含めたあらゆるドグマを笑い飛ばし、超越することである。なお、この宗教ではジョシュア・ノートンを聖者としている。2005年に発見された新天体(のちに準惑星に分類)は、大きな論争を呼んだことにちなみ、エリスと名づけられた。
出典:wikipedia
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