新潟大停電(にいがただいていでん)は、2005年12月22日から23日にかけて東北電力の管轄の新潟県下越地方を中心に新潟県の広い範囲で発生した大規模な停電である。この停電に対する正式な名称は存在しないが、マスメディアなどによる報道ではこの名称が使用されることが多いので、ウィキペディアでもこの呼称を用い、本項を作成している。また新潟停電とも呼ばれる。東北電力の調査によると、停電発生時は非常に強い風が広範囲に吹いており、この風に煽られて飛ばされた海水と雪が混ざり塩分を含む氷雪が電線やがいしに付着して絶縁できなくなったこと、さらに同様の理由で発生したギャロッピング現象により送電線同士が接触しあってショートが断続的に起きたのが原因とされている。特に最近の送電線は束ねたタイプのものも多く、大きく揺れやすいのも電線の接触がおきやすい原因となった。新潟市周辺の地区には大きく分けて3つの超高圧送電経路が敷設されているが、8時05分頃に最初の電気事故が起こったことを皮切りに、8時10分頃にも相次 いで2本の超高圧送電線で電気事故が発生、全ての経路において給電ができなくなった。電気事故の起こった現場付近には、強風にあおられ架線同士が接触することを防ぐ装置は設置されていなかった。また24日と25日にも、同様の理由により小規模な停電が発生した。最大時、県内の広い範囲で約1,160基の信号機が機能を停止し、至るところで交通渋滞が発生。交通事故も複数発生した。JR新潟駅では、22日8時10分頃の最初の停電が発生後、1分以内に予備電源が作動して非常照明・放送設備が給電されたが、およそ5時間後の12時50分頃には予備電源も一時故障し、駅舎が暗闇に包まれた。停電の発生が祝日前の木曜日、しかも朝のラッシュ時間帯に重なったことから、駅構内だけでも数千人の利用客が居たものとみられるが、利用客・駅係員とも冷静に行動し、大規模な混乱には至らなかった。その後も停電は続き、14時頃には、朝から抑止されていた上越新幹線の上り列車を、新幹線乗客向け待合室として開放する措置が取られた。停電の間、駅構内の待合室やテナント等では、暖房が停止した。列車の運行ダイヤは大幅に乱れた。一時、新潟県内のすべての列車(在来線は県内全線、上越新幹線新潟 - 越後湯沢間)が運行できなくなった。22日18時30分頃には在来線がほぼ全線で運転を再開したものの、運休や遅れによりダイヤは終日乱れた状態となった。ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等が一時的に営業できなくなった。理由としては、ガソリンスタンドはタンクからガソリン・軽油をくみ出すポンプが作動できないため、コンビニやスーパーではレジが使えないことで決済できなくなったことが大きい。郵便局、第四銀行、北越銀行、大光銀行等のATMも終日使用不能となった。
出典:wikipedia
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