『ブロンド・オン・ブロンド』()は、1966年にリリースされたボブ・ディラン7作目のスタジオ・アルバム。ロック史上初の2枚組アルバムである。『ブロンド・オン・ブロンド』はミックス違いや曲の長さなど少なくとも11種類の異なるヴァージョンがリリースされた。そのいずれもが標準的なヴァージョンとして確立されていない。ヨーロッパの一部では2枚のシングル・アルバムとしてリリースされた。アルバムの発表日時さえ疑問とされる。コロンビアはアルバム・リリースを1966年5月16日として公式に発表しているが、幾人かのディラン研究家はその正確な日付を研究している。1968年にコロンビアはジャケットを改訂している。内側に使用されたチュニジア生まれのモデル、クラウディア・カルディナーレの写真が許可無しで使用されたためであった。A面4曲目「スーナー・オア・レイター」のバックはザ・バンド(当時はホークス)である。リヴォン・ヘルム以外の4人が参加している。Side 4の「ローランドの悲しい目の乙女」はLP一面にこの曲のみ収録しており、そのことはロック史上では初めてとされる。また、二枚組アルバムと言うのも当時、ロック・アルバムとしては珍しいものであった。全曲ボブ・ディラン作詞・作曲『ブートレッグ・シリーズ第1~3集』(1991年)に「アイル・キープ・イット・ウィズ・マイン(スタジオ・リハーサル中にディランが以前の持ち歌を口ずさみ始めると、プロデューサーから「そのまま続けて」と指示が出され録音テープに残されたもの)」、「シーズ・ユア・ラヴァー・ナウ(歌詞を間違え途中でストップが掛かったもの)」が収録されている。『』(2005年)に「ヒョウ皮のふちなし帽(オルタネイト・テイク)」、「メンフィス・ブルース・アゲイン(オルタネイト・テイク)」が収録されている。アルバムは10月1日付『ビルボード』誌「トップ LP's」チャートで最高9位を記録し、全英アルバム・チャートで3位を記録した。アメリカ・レコード協会 RIAA により、1967年8月25日にゴールド・ディスク、1999年5月5日にプラチナ・ディスク、2003年9月22日にダブル・プラチナ・ディスクに認定されている。1999年、グラミーの殿堂()入りを果たした。ディランは、発売から12年後の1978年に、次のように語っている。この言葉が示すように、ディランのフォークとロックを融合させた音作りの試みがピークに達したものとして、60年代ロックの指標的作品の一つに数えられる。『これが最高!(Critic's Choice Top 200 Albums)』(1979年 クイックフォックス社)の英米編では2位、日本編では3位にランクされ、英国の音楽雑誌『MOJO』が1995年に選んだ「The 100 Greatest Albums Ever Made」では8位にランクされている。『ローリング・ストーン』誌が2003年に大規模なアンケートで選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では9位にランクされている。日本ではCBS/日本コロムビアから『雨の日の女/ボブ・ディラン第5集』(1966年、YS-672-C)、1967年に『ブロンド・オン・ブロンド/ボブ・ディラン第6集』(1967年、YS-748-C)に分けられてリリースされた。1992年には、MD規格でリリースされた。2004年、再発CDがオリコン・チャートで最高136位を記録した。
出典:wikipedia
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