レンゴー株式会社(英文社名 Rengo Co., Ltd.)は、大阪府大阪市北区中之島二丁目に本社を置く板紙・段ボールを中心とする紙製の包装資材を製造・販売する企業である。板紙や段ボールの業界では最大手である。板紙・段ボール一貫の最大手であり、板紙から段ボールや紙器などの紙製の包装資材を製造・販売する企業である。創業者井上貞治郎は、1909年 (明治42年)に日本で初めて段ボールを事業化した。「段ボール」という名前は井上の命名である。また、世界で初めて段ボールの連続運転装置を開発した。レンゴーの社章は、創業当時三成社の「三」と「成」の文字を図案化し、井上貞治郎が考案したものである。その後、聯合紙器株式会社設立の際も、段ボールの段の聯(つら)ね合わせと、「合」の字をもイメージさせるこの社章が、新社名にふさわしいとして継承された。レンゴーの創業者である井上貞治郎は、苦心惨憺、試行錯誤のすえに段ボールをつくり上げた。井上が独自に提唱した経営哲学として「きんとま」がある。「きん」はお金と、鉄のように固い意志を意味し、「と」は英語でいうand、「ま」は真心の真と、間を意味する。すなわち「きんとま」とは英語で言うと「gold and timing」である。「お金を握ったら死んでも離すな。金鉄の意志をもち、タイミング、チャンス、商機を逃さず、真心を込めて経営せよ」と説く商売の鉄則であり、井上の造語である。2000年(平成12年)に社長に就任した大坪清は、業界の地位向上と、長年にわたる業界の過当競争体質に決別すべく、需要に見合った生産体制の構築をめざし、自社設備の統廃合を進めると同時に、「板紙のプラットフォームづくり」「古紙・板紙・段ボール、三位一体の構造改革」「フルコスト主義」などのキーワードを掲げ、業界内の意識改革を強力に推進した。右肩上がりの成長が望めない国内市場において、売れた分だけを作る体制を確立した。古紙・板紙・段ボールの3業界が三位一体となって段ボールリサイクルシステムの基盤を固めることにより、100%リサイクル可能で環境に優しい循環型包装材である段ボールの環境性能はさらに高まった。2010年(平成22年)には、昼間の使用電力の全てを太陽光発電で賄う福島矢吹工場を開設した。「Cフルート段ボール」「デルタフルート段ボール」や「LCC段ボール原紙」を開発推進し、段ボールの軽量化に積極的に取り組んでいる。「段ボール製空調ダクト」や「防炎段ボール」といった従来にない段ボールの新たな用途開発を進めている。戦前には朝鮮の京城、台湾の台北、満州の奉天、中国の上海と天津に工場を展開していた。やがて太平洋戦争の敗戦により全ての在外資産が接収された。戦後は、1970年代以降、わが国段ボール産業が世界的にも生産技術をリードするようになり、段ボール製造機械や技術のライセンス供与を中心に海外との交流を行ってきたが、1990年(平成2年)マレーシアにて段ボール合弁事業を開始したのを皮切りとして、海外事業を本格的に展開した。現在、中国、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、米国(ハワイ)に、製紙2工場、段ボール33工場をはじめ、軟包装、重包装も含め61か所の生産拠点を持つ。中国においては近年経営のスピード化を念頭に独資化を進めている。2011年(平成23年)には、香港の印刷・包装製品業者である鴻興印刷集団有限公司に資本参加した。2014年(平成26年)、米国ハワイ州に段ボール新工場を建設した。2011年(平成23年)の東日本大震災を受け、社長の大坪は「百万一心」をキーワードにグループ一丸となっての復旧復興を唱えるとともに、壊滅的被害を受けた仙台工場を、雇用を守ると同時に、地元復興の先導役も任じ、いち早く、同じ宮城県内での新工場再建を決定し、1年という短期間で完成させた。この間、何があっても絶対に雇用は守ると宣言し、人心の安定を図るとともに、地元経済復興へ向けても大きなメッセージを発信した。
出典:wikipedia
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